「万回転くんはスロットの稼働日記担当で」

2016年夏、当サイトの首謀者である安田御大がボクにサラっと言い放った言葉です。

当サイトのライター陣には、アラフォー世代では知らぬ人はいないライター界の重鎮、安田さんやドラゴン広石さんがいます。そして、釘師ゆきちさんやダミアン工藤さんの天下一閃コラムを読んで頂ければお分かりかと思いますが、これまでメディアにはあまり出てきていないけれどパチンコに精通したお二人がいます。

そんな中、パチスロ記事を書く人をもう1人、とご指名を頂いたわけですが・・・

「なんでボクがここにいるんだろう」

というのが今でも思う正直な感想。だってね、12月の第二週の稼働。

5日 色々あってお休み
6日 パチスロ全6狙いでツモもノリ仲間がいたのでそちらは任せてリニューアル店にてパチンココードギアスをシコシコ捻る
7日 パチスロを打てない状況ではないものの、釘が据え置きだったので安全策を取ってギアスをシコシコ
8日 釘が据え置き(以下略)
9日 パチスロ全6狙いで無事ツモ

こんな感じでパチンコも織り交ぜてるのが実際のところなんですね。まぁ、ギアスは特別好きなパチンコでもあったし、等価で22~23回転とかいうもう二度とお目にかかれないかもしれない良調整だったので、単純に打ちたかったというのもあります。出玉関係はメタクソな釘でしたけども。

でもこんな時、冒頭の

「万回転くんはパチスロ担当で~」

が頭をよぎります。

そりゃ、パチンコとパチスロどっちが好き?と聞かれれば迷わずパチスロと答えます。ですが、優良店になればなるほど抽選ゲーなのが昨今のパチスロ事情。抽選で良番を引けませんでした、入店したはいいものの良台は同業らしき人がブン回し、やれることない、はい、じゃあ今日おしまい♪な~んて気楽にやって勝てるほど甘くはないわけです。

他店で、といってもそもそも第一候補でない時点で何らかの弱い要素があるわけで、そんな中無謀な設定狙いをしたところで火ダルマになるのは目に見えています。ボクらは台に座らなきゃそもそも話しにならない。

『勝てる台×座った時間=収支』な以上、移動の時間だってムダには使えない。となったら、必然的に打てる台があるならばパチンコを選択するわけで、ボクの場合とにかく両方のアンテナを広く張っておこうと努めて今に至っています。決して毎日毎日しっかり高設定に辿り着けるようなパチスロのスペシャリストではないんです。

先日、元同業、現サラリーマンなS君と飲んだ時の話。

万回転「言うて俺なんかコレといって人より秀でてるとこないやんか?」

S君「そっすねw別にビタも止め打ちも特別上手いわけじゃないっすねwww」

お、おぅ・・・一回り年下のくせして直球やな・・・とか心の中でツッコミをいれつつ、でもそれが正しい評価だとも思います。

ボクの大好きな漫画の一節に「自分の力量は残酷なまでに胸のどこかで正確に計っている―それが計れてこそのプロだ」という言葉があります。長い間、心も体も費やして初めて分かる世界があって、そこを乗り越えた先に見える世界というのがパチンコ・パチスロにも少なからずあります。

そして壁にぶちあたって乗り越えてを繰り返していく中で、どうも自分には辿り着けそうもない境地と感じる世界があります。

ボクにとって天下一閃のコラムはそんなお話。

でも、もう一節。

「そっからも更に生き汚く 勝ちににじり寄ろうとするのが またプロの仕事ってヤツなんだよね」

この言葉を常に胸に刻んでいます。じゃないとすぐ置いていかれますから・・・。

ボクを含め誰もがしのけんさんやガリぞうさんのような現場のスペシャリストに、ドラ広さんのようなパチスロ史のスペシャリストになれるわけじゃありません。それでもそこににじり寄ろうとする現場の人間として、だからこそ伝えられる何かを探したい。

それができたらここに寄稿する存在価値もあるってもんですが、よく言えばユーティリティプレイヤー、ともすればただの中途半端。

どちらに転ぶか分からない当コラムですが、寄稿が許される間はお付き合い頂ければ幸いです(笑)。