『今月の第一日曜は、大型連休の最終日か・・・。』と、そんな事を思いながらPCと向き合っております。K.S.Yukiです。

連休をキチンと堪能すべく、早めにテーマコラムを片付けようと目論んで早めに着手したものの、今回はまぁまぁ難産になりそうな雰囲気を感じて戦々恐々としております(白目)。

なぜなら、今月のテーマが・・・

思い出の特殊景品

であるから。

自身の遊技暦が悠遊道の中でも浅い方であり、かつ、都内在住で地方遠征実戦を一切しない身であるが故に、自身にとっての【特殊景品】=先日の佐々木師匠のテーマコラムでも綴られていたように、TSR(東京商業流通組合)・TUC(東京ユニオンサーキュレーション)が取り扱う【金地金の入った特殊景品】でしかないんですよね。

要は、思い出もへったくれもない。というのが実情です(汗)。

強いて「思い出」として挙げるならば・・・

  • 初めて自身の意思で打ちに行った際に手にした特殊景品
  • 2桁の諭吉さんを突っ込んだ状態から一撃で捲った際に手にした特殊景品
  • 自身のかつてのマイホの最終営業日に手にした特殊景品

というのが該当するのかもですが、あくまでそれはシチュエーション的な要素が強く、【特殊景品そのもの】の思い出とは言い難いワケで。

・・・とはいえ、『思い出らしい思い出が無いので、今月はパスで・・・』なんて言うのはダサいというか、個人的にはやりたくないんですよね。

テーマが提示されているならば、如何様にも書けてこそのライターなワケですし。

とまぁ、そんなリード文を書きながら、ふと思い出しました。

そういえば、初めてホールに打ちに行って前述の特殊景品を手にしたときに『あ、ボールペンじゃないんだ・・・。』と驚いた事を。

私の遊技デビュー時点では、現在ほどインターネットも普及しておらず、携帯電話も未だメールがやっとでWebブラウジングには適さないスペックのガラケー。

家にインターネット回線を引いていないというのもさほど珍しくなく、『初めてパチ屋行くつもりだけど、勝手が判らない・・・』となっても情報収集に難儀するような状況でした。

現在ならば、手元のスマホで調べりゃあっという間に答えを得られるんですけどね。

そんな風に情報を得難い時代であったにも拘らず、何故『打って勝ったら出た玉をボールペンに交換する。』という偏った知識を持っていたのか。

それは、『燃える!お兄さん』で有名な漫画家:佐藤正先生が描かれた『メダカの王国』という漫画を学生時代に読んでいたが為に得ていたものでした。

作品自体は『ほのぼのとしたファミリー4コマ』という感じなのですが、その中で主人公一家が食べるにも困るほどの財政難に陥るという話がありまして。

で、一家の中で一番しっかり者であり、亡き母の代わりも勤める長女が八方手を尽くすもどうにもならず、やぶれかぶれでパチンコに挑む。という、まぁまぁベタな展開にw

結果、ビギナーズラックも相まって大勝ちするも、その後のやり取りが・・・

 長女『食べ物に、全部食べ物に交換えてください!』
 カウンターのオバちゃん『あんた何言ってんのよ、もったいない、ハイこれ。』

のような流れで大量のボールペンを渡されるも、3店方式の事など知らないために、そのペンを捨て、ひとり公園で途方にくれる・・・。という感じの話でした。

その後、合流した家族に事情を話したところ、父親と長兄はそれが特殊景品であると知っており、慌ててそのペンを回収しに行く。というのがその話のオチ。

そんな漫画を読んでいたからか、その時点では未だ遊技に興味も無かったながらも、その話の顛末から『ふーん、お金にするにはワンクッション挟むものなんだ。』と、なんとなく認識した。という感じですね。

とまぁ、3店方式に関しては察したものの、その漫画で描かれていた特殊景品が【ボールペン】であったが為に【挟むべきワンクッション】=【ボールペン】という風にも認識してしまっていたので、リード文に書いたように

『あ、ボールペンじゃないんだ・・・。』と驚いた

となったワケです。

で、ここからは少々テーマからは脱線してるかもですが、ちょっと不思議な漫画×パチンコの話

前述のように、件の『メダカの王国』内では、ダイレクトな表現ではなかったものの『ボールペンを買い取ってくれるシステムがあるんだ。』と行間から読めました。

で、同じく漫画の話なのですが、秋元治先生の描かれた超長寿連載漫画『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』において、初期~70巻あたりの頃は主人公の両さん(両津勘吉)がパチンコに興じるシーンが何度も描かれていましたが、不思議な事に特殊景品には一切交換せずに、全て食料や雑貨等の『通常景品』に交換しているんですよね。
※『通常景品』といいつつも、それが車やらワニだったり。というブッ飛んだ話もありましたが・・・w

まぁ、コンプライアンスにかかる諸々が弛めな時代の話とはいえ、『掲載誌で言えば、前者:月刊少年ジャンプ/後者:週刊少年ジャンプであり、当時は対象年齢が月刊>週刊と棲み分けていたから』なのか、若しくは『両さんの職業が、ギャグ漫画とはいえ警察官である事を考慮したから』なのかは判りませんが、今思えばこち亀の方では意識的にその辺をぼかしていたのかも知れませんね。

・・・まぁ、その後のこち亀の作中で、両さんがパチンコゲームをプレイして、そのゲームをやりながら両さんが『換金できるんじゃねぇか?』と呟いたり、ゲーム内でプレイヤーキャラが思いっきり『出玉をボールペンに変えてくれ』と言っていたり、最終的に換金所に辿り着いたりもしていたような記憶もあるのですが、それはあくまで『両さんがプレイしているゲームの中のお話』と言う事で・・・w

ともあれ、ココまでで綴ったように『漫画で読み知った偏った知識』があったが為に【特殊景品=ボールペン】だと思い込んでいたので、初めてホールで特殊景品を手にした時は頭の中に『?』が浮かんだワケです。

その特殊景品が金地金だったので『そう言うことね。』とストンと腑に落ちたからまだ良かったのですが、これが場合によっては文字通りに【特殊】な特殊景品を手にしていたワケで、そうなったら余計に謎が深まっていた可能性もあるワケでして。

実は、この記事を書く前に特殊景品について色々と下調べをしておこうとWebで検索していたところ、悠遊道のテーマでもお馴染みのテンゴの栄華さんが綴られた特殊景品にまつわるコラムに辿り着きまして。

そちらを読ませてもらったのですが、その内容を読んで圧倒されたというか、その奥深さに驚嘆した次第です。

どうしても機種ありきの思い出が多い遊技機界隈、こう言った周辺の諸々に思いを巡らせてみるのも、また一興ですね。

といったところで、当方の当月テーマコラムを〆させていただきます。

(K.S.Yuki)