パチマガとスロマガが休刊すると告知されたのは先月のこと。
実際は両誌を統合した月刊誌に変わるらしいので、完全に無くなるわけではない。それでも、我々パチンコメディアの人間にとっては、けっこうな衝撃ではあった。

特に自分のメディア入りのキッカケはパチンコ攻略マガジン。履歴書を出して社員ライターとして採用されたことから、全てが始まったから。いろんな思いがあるわけです。

・面接での話と違い、社会保険がなかったこと(後にちゃんとした形へ変わったとの噂は聞いた)が辞めた一番の問題だったけれど、わずか一週間の在籍中に石橋達也さんとの出会いがあり、それが必勝ガイドで書くことへ繋がったのは人生の転機でもあった
・一時必勝ガイドとパチマガは険悪になっていたが、自分もおかしなデータを乗せる「造られた誌上プロ」にツッコミを入れたこと
(若かったなあ、今なら知らん顔だろう)
・和泉プロと地元の縁で親交ができ、なぜだかマガジンの忘年会に顔を出すハメになったこと
(別のライターさんのお誘いだったけど、いま思うとパスすべきだった)
・同じ土俵の仲間と思っていた池上プロに誌面で名前を出されて、「誤解されてはたまらん!」と釈明のハガキを編集部宛に出したこと
(これはやっといて良かった。後年池上さんとは親交ができたし)
・スカパーの番組で共演した計算人のアラプロさんと仲良くなり、二人でバーター形式のコラボを画策したこと
(二度のチャレンジはタイミングの問題で、実現は叶わず)
・永浪プロが「昔ホールで話したあのパチプロ君だったのか!」と知り、今は友達付き合いをしたり、悠遊道の対談動画に出演してもらったりしたこと
・他にもいろいろある。ある時期編集長まで上り詰めたM君は石橋さんと袂を分かったかつての盟友で、自分にも良くしてくれた恩を返せていない。
「パチンコ王」でご一緒したベンツさんやもん吉君(二人ともマガジンに在籍経験あり)はどうしているのかなあ。
おっとこまえ西さんのスタイルは、今の自分の形をずっと昔からやっていたことに気づいて、今更ながら尊敬の念もある。
アンドレさんは寄稿をお休みにしてから、ツイッターでやりとりするようになったしなあ。
そうそう、ガイドにお許しを得ての話ですが、平成の初期に石橋プロ責任編集の増刊で、名前を出さずに2ページの小説を書いたこともあったっけ。

まあ、内部を多少知っている分、読者の方々とは違った感傷も芽生えるわけです。

もう一つ。これはメディア全体で見た感想ですね。
「対岸の火事ではない!」必勝ガイドの外でも仕事をしてきた自分の一番がコレ。
残る大手の専門誌である必勝本とガイドは、ライバル誌が無くなると一時的に売上げが上がるかもしれない。
しかし、クラスマガジンの消滅はジャンル全体の地盤沈下でもあるのですよ。パチンコという遊技の衰退が明白な中、ファンへの情報提供の窓口と盛り上げ役が一人減るのは明らかな痛手なのだから。
実際、数年前は「収支に繋がる情報では、パチマガに内容的に負けてる時もあるぞ」と自分は危機感もあった。それが自分のモチベーションとなったりもしたので。

今はバラエティ全盛時代。必勝ガイドは名前の通り勝ちに繋がるページを残しているけれど、楽しさをメインにしていく以上はもう、ライバルはユーチューブ等の無料動画になっていく。紙の方は動画面で出遅れがある&有料という立場上、厳しい戦いになるのは覚悟せねばなるまい。
そして、パチンコ全般の過疎化も大きい。これは独力でどうにかなるものでもないし。

悲観的な予測ばかりになったが、専門誌にはまだ成すべき役割があると思いたい。自分も紙に対する思い入れは若い人より大きいし。
読者が大事なお金を出して買ってくれるよう、質の高い物を書いていかねば、と思う次第です。どこを向いて仕事をするかも、常に意識しながら…

とにかく、パチマガに関わった方々へ「お疲れさま」との言葉を送りたいです。