これまで何やら業界の事とか時事関係をネタにコラムを書いてきたボクですが、それは安田さんやぽち。さんのようなキャリアを持っていないからであり、ましてやドラ広さんやゆきちさんのような業界の中の事を知る立場でもないから。

ですが、とある日

安田プロ「えー!?そんなの気にせず書きたい事を書けばいいじゃんw」

と、あの屈託のない笑顔で言われて数ヶ月。少々昔語りとなりますが、ボクとボクの周りにいたダメプロ二人のリアル物語にお付き合い頂ければ幸いです。

 

二人の名はスティーブンとしぃ君。共に出会いはブログのコメント欄のやり取りから発展したオフ会でした。

オフ会なんて、昔からパチプロをしているような方には想像もつかない話かもしれませんが、現場で人と話す事がとにかく嫌いだった自分は、そうして知り合いを増やしていったタイプです。

かつてドリームキャストのぐるぐる温泉でネットを覚え、まだ電話回線だったネット通信で月間の通話料が2万円を超えて親にしこたま怒られて。その後、スポーツライター(見習い)になったのを契機に調べ物をしていたら2ちゃんねるに辿り着き、FF11というネットゲームでネット廃人に本格参入。

パソコンがある程度使えるから、とECサイトの会社に友人から誘われて入社するなど、ハタチ前からボクの傍には常にインターネットがありました。

 

ボクがサラリーマンを辞め、パチンコの世界に舞い戻ったのは5号機がちょうど盛り上がり始めていた頃。エウレカとか新鬼武者の時代ですね。

パチンコ・パチスロでは、雑誌が情報収集のメインだった時代から、ネットを介する事が当然の時代へと変遷していました。

メールを取る事は当たり前。データ機の精査も当たり前。それがスマホ時代になるとLINE Twitter Facebookなんかも当たり前になり、解析情報の無料サイトなども当然となっていくわけですが、当時はネットを駆使するハシリの時期だったように思います。

そんな中、完全なピンで立ち回っていたボクですが、中々思うような収支が上がらず、サラリーマンとして過ごした4年の間に起きた時代の変化に対応できていない事を痛感していました。

パチスロは情報こそが生命線。けれど一人では限界がある。第一次パチプロ時代(サラリーマン前)のように、地元を巡っているだけでは立ちいかない。

そんな葛藤がありつつ様々なお店を巡るようになっていきましたが、現場で知り合いを増やして、なんてコミュ力の無いボクはいつも一人。

話し相手のいない毎日というのはツマランもので、文章を書くのが好きな事とパチンコ・パチスロを語り合える仲間が欲しいという思いで稼働日記のブログを始めました。

今もネット上に残る昔のブログを読むと、こっ恥ずかしいやら、「あー、こんな時もあったなぁ」という懐かしい気持ちやらが混在しますが、取りも直さず日々徒然なるままに思った事を綴っていました。

ブログというのは面白いもので、全くの赤の他人とネットを介してコミュニケーションを取る事が出来ます。

先に述べた通り、ボクは現場で直接知り合った人と仲良くするなんてまず出来ません。その根底には「パチプロたる者、一匹狼であるべき」というよく分からない拘りがあり、そこには様々な誌上プロの方々に抱く憧れのような思いも混在していて、ブログという現場では接点のない人とのやりとりというのが「プロとして」という括りから離れた心地良さがあったんです。

また、続けていく内に、こんな自分のブログを見てくれるなんて、という嬉しさも相まって、色々な事を書いていきました。

そして、ある程度年月がたち、記事数も増えると一定の「毎回見に来てくれる人」「自分の記事を楽しみにしてくれる人」という奇特な方達が徐々に表れ、それがまた楽しくて、ついには直接会ってみたいという願望に繋がりました。

その中にいたのが二人のSでした。

 

vol.2へ続く