◆人生で最も熱い日

 音楽・野球・パチスロ。この3つが我が三種の神器である。仮に、酒が抜けているぞ…と感じたコアな読者さまがいたとしたら、ひとまず握手をした上で解説すると、酒は趣味や愛などで語れるレベルではなく、ほぼ空気を吸うことと同意。早い話が、殿堂入りなわけである。一応お伝えしておくが、決して中毒ではないので、ご心配なく。

 音楽は人の心を動かす。月に数度は足を運ぶ各所ライブでアツくなることも多々あり、先日も日比谷野外大音楽堂で行われたG-FREAK FACTORYのライブで号泣。翌日にやってきた二日酔いの猛烈さも加味すると、近年では最高峰の盛り上がりであったと考えられる。群馬のオールドルーキーを自称する彼らの音楽を、ぜひとも皆さまにも聴いていただきたい。

 野球はプロ・アマ問わず、観戦すれば無条件で気持ちが高ぶる。近所のグラウンドで、缶チューハイ片手に縁もゆかりもない中学生の練習試合を眺めていたら父兄から小言を頂戴してしまったこともあったが、まぁそれはご愛敬。それほど野球が好きであるから、我が愛する阪神タイガースが18年ぶりにペナントレースを制した2003年は、非常に印象深い。優勝の瞬間は友人宅でジェット風船を飛ばして、ビールかけ。この日も周辺住民から苦情を受けてしまったものの、溢れる涙を拭かずに謝罪する我々を見て、呆れながらも許してくださいました。その節は、ホントに申し訳ありませんでした。 

 パチスロはありがたいことに、それをもととした執筆を生業としている。趣味の範疇を超えているとはいえ、パチスロ愛は初期衝動のまま。とにかくボーナス絵柄を揃えて興奮したいわけであり、コインをカチ盛りして悦に入りたいのである。水先案内人であった亡き父が、休日にも客船の旅に参加しているのを見て「なぜ休みの日にも船に乗るのだ」と笑ったところ、「お前も休みの日にパチスロ打ってるだろうが!」と言い返されたが、思えばこれは血筋なのか。「ライターって、文章も書くんですね」。そんなことを言われてしまう、よく分からん時代に正直、四苦八苦しているが、アタシはパチスロがある限り、今の仕事を続けたいと考えている。出玉性能、連チャン性はさておき、パチスロは昔よりも今の方が断然面白い。今日よりも明日の方が、よりアツくなれるハズなのだから。

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