今回の統一コラム「自分を作り上げたパチンコorパチスロ4選」はなかなか興味深い題材です。

「自分を作り上げた」ということは、単純な好き嫌いではなく、その人のものの考え方に根差している部分になるので、自分のパチスロ感の振り返りにもなりました。

さて、そんなわけでポロリの4選を行ってみましょう!

まずはパチスロにハマったきっかけの機種『クランキーコンドル』から。

私の世代ではこの機種を選ぶ人も多いと思います。

 

今振り返ってみると「通常時から小役を取りこぼさないために目押しをする」「ビッグ中の二コマ目押し」「設定判別がある」「割が高くて毎日打てる」など、パチスロで上達するための要素が凝縮されていましたね。

特に、パチスロを覚え始めで目押しができない中で、通常時から何かを狙う、ビッグ中は二コマをミスれない…などは、目押しの上達に大きな影響がありました。

しかも、それが「毎日打てる」。

 

要素に入れた設定判別については、機種の特性もあって等価ではほぼ意味なし。

しかし、当時は7~8枚交換が当たり前で、設定6も毎日使われている状況。

ゲームで言うとチュートリアルみたいな感じで、勝たせてもらいながらパチスロを上手くなる…ができた偉大な機種でしたね。

 

ちなみに、初めて打ったパチスロは「イヴX」でしたが、こちらはその場限り。

機種のコンセプトと同じでワンナイトラブで終わってしまいました。

 

 

さて、続いては…こちらも同世代ならみんな大好きの『タコスロ』。

この機種は東京に出てからハマったので設定判別としては意味なし(等価メイン)。

代わりに「ビッグ中の目押しが一コマ」「通常時の目押しも白7狙いなら一コマ」「割が高くて毎日打てる」のが特徴。

これが打てると現行機種のどれでもいけちゃうような機種だったので、攻略している感もあって大分打ちました。

 

特に大きかったのが、コンドルで鍛えた目押しがタコスロでビタ押しまで精度を上げられたところ。

通常時も白7派だったので一日1万回くらいビタ押しの練習をしているわけで、それは上手くなりますよ(笑)。

また、その練習が割の高さに背中を押されて毎日できちゃうんだから、パチスロ力上がるよなぁ。

 

「割が高くて設定1でも打てる」は心の鍛錬にもなりました。

どんだけハマっていても「低設定だからやめよう」とはならないので、全てを受け入れる感じ。

ちなみに、BR間の最大ハマリは2000Gちょい、ビッグ間の最大ハマリは2800Gでした。

教科書で学ぶ確率のブレ…とは別のリアルなものを、自分のお金で実感できたのは大きかったですね。

確率の無限性を感じて「絶対に●●」って言わなくなったのもこの頃からです。

 

 

続いて、タコスロで目押しに自信がついた頃に出会った『ゲッターマウス』。

この機種で学んだのは「設定判別」と「シマでの立ち居振る舞い」について。

7枚のホールで打っていて、公開情報で8台の設置で設定56が一台ずつの条件。

差枚数カウンターを使った判別が王道パターンでしたが、周りの台のボーナスの当たり方から怪しい台を見つけるのが上手くなったのもこの頃。

 

また、自分は打てる人と周りのプロに認識されていたので判別が落ちなくても(高設定を否定していても)、堂々と続行をすると判別前の台が空いたりしたんですよね。

逆に、判別が中途半端な状態でも自分が座っていた台に座る人は少ない。

シマの中でどうやったら高設定に辿り着くのか…を覚えたのがゲッターマウスですね。

 

 

さて、最後に紹介するのがネットの『クロスCT』。

他の機種と違って機種を紹介するときにメーカー名を入れる…くらいマイナーで分かって貰えないだろうなと理解しています。

この機種で自分が学んだのは「人と競合すると旨みがない」ということ。

 

クロスCTは、ウルトラマン倶楽部(通称マンクラ)と同時期に発売された初代のCT機。

圧倒的なマンクラの人気の陰に隠れて、触ったこともない人が多いと思います。

目押しの難易度はそれほど高くないですが、配列や絵柄に目押しをさせる配慮がなくてちゃんと打てる人はあまりいなかった機種です。

 

当時はマンクラで「万枚達成!」などと盛り上げっていて、朝から行列ができるホールも(イベントが始まったのもこの頃から)。

そんなホールでもクロスはいつもガラガラでした…。

しかし、ちゃんと打てる人が来ないからロスが多くてホールは儲かり、設定は入る。

 

そこに一人で陣取っていると高確率でツモれる上に、外しても粘る人が少なくて後ヅモが利きます。

タコスロのようにいつ打っても勝てるわけではないけれど、大概粘れる形になる。

この時もゲッターマウスの時とは違った形で、居心地の良いシマができていました。

 

クロスで学んだのは「不人気台を攻めるメリット」。

今は人気のない機種には設定が入らないので難しいですが、応用のような形でこの考え方を使っています。

 

私の考える4選はこんな感じかな…どれもその時に学んだことや身についたことが今に生きて、立ち回りの役に立っています。

もっと言うならシマでの立ち居振る舞いなどは私生活の中でも心理分析として役に立っているかも。

パチスロは機械との勝負に見えるのですが、人間同士の椅子取りゲームでもあるので…と、こんな考え方があの頃のアの機種で醸成されたわけです。

 

正直、今の機種でこういった学びを感じる機会がなくてさみしい。

これは私の問題なのか、それとも機種の問題なのか…。

 


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