悠遊道をご覧の皆様、今回初登場となります!CRAナカムラです!

色んな媒体で書かせて貰っている都合上、初めましてではない方もかなり多くいらっしゃるかと思います。
しかし、ここ悠遊道ではあくまでもルーキーなので謙虚にいこうと思ったりもしましたが、そんな似合わないことをしようもんなら…ダダ滑りの上に次回から呼んでもらえなくなるのが目に見えているので、ヤメときましょうそうしましょう。

さてさて、記念すべき第一回なんで、まずは基本の主張的な記事から書かせてもらうんですけども、実は今はパチンコ業界に籍を置いてないんですよ、このオッサン。
色々と事情がありまして、今は「一番大切にしたいモノ」のために、パチンコのフルタイム係のお誘いを一旦全て保留して他業界に身を置き、来るべき刻を万全に迎えるために備えている状態でして、その後はパチンコ業界復帰に前向きですYO。

ボクがパチンコ業界に入ったのは大学1回生の夏からでして、今から約26年前のお話。

当時はハネモノがまだ元気で、保留玉連チャン機や権利モノ、アレパチなんかも現役で…スロットは4号機がストックやATで爆裂化する前でしたね。スロットに関しては一部メーカー純正仕様とは大きく異なるプログラムの機種もありましたが、そこはまたご愛嬌という事でww

思えば、この頃がパチンコ業界の一番あるべき姿を保っていた頃だと思うんだ。

4円Pと20円Sしかない中で、ポケットの中に2000~3000円で遊びに行けたんですよ?1円Pも5円Sもある現在でそれができないのは何故でしょう?
これが、仕事帰りにフラッと寄り道して帰れる娯楽では無くなった「今のパチンコの病理」そのもので、機械のスペックが「いかに偏りを作るか」に終始してしまっている事と低ベース化、さらにハッキリ言ってしまえば…勝つための努力が公平にできない状況にある。

昔はプロも、そこらへんのパチンコ好きのオッサンも、朝イチにさえ行けば平等にモーニングやラッキータイムの恩恵があった(そのお陰で大学をドロップアウトした人間を数多く見てきたがww)し、ラッキーナンバー制のような「運のみで非常に有利になるトリガー」が一般的だったので、今ほどプロと一般の差が無かったんだ。これは意外に思われるかもしれないが、実は今のプロの方が圧倒的に努力してるんだよね。

今やスマホを介して情報化が進み、まず打ちに行く前から情報を整理する事から始まり、打ち出しても店から指摘を受けるレベルを計りながら、止めや捻りを駆使して相当神経を使ってると思う(イナゴ軍団は除く)。
そして規制に次ぐ規制で「見かけだけの間違った平等化」の方に進んでしまった結果、勝つ人間と負ける人間がほぼ固定されてしまってるんだよ。
店として粗利率15%~20%は変わってないとして、還元の大半を努力する側の人間が持って行き、努力しない側の人間はそれ込みで考えると粗利率50%超えてるんじゃない?

だから、会社帰りにフラッと寄れる軽いギャンブルじゃなくなったし、金銭的に続かないのは当然。よく「最近のパチンコはほんとに勝てない」みたいな愚痴聞くけどさ、これって真意を突いてるのよ。「昔から利益率はそんなに変わってないよ?」って店の人は言いがちだけど、本当に昔から打ってる爺さん婆さんにはこれが真実なのよ。

ほんとね、今のプロは若年層が増えたってのもあるけど「良い台を見つけたらトコトン死ぬまで抜く」のが主流な考えで、生かしておいて「また今度もお願いします」って考えができないのが痛い。自分らのメシの種を供給してくれるのは店でしかないし、さらに店を支えてるのは一般のお客さんなんだよ。

こんだけ情報化が進んだら、ますますパチンコを金儲けの手段としてしか見ていない連中が幅を利かせる流れは止められないだろうし、もう昔のようなバランスに戻る事は不可能だろう。例え低換金化が実現しようともね。
今、業界が向かうべき方向はココに目を向ける事なんだよ。
いかにフラッと打ちに来る人に対しての還元率を上げるか、それは機械的な事でもいいし、店のオペレーション的な事でもいい。
そこにメスを入れない限り、パチンコ滅亡への流れは加速しっぱなしになると思うよ。

■CRAナカムラ■

1975年12月生まれ
一見強面、内面乙女の中年男子

18歳からパチンコ店でアルバイト。
その後店長となり10年以上を過ごす傍ら各所にライターとして連載を持ち、その独特すぎるホール運営手腕がマンガ化され、
その他にも実戦動画にレギュラー出演するなど異色の経歴を持つ。

現在はパチンコ業界誌を始め、数本の連載をこなしつつ、串カツ屋・ラジオ局長を務める破天荒な生き様は体重の増減と共に今日も波打っている。

テカった顔の奥に持ち続ける
「正しい知識で正しくパチンコを批判して欲しい」と言う変わらぬポリシーの先に見えるのは
CRAナカムラのパチンコ愛は本物であると言うこと。
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