「ポイント1 過去の応用」

 さて、今回からは自分の実戦を基に、「安田流勝つためのパチンコ」を解説していきたい。
 断っておくけれど、自分とてここまでマニアックなパチンコを毎度毎度しているわけではない。

・普通に特定日狙い(建前上禁止されてはいるものの、「末尾〇のつく日」「毎月〇日」「何曜日」等)で海などを打つ
・必要&その気になったら新規やリニューアルで「ただ打つだけ」のパチンコもする。
・平常では極端に少ないが、台を選んで回して勝つ
こともある。ていうか、そっちの方が楽だから、できればしたい。

 問題は渋い店好きな自分には、それだけでは稼働が埋まらないこと。結果として、重箱の隅をつつくパチンコをせざるをえないのだ。良い店、良い台で特別なことをせずに勝てる実力も、養うのを忘れないように。

 では、まずは春から足掛け三カ月追った「海3R」という羽根デジを解説してみたい。
 実はこの機種の打ち方は「海ハワイ」でも使えたし、(まだ導入前につき断言できぬが)年明けに導入される「大海MTE復刻版」でも効果大の可能性がある。釘の条件は海3Rと同じくあるものの、試す価値はある!

 自分がやっていたのは通常時の合わせの工夫。誌面の連載ではヒントに留めて、回答を明かす機会がなかったけれど、タネを明かせば「天釘から右流し」をするだけだ。
 これはぶっちゃけ過去の流用。10年近く前に「大海M55W」「スーパー海SAE」という機種があったが、それらの機種と全く同じ打ち方だ。

 骨子としては
・左右対称ゲージ(計っていないから多分だけれど)
 右からも釘調整しだいで入賞は期待できる
・ワープが上部にある
 右谷やゴム打ちではワープからの入賞を捨てることになり不利なので、
「天釘に引っかけてワープを狙いつつ、できるだけ勢いのある玉をヘソに向かわせるために(ステージへの乗り上げも増やすため)強く打つ」
これだけだ。

 今回は全く同じ打ち方だったが、こういう考え方の流用が効く場面は無数にある。「奇策を考えるのは苦手だなあ」なんて人も、難しく考えずに、「前はこんなのあったな」くらいで試すのが第一歩だ。
 別に損な打ち方をしても、少額で検証が済めば大したロスではないし、「持ち玉になったけれど、どうにも足りないから」とダメ元で試したっていい。
 理屈ありきで始める場合以外にも、「とりあえずやってみる」姿勢は大切だ。他人に笑われても、自分同様に「俺バカだからさ、やってみないとわかんねえ」と胸を張ればいい。