前回#2-B

ここらへんで異様な結束力と表現した、ノッポさん軍団の中身を説明しようとおもう

ノッポ軍団は某チェーン居酒屋のバイト仲間から発したグループである

ノッポさん リアルカイジ、独身、身長180半ば、色白、極細身、垂れ目の細目、面長、出身や実家は謎だが、雰囲気から天涯孤独を想像させるカイジ的オーラ

白田くん どでかいマシュマロ 170前後の身長に100キロをこすであろう巨漢なのだが、女性のようなモチモチした、いかにもやわらかそうな肌、恐ろしいほどの色白、弱気の底に卑屈さあり、きっちりした髪型に清潔感のあるチェックのシャツをインさせる理工系ファッション

ヒデくん 炒り過ぎた銀なん 米軍横田基地内で働く、色黒、低身長、少しやんちゃ系のアメカジに身を包み、万人を恐れず、人を喰ったいかにも意地の悪そうな感じ

上記3人がメインです

おまけ:ヒデくん後輩 人間を恨みを持つ半魚人、無口、端麗なの目鼻立ちではあるが、どちらかというと白田くん系の服装、理工系というよりかはニート的な感じ、目の奥に自信と卑屈が混濁した影がチラリ

他、記憶にない影の薄い誰かが一人二人いたような、いなかったような

 

こうあらためて記しても、とても気が合うように思えない集まりなのだが、頭のノッポさんの圧倒的な実力に全幅の信頼を置いている白田くんとヒデくんが、その下をまとめている様子だった

彼らには目標があり、皆で集めたお金をギャンブルに限らず、色んな形で増やす方法を模索し、いずれは会社を設立するだとか、皆が住めるようなアパートだかマンションだかを建てるんだとか

そのために居酒屋の雇われとして出会った彼らは、賭け事が好きという共通項のもと、夢を語り、そのバイトを辞したあとも、このようにして集ってるのだ

ただ、彼らの細くて長い、白くてまるい、黒くてちいさい、そのシルエットの言いようのないバランスのよさは、それを聞く白痴の様な自分の存在も相まって、どうしても夢物語の結末に喜劇的なものを予感させた

圧倒的なノッポさんの実力、それを信頼してすべてを委ねる彼ら、そこまではいいのだが、白田くんにはうら若いお嫁さんがおり、ヒデくんには子供まで存在し、そしてノッポさんは一人だった

そんな、それぞれの環境を眼前において話を聞いていると、腑に落ちない何かを感じずにはいられなかった

#3-Bにつづく