皆様、楽しくパチンコを打たれてますか?

DOK羽根甘(どく・はねあま)と申します。
この度ひょんなことから、当サイトにてコラムを書かせて頂くこととなりました。
ご提案を頂きましたまっきゃんさん、そしてパチ親友であるパチドランカーKさんに感謝し厚く御礼を申し上げたいと存じます。

それでは早速ですが、私がどのような人間か、そしてどのようにパチンコと接してきたのかを、自伝的にお届けしてみようかと思います。
今から三十余年も昔、高校卒業直後に友人に誘われ興味本位でパチンコ屋へ、これがパチンコとの出会いであり全ての始まりでした。

ちなみに皆さん、初打ちの機種を覚えておいででしょうか?
残念ながら私が生まれて初めて打った台は、いまだに機種名すら分かっておりません。
というのも当時は今と違い、パチンコ店や地域によって設置されている台が本当にまちまちでした。
したがって知らぬ土地を訪れた際に、ご当地にしかないパチンコ台を打てるという楽しみがあったのです。

さて私の初打ち台ですが、当時一世を風靡したインベーダーゲームをモチーフとした台。
盤面中央の上部にUFOをかたどったランプがあり、点滅を繰り返しています。
その下に砲台と、そこから発射されるミサイルの軌跡、これらも全てランプでかたどられています。
落としチャッカー(羽根モノでは羽根が開く役割)に玉が入賞すると、砲台からミサイルが一発発射されます。
そしてミサイルが上まで到達した際に、UFOランプが点灯していると撃破、つまり当たりとなり、アタッカーが10秒ほど開くという仕様でした。
 
これは現在は存在しない一回モノの電役、奥村のパンドラシリーズや平和のガンマンと同様の台。
チャッカーに入賞すると、まず羽根やアタッカーが短時間開きます。
そこに拾われた玉がVゾーンを通過する、といった当たりフラグが立つとアタッカーや羽根が概ね10個入賞まで解放や開閉をするというもの。
現在で言えば、実質1ラウンドだけしか存在しない羽根モノのトキオ、ということになります。
そのチマチマとした当たりを繰り返しながら玉を増やし、打ち止めまで持ってゆくという、今思えば恐ろしく穏やかなゲーム性でした。
 
<参考動画>

ガンマン(平和)

パンドラ(奥村)

そしてその時本当にたまたま選んで座った台が、幸運にも数百円で当たりを射止めます。
上皿の奥からジャラジャラと玉が出てきます。
更に上皿を溢れた玉が下皿からバラバラと出て来たところで、一回の当たりが終了しました。
このパチンコ玉が次々と出てくる感覚に、全身が痺れたのを今でも覚えています。
これが俗に言う「脳汁」というものなのでしょう。
 
そして更に当たりが次々と重なり、下皿も一杯になり慌てて当時の小箱(700発ほど)を用意し、玉を掴んで箱へと移します。
昔は現在のように下皿から玉を落とす機構など付いていませんでしたので。
しかし玉を手で掴んで箱に移すという行為も、まるで宝物を自分のバッグに詰めるような感覚で非常に魅力的でした。

そしてその後もビギナーズラックでありましょう、連続して当たりが出て先の小箱が一杯になりました。
そこから少し打ち込んだところで「そろそろ帰ろう」ということになり、景品交換所へ。

何も分からなかった私は思わず「全部チョコレートに!」と言ってしまいました。
紙袋一杯のチョコを「何で他のものにも換えなかったんだよ!」と毒づかれながら皆で頬張ったのも、今となっては懐かしい思い出です。
 
さあ、幸か不幸かこのビギナーズラックも手伝ったパチンコの魅力を一度味わってしまった私。
ここから紆余曲折、現在まで三十年余りにわたるパチンコ人生をスタートさせてしまったわけであります。