「根拠を持って行動する」(前編)

 今回からは去年の夏から秋にかけて、しばらく追った野生の王国を例に解説をしてみたい。
 もうかなり古い機種になってしまい、DVD収録で打った時も、「うわっ、スルー抜けねえ、まいったぜ」みたいな目に遭っている。赤っ恥ですわ~。
 そんなわけで妥当かはわからないけれど、リアルタイムでやっている台はなかなか紹介もしにくいので、ご容赦ください。
 また、この講座は基礎学力というか、恒久的にホールで通用する勝ち方をつけるためのものです。本来の目的に機種の新旧はあまり関係ないのもご理解を。

 さて、今回は通常時のストローク(「合わせ」とも言う)の話。皆さん、ハンドルを握ってから、どこを狙うかは考えますか?
 自分の近年の勝ち方は
「他人と違うことをやって出玉率を上げる」
なので、常に
「何も考えずに打つ人達の基本、ブッコミ以外を狙って回せないか?」
と考えています。

 この機種の場合、ブッコミらしき所を狙ったら、割合は大きくありませんが、釘に跳ねて盤面外側へ大きく逃げる玉があります。
「それを無くせないか?」
と考えて、初打ちでやったのは強め打ち。
 右へ流れない程度を狙ってみたわけです(一番左上の釘のすぐ下辺りへ玉を集める)。バネのズレ幅(一番強い玉と弱い玉)を考えても、全ての玉が有効ゾーンに行っている気がしたし。

 でも、どうやらかえって損をしていたようです。のちに追うようになって、5千個単位で回った回転数を比べたら、ブッコミの方がマシでした。
 ここで終わらぬのがしつこい自分、後編の次回は更なる模索へ続きます。