最近は「銀行強盗」って単語を聞かなくなりました。
私が子供の頃はよく…と言うほどではないかもしれませんが「目出し帽を被った男が…」とニュースなどで見たものです。
殺人も減っているとのことで、そりゃあ、不倫や闇営業が一大ニュースとして扱われるわけですね。
どうして強盗や殺人が減ったのか…を考えるとかなり検挙率が高いことが影響しているでしょう。
衝動的に起こる殺人は別として、強盗は盗むまでがお仕事ではなく、そこから逃げてお金を使えなければ意味がありません。
計画殺人も同じで、その後のためにするものだから捕まってしまうのは本末転倒なことが多いです。
…で、綿密に計画を立てるうちに「これはあかんわ」と気付くのかなと。
一番の障害になるであろうものは防犯カメラですね。
今やどこにでもあります。
なんなら一般の家庭でも入り口に付けているところがありますし、商店などしていたらほぼ100%の設置率かなと。
これは、犯罪の現場で証拠として機能するのはもちろんのこと、逃走経路上にコンビニがあれば「この時間にこちらに向かった」などの絞り込みにも使われて逮捕に大きく貢献するようです。
つまり、足がつかないように逃げるにはコンビニの前を通るルートを避けることになりますが…都会に住んでいるとそれが如何に無理ゲーなのか、想像に難くありません。
このような現状は監視社会なんて呼ばれたりもしますけど、我々も生きているだけで恩恵を授かっているのでしょう。
銀行強盗が減った理由に戻ると、現金の移動が減ったという銀行自体のセキュリティ向上に加えて、足がつきやすいなど…一言で言うなら割に合わなくなったのだろうなと。
また代わりに振り込み詐欺が増えている現状と、捕まるのはお金を引き出す末端の人間だけなことを見ても「どこかに行って、何か悪いことをして帰ってくる」のがどれだけ難しいのかが分かります。
さて、そんな世の中で私がここでだけは絶対に悪いことをしないでいようって場所があります。
…そう、パチンコ店です。
皆さんの認識がどれくらいかは不明ですが、パチンコ店は世界で一番監視カメラの密度が高いのではないかと思います。
まあ、各台計数機があるかないかでも変わるのですけど…各台計数機があるお店ではコインや玉の持ち込みや不正器具の防止でそれぞれの台に監視カメラが付いています。
また通路を見渡すカメラは当然のこと、各扉にもカメラがあるし、お金を扱う精算機の周りなども100%監視カメラがあります。
パチンコ店でよくある犯罪は置き引きとICカードの泥棒なのですが、カードまたは荷物を盗む(カメラに映ります)。
通路を通って移動(カメラに映ります)。
精算機で精算(カメラに映る上にどのICカードか追跡されています)。
駐車場で車に乗る(カメラでナンバープレートまで確認されています)。
…と犯行の全てが記録されています。
あとは他の犯罪と同じで車の移動などを追えば簡単に逮捕が可能です(警察が本気なら)。
逃げ切れるとしたら戸籍と現住所がないくらい、ゆるふわな人生を送っていないと無理なのではないかなと…。
さて、そんな重警護のパチンコ店が私の仕事場です。
もう何年前になるでしょうか…某関西のホールにゲストでお邪魔した時のこと。
大体抽選の1時間前にはホールに着いて開店準備をしている店舗の方にご挨拶をするのですが、何か様子がおかしい。
なんか、暗い。
インターホン、鳴らない。
「???」と思っているとスタッフの方を見つけることができて、店舗の中へ。
そして、事務所に通されて衝撃の事実を聞かされたのです!!
『いやー。朝一で店舗の配電盤がぶっ壊れてしまって、今停電しているんです』
ええええぇぇぇぇええ
初めてのケースでまずは驚き。
その後、真夏なのに背筋がスーッと凍り付きました。
まず頭に浮かんだのが今日の営業…開店には間に合うのかを確認すると「〇〇電力に連絡して開店までには部品が届いて修理が完了する予定」とのこと。
次に若干ためらいつつもセキュリティについて尋ねると…現在は当然すべての防犯カメラがオフ。
扉も自動で鍵が閉まるタイプのところは一度開けたら空きっぱなしとのこと。
どのくらいやばいか伝わり難いとおもいますが、その日は日曜日です。
週末は銀行が開いていないので金曜日からの売り上げが金庫に入っています。
電動式の金庫が開くのかどうか…まではさすがに聞けませんでしたが、500台規模のホールで数千万円が金庫に入っているでしょう。
世界一監視されている場所が、今この瞬間だけ丸裸なのです。
店長さんは「強盗に入られたら参りますわー」と冗談めかして言っていましたが、本当にやばい人に知られてはいけないこと。
スタッフにも停電については口外しないようにと釘を刺しての開店準備となったようです。
開店の10分ほど前に「電気が復旧しました」との連絡(見れば分かるけど)。
幸いなことに、その日の被害はいつものパソコンを使った抽選が箱に入った紙を引く抽選になったり、ホール周りの自販機が使えないことに文句を言うお客さんがいた程度で済みました。
開店時間が来て、まだ冷房が回らないモワッとした店内に入ったときにようやく凍っていた背筋が解凍されて、緊張感から解き放たれたのを覚えています。
確かに今は、残高残しのカードが例えハウスカードであっても盗れないですね?←昔は盗ったのか?(笑)
この手のウッカリ系のネコババもカナリ減ったと思います。
先日ですが、感謝デーのクジ(3等)が当たり、帰りに交換しようとポケットに入れておいたのですが、見つからない。
どうやら財布を取り出した瞬間、落としてしまったようなんですが、ダメ元でカウンターに行き、当たったクジを落としたのですが、届いてませんよね?・・・って言ったら届いてました(笑)
それを拾った方が交換するのは容易い事ですが、やはり監視カメラの存在が大きいと思います(100%調べないと思いつつ、万が一調べられたら一発ですからね(笑))
たまたまですが、クジが当たった時、嬉しくてスグに写メを撮り友人にラインしたので(笑)それが証拠となり?スンナリ交換してくれました。
カメラ社会(監視カメラと自分のスマホカメラ)のお陰とも言えるのかな?(笑)
その昔、ハンドル固定(ライターになってからはしてませんが)に小銭がなくて細かくした500円玉を使ったら、トイレの隙に取られたことがあります(笑)。
それと比較すると三等の景品が無事に届くのは奇跡に近いですね。
日頃の行いもあるのだと思いますよ!