今回のテーマは「天候と遊技」ということですが、基本的に天候がパチンコそのものに与える影響はまずないと言っていいと思います。ただ、天気の良し悪しで集客に差が出る、結果的に店としては甘めに営業する、辛めに営業するといったようなことはあると思います。まあ、一人の打ち手としても、店に行くまでは直接的に天候の影響を受けることはあっても、いざ店内に入ってからは店次第、天気が良かろうが悪かろうがウチはウチの営業方針に変わりはナシと、そんなところだと思います。また、一昔前ならいざ知らず、今の店の大半は空調が整っていますし、今の時期なら多少湿気があるかなとか、多少蒸し暑いかなと、体感的な不満があってもその程度でしょう。
ただ、晴れていたのに店を出る段で雨に見舞わられたという経験は誰にでもあるはず。昔は正直困りました。特に今の時期は折り畳み傘を持って行ったりしていましたが、今日は朝から晴天日和、さすがに傘は要らんだろうとタカをくくっていざ出かけたはいいものの、夕方ホールの外に出てみれば土砂降りの雨とか、こういう時は最寄り駅までダッシュをかますか、近場のファストフード店やドトール等に飛び込んでしばし時間を潰すとか、そんな方法で対処していたわけです。バイクで移動していた時は尚更そのまま帰るのは危ないので、時間潰しに一呼吸置いてコーヒーでも飲んでから帰ったりしていました。ちなみに昔のバイクというものはブレーキなどが現行のものとは比較にならないほど脆弱で、雨の中のフルブレーキングは冷や汗が出たものです。現在、旧車ブームで自分が昔乗っていたバイクは今や当時の新車価格の何倍もの値段がつけられて当たり前になっていて、ちょっとびっくりします。
話は急な雨に戻りますが、今は大抵の店は傘の無料貸し出しをやっています。それも現実的には返さなくてもいいという案配です。ですから、折り畳みを持参する必要はほぼなくなったと言っていいわけで、いい時代になったものです。大抵はビニール傘ですが、これは店によって結構違いがあったりします。店名が入ったもの、色付き、小ぶりなもの、結構種々多様なのですが、自分が良く行く某大手チェーン店は程よい大きさのしっかりとしたビニール傘です。しかもジャンプ式だったりするので、普段使いに転用できたりする。あまり嬉しくないのが店名の入った色付きのビニール傘。玄関に置いてあったりしたら、知っている人からすれば、あぁこの人はあのしょうもない店でパチンコ打ったりしているんだなと、見破られてしまったりするわけです。店名が入っていても、透明ビニールであまり目立たないように印字されているようなものであればいいのですが、店としても宣伝したいでしょうから、まあここらへんは文句を言っても仕方ありません。実質的にタダでもらえるものなんですから、贅沢言うなと、そういうことですね。
また、ハナから雨が降っていて自前の傘を持参した場合、それをどこに置いておくかをちょっと考えてしまうことがあります。昔は簡易的な鍵付きの傘置きがあったりして、そこに傘を通し、金属板のような鍵を引き抜き、帰りに鍵を刺して持って帰ると、そういうパターンが多かったような気がしますが、今は台横にフックのような器具が取り付けられていて、そこに傘を通しておくという店が増えてきました。無論、雨水が垂れないように傘入れのビニール袋も用意されています。昔は前述のような鍵付きの傘置き場でも、もう傘が満杯で入れるところがない場合など、適当に端っこの方に放り込んでおいたりしたものですが、帰りに確認したらなかったり、あってもなぜか自分の持参したビニール傘より古びたものが置いてあったりとか、そんなトラブルが結構ありました。まあ、今はそんなずさんなホールは皆無でしょうし、盗難に関してはきちんと自分で管理するようにすれば問題はないように思えます。
傘の話ばかりになってしまったので、昔よく言われていたお話をひとつ。雨が降っていたらベニヤが湿気で反るので、打ち込まれている釘も結果的に先端付近が開くカタチになり、入賞率が上がり云々……という説がありました。まあ現実的にはそんな簡単にベニヤ合板が反るとは思えませんし、実際あったとしても手打ち時代の、それも相当初期の頃の話だと思います。今はベニヤ合板よりもアクリル板を使った機種が多くなっていますし、天候云々で釘調整に変化が生じることはまずないと考えていいでしょう。
また、我らの御大も昔、雨とパチンコと題して考察していましたが、確かにステージ上の玉の滞留時間や役モノ内での玉の動き等にはほんの僅かな影響 (違い) が現れるかもしれません。役モノ内の玉の動きに変化をもたらし、結果的にV入賞率を上げる方法として、玉にバターを塗り込んで打つという、ほとんどゴトではないかという打法も大昔にはあったようですが、それとほぼ同様の効果があるのなら雨や湿気万歳ということになります。ただ、結局空調がきちんと機能している以上、冒頭で述べたように天候はパチンコそのものに影響はないのでしょう。
雨の日は、いや、むしろこれからの季節おいては良く晴れた暑い日にこそ懸念材料が薄っすらと脳裏に浮かびます。それはつまり落雷の影響でホールが停電してしまう事です。実際はっきり憶えているだけでも2度は経験しています。
古い方は“エキサイト”にハマって、毎朝並んでいた頃、この時は照明こそ落ちてしまったものの、台そのものの電源は落ちずに暗くなった中、台の灯りが妙に綺麗だった事を憶えています。新しい方は6号機を打っていた時なのでわりと最近の出来事ですね。こちらはホール内全電源喪失となり、復旧まで1時間以上かかりました。それでも「そのくらいで済んでよかった、スロは電源が落ちても状態は維持されるし」と思ったものでした。
昨今の夏はこんな余計な心配が増えるようになってしまいましたね。帰らなければいけない時刻、つまり“ケツ”持ち稼働のワタシにとっては中々に問題なのです。
ああ、いつの間にか傘が小さくなっていた件、私も経験が有ります。その時はなんだか笑ってしまいましたよ😀。
>>ギルさん
落雷による停電ですか。確かに聞いたことはありますが、実際自分で体験したことはないですね。昔の台はバックアップとか特になかったので、いかなるトラブルも補償できませんとか、注意書きのプレートに書いてあったような覚えがあります (今でも一応、ホールのルールとしてはありますね)。他には床下浸水とか、水が入ってきても大当り中だったので、注意しながら打ったとか、そんな話を聞いたことがあります。
傘の貸し出しは便利ですよね。会員カードさえ作っておけば、たとえパチンコを打っていない時でも、あの店で傘を借りて帰ろうということができます。これからも続けてほしいサービスです。