万回転さんのコラム、「サクラサク」を読んだ時から思っていたのだけれど、やっぱり自分の考えは書いておいた方がいいですね。
業界の末席にいる自分と現場で長いことゴロゴロしている自分、両方の私のベラジオ事件へと、それにつながる万回転さんのコラムへの素直な感想です。

☆麻痺しているのは事実

自分も半分とはいえ、プロをやってきたので、正直「まあ、珍しくないわな」と思いました。ネットに疎い自分は、万回転さんのコラムを読むまで知らなかったのも大きい理由です。身近に感じる状況なら、また違ったかもしれません

 また、現場にいれば、不正の話は普通に見聞きします。実際、知り合いにはサクラ(当時は「打ち子」と称していた)も、(親方ではないが)その斡旋役をやったことがある人がいました。裏モノ全盛時には、ヤバいブツを仕込む人との面識もまた…。

 カッコつけた言い方をすると「掃き溜めに鶴」を目指し、日の当たる道だけ歩いていた自分ですが、知らず知らず不正を受容してたと言わざるをえません。
ぶっちゃけ、慣れちゃってたんですね。これは由々しきことです。

☆自分のスタンス

「業界人として、なぜ声を上げない」
万回転さんは書きました。
そこには
「業界を守るシステムに組み込まれたゆえでは?」
というメッセージが、ありありと詰まっています。

 自分の場合、これはまたちょっと違います。
ファンに向けて仕事をする人間としては間違いでしょうが、
「そういうのは自分がやらずとも、誰かが取材して記事にするだろう」
という、他人任せなことをまず思ってしまうのです。
 また、不正が事実認定されるまでは、
「本当だったら、絶対ダメ」
くらいしか書けず、それ以上踏み込むなら、確たる証拠を掴む必要がある
世間でいうジャーナリズムのスジも壁ですね。

 面倒臭がりな自分は、「俺はそういう枠でもないし」と思っていました。日頃の稼働や原稿仕事を捨てて、そこまでできないし、しなくてよいと。
(誌上プロ枠の方々には、似たような人も多いのではないでしょうか)
 これは事件の隠蔽をよしとする立場とは別。
「長い目で見て業界を守るのは、是々非々で正しい方向へ向けさせる」
ですから。まあ、「じゃあ行動しろ!」は正論ですがね。

☆業界人のスタンス

 素直に言って、別に
「べラジオ事件に関しては何も言うな」
的な縛りはありません。
 これは自分が特殊な枠(誌上プロ)だから耳にしないではなく、多くのライターも同じだと思います。

 万回転さんが疑問に思った点は、自分と同じく「直接関係ないから」「面倒だから」「役目ではないから」等が答えな気がします。
 「来店取材をしているから、店にキツいことを言えない」
というのはあるかもしれませんが(行ったことがない自分の憶測です)、別に件のベラジオに来店取材で行くのでなければ、大きな影響もないでしょう。
 ここは万回転さんにも、ファンにも伝えておきたいところです。

☆今後

 自分も早くに知っていたら、感想を書くべきだったかも。ただ、今回のように事実関係が明らかになり、ほぼ決着がついてから何かアクションを起こしても、今さら感が大でしょう。万回転さんの尻馬に乗る形で義憤に駆られ、正義をアツく語られても、読む方はウンザリでしょうし。

 かといって、もっと前の段階では、憶測先行になり大変まずい。
記名で何かを発信することは、相応の責任を負うことですから。
(無記名のインターネットでも、本質的に人としては同じです)

 結果として、己や身近にに火の粉が降りかからぬ限り、この先も自分はことなかれ主義な動きにしか見えないかもしれません。
 もちろん、不正の糾弾とは違う形で、業界&ファンが皆、パチンコ、パチスロと良い関わり方ができる仕事をしていく所存です!

 サクラを初めとする不正行為は(皆が軽く考えるドツキだってそう、設定を雑談から聞くのもそう、不正はたくさんありますよ)、誘われるような環境に身を置くのすら、絶対やめましょう!

☆コラムの効果

 今回の万回転さんのコラムは、報道として以外にも、ファンや我々業界関係者への問題提起として意義があったと思います。自分ですら、こうしてスタンスを明らかにする気にさせたのだから。
 人は他人や目に見えぬ世間の同調圧力左右されてはいけません。
でも、情報の窓口を閉ざしてはダメ。取捨選択をし、正しいと思える持論を作る努力をしたいものです。

☆他

 ちなみに、来店取材に関しては、以前に内緒話コラムで書いた通りです。現在違法とされている釘曲げサービスは、
「悪法もまた法なり」
で、法治国家に生きる人間としては許せないものになってしまいました。
 スロットの方も近いものがあるようです。
(遠からぬうちに業界人に、その辺を語ってもらう場を作る予定)

 異を唱えるなら、政治に参加せよ、になります。これは「頑張って店と交渉して、平常より甘い営業をさせるライターが正義」みたいに、未だに誤解しているファンが多いので、繰り返し言っておきます。

 そういうわけで、自分もライターさんの心意気は凄く認めながら、それを建前上絶対応援できないジレンマも抱えているのです。そこはファンの皆さんにも、何とかご理解いただきたい点です。
 むろん、私欲に駆られてファンの敵になる行為も、決して支持はしません。

 同時にファンには、曖昧な煽りに期待し、裏切られた時に八つ当たり的な行為をしないことを期待します。もともと出玉率を上げた営業をしてはいけない建前なのに、その通りの平常だからといって怒るのは筋違いだ、と。

 以上、思うままに書き連ねました。
善し悪しはともかく、これが現実であり、素直な感想です。