ドラゴン広石さんがスロマガのことを書かれたコラムにジーンときちゃいました。『タコスロ』を打っていたとき、私はまだライターデビューしておらず。「ふむふむ」と頷いているだけの両方の読者でした。

いや、頷いているだけではないか。打ち手として「成立ゲーム限定制御あるよね」とかは友人と話していました。確かスロマガは最初のほうで「鉄板ハズレ目がない」と書いていたと記憶しています。なので、鉄板ハズレ目といわれた出目の検証が話題の中心でしたけど。

素人の検証としては、どちらが正しいかとか考えなかったかな。考えるテーマを与えられて楽しめたというのが一番ですね。時には、論争のような誌面となることもあったから。今から思えば、我々ユーザーも知識が得られた、コアユーザーになれた。そんな時代だったのかもしれませんね。

 

その後、大手3誌ではないライターとなり。あの人たち怖いよ〜と、ドキドキしていましたが。アウトオブ眼中な弱小雑誌だったこともあり、私はそんな経験をせずに済みました(笑)。ウリャっというページも作ったつもりだったんですけどね。逆に、間違っていても何も言われなかったとです。助かったと思いつつ、ちと寂しくもあり。

しかし、あの時代の大手3誌はバチバチでした。しかも、クチも悪かった。「ジャポニカ学習帳からやりなおせ」くらいのやり取りがあったガイドvs必勝本とか震えながら見ていましたよwww

 

いかん。脱線どころか、本題に入っていませんでした(汗)。佐々木家トップクラスの家宝は、今までこれでした。いや、いまでもそうですけど。

2006年の4号機以前“みなし機撤去”で、聖地“グリンピース”さんが、撤去する機種のパネルをプレゼントする企画をやってくれたんです。店頭でのアンケートのような応募制。「熱い想いを書いたら当選確率上がるかもよ」というのに、酔っ払って書いたら頂けました。そのとき書いたのがこんな文面。

5階がオープンした直後から1年間、毎日モーニング取りに行ってました。今ではパチスロライターですwww

どの台番かは分かりませんが。少なくとも、このパネルが付いていた台を打っていたのは確か。ウチには、惚れ込むほど好きな機種の実機もありますが、出処が分かる。しかも、自分が打っていた台ということは、まずありません。

台は無機質なものかもしれませんが、若き日の自分を眺めていてくれたパネル。このほうが家宝なのです。

 

でね、その家宝が増えました。今回は、パチンコビレッジのコラムライターのきーうぃさんから「これは佐々木さんが持っていてください」と、いただきました。ありがとうございます!

はい。同じくグリンピース系列店に設置されていた『タコスロ』のパネルです。うん、ここで繋がるんです(笑)。冒頭に書いたように、いろいろ考えて楽しめる奥深さが好きでした。普通に実機も持っていますし。

新宿本店の『タコスロ』は地下フロア降りて正面だったな……とか。シマの光景を思い出すように、間違いなくこのパネルの本体も打ったことでしょう。設定1で出玉率107%。設定6でも114%。ボコボコでもヤメられないし、設定6もさほど嬉しくないくらいな気分で打っていましたけど。この2枚のパネル。私の酷い表情ばかり見てますな(笑)。

それも含めて、歴史でありドラマなんです。5号機もいろいろ撤去を迎えています。いまのパネルは、薄っぺらい紙(?)1枚をアクリルのような板で挟んでいます。産業廃棄物や金属取りに回すとしても、”絵の描かれた紙”がなくて価格が下がるなど問題となることはないかと思います。

 

そのホールで、その台を打っていた人々にパネルや役物なんかをプレゼントする企画とか、いまはもうダメなのかな? ほかでもない、その台を打っていたユーザーは喜ぶことでしょう。そのホールで打っていて良かったと思うことでしょう。額縁まであればなお嬉しいですね。渡し方などで少しは費用がかかってしまいますが、お金では買えない“そのホールの末永いファン”となってくれることでしょう。

機種に左右されないそのホールのファン。これがホールにとって一番大切な存在なのです。出玉を求めるユーザーには、出玉で応えられるかが問われます。それと同様、パチスロ愛にあふれるユーザーには、パチスロ愛で応えようとしてくれる。そんなホールも増えてくれると嬉しいですね。