インターネット雑感 その2

「無抽選」ってなんだ?
(後編)

 パチンコ台、ホールのおかしな現象に関する後編です。
 前回は経験からの「怪しい店も無くは無い」という説明でした。
「じゃあ、安プロは遠隔や裏モノなのに、なぜ勝てると思ってるの?」
「お前、業界の回し者だろ。ホントは勝てないのに、嘘ついて我々ファンから金を巻き上げる手下か!」
そんなツッコミが来るかなあ。

 いや、皆さんが遊技してる店は九分九厘以上シロだから。第一、見出しの「無抽選」なんて言葉、自分は30年ライターをやってて一度も聞いたことないっすよ。
 これでも業界内にはそれなりに知り合いや友人はいる方だ。
「業界内の公然の秘密を、安田にだけは言うな!」
なんてのがあっても、どっかで誰かが口を滑らせているはずだしね。
 どう考えても
「そんな事例や不正をしている店が少なすぎて、業界の中でも歯牙にもかけられていない」の方が自然でしょ。

 それでも気にはなったので、ネットが好きなパチプロさん達に取材をしてみたら…。
 どうやら、証拠の動画があって、モニター画面に「無抽選」なる言葉が出ていたのが発端とのこと。
 なるほど。全くの無根拠ではないのね。でも、全国の負けた人が全員そのせいにできるのか?
 そんなんだったら、自分の周りにも売るほどいる勝ち組やプロは全員嘘つきなのか?

 そもそも、我々の収支を信じないのは勝手だけど、パチンコが絶対勝てないのなら、インターネットで愚痴を書くより、勝てないレジャーと諦めるか、いっそ潔くやめてしまえばいいのでは?
 特定の店に「やられている」と思うなら、ホールを替えてみればいい。勝てる店があったら、それでいい。もし、店を片っ端から替えてもやっぱり負けるなら、全部のホールがクロか、自分自身に問題がある。それだけだ。

 かなり厳しいことを書きました。現実には営業マンのような行動力か、重箱の隅をつつくような発想とスキル、もしくは両方が無いと勝てない時代だしね。
 それでも、勝てない理由を他人のせいにしている間は、「勝ちながら楽しむ」のは不可能。それだけは覚えておいていただきたいと思うのです。

 やっぱりパチンコが面白いから、こんな話になるのかねえ。依存症対策を組合がやるほど、パチンコというレジャーは魅力的。
 やめられないから、どこかで発散しないといられない、という心情は察する気になりましたよ。ネットもためになるね!

P.S. 今年の前半のうちに、業界のホール側の方と対談して、動画を公開できそうです。この話もぜひ尋ねてみることにしたいと思っています。