去年の春以来の緊急事態宣言が今月8日に関東の1都3県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)で発令され、翌週の14日にはさらに7府県(栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)も追加されて、1月16日現在、緊急事態宣言の対象は11都府県に広がりました。

これらの都府県では、新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新し続け、医療体制が逼迫しているのはすでにマスコミで報じられている通り。ただし、去年の緊急事態宣言のように特定の企業に営業の自粛を要請したり、国民の一人ひとりにステイホームを求めるのではなく、今回は感染リスクの高い場面に絞って効果的・重点的な対策を講じていることに特徴があります。(注・内閣官房HPよりポイントを抜粋)

 

要は、社会経済活動を止めずに自粛しよう…ってことなのですが、パチンコ店への対応はどうなるのかなぁと思っていたら、やっぱりきましたよ。時短営業協力の呼びかけが。

前回は「休業の要請」だったのに、今回は「協力の呼びかけ」。早い話がトーンダウンしているわけです。パチンコ店は他の業種の建物と比較して換気性能が格段に良く、現時点でクラスターは一件も確認されていないという理由も大きいんでしょうけど、今回の宣言でパチンコ店が補償の対象から除外されたことからも分かる通り、ようするに行政としてはカネを出せないってこと。そうした事情により、結果的に「要請」ではなく「呼びかけ」という中途半端な表現になったわけです。

だけど、パチンコ店としても状況は深刻です。前回の休業要請の際は、ごく一部のホールを除く大半のパチンコ店が休業要請に従いましたが、経営悪化により閉店を余儀なくされたホールも多数。それがようやく客付き回復のきざしが見え始めたっていうのに、今さら「補償を伴わない時短営業協力の呼びかけ」って、ちょっと無理があるんじゃないのかな…って。

案の定、業界内のガイドラインの徹底や、広告宣伝の自粛には各ホールとも従いましたが、時短営業を実施しているパチンコ店はかなり少数派のようです。実際、私の地元では時短営業に踏み切ったお店は一軒も確認していません。まぁ、そりゃそうだろうね。

そして、かく言う私も昨年末から3週間ほど打つのを自粛してましたが、今週の新装(慶次と乙女と海)からパチスロに復帰しました。だって、パチスロを打たないパチスロライターなんて、何の役にも立たないんだもの。少なくとも書き仕事のネタがなくなる事態は避けなきゃならないのよね。

 

ただね、久しぶりにホールで打って感じたんですけど、以前ほどプレイヤーに緊張感がなくなってるのかなぁ…。さすがにみんなマスクはきっちりと着用してますが、仲間内で至近距離で話している客や、トイレから出る際に手を洗わない客(主に年配客)が散見されて、ちょっとだけ不安な気持ちになったりもしました。

まぁね、これだけ感染者数が増加すると、「怖い感染病だ」という意識が薄れるのも仕方がないような気もしますけど、万が一にでもパチンコ店からクラスターが発生したら、行政や世間一般の人たちがパチンコ店を見る目も変わり、「パチンコは感染リスクが低い」というイメージを浸透させてきたこれまでの努力が水の泡になる可能性が高い。そうならないためにも、今いちど気を引き締めて、緊張感を持って遊技することを再確認できればなぁ…と思います。

今回は面白くも何ともない警鐘コラムでしたが、こういうのも時には必要よ。ええ。