状況が状況だけに組合の方も神経質にはなっているようだ (まあ当たり前だが)。並びの方も良くあんなに並んでいるなーと、普段はちょっと奇異な目で見られるくらいだったのだろうが、さすがに現状では奇異どころではないかもしれない。メディア等でも報道されてしまい、批判、疑問の声も出始めている。

東京都遊協は3月31日、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、パチンコホールの開店前に来店客を並ばせない施策の徹底を、文書を通じて組合員ホールに要請した。

来店客を並ばせない施策として同組合が挙げたのは「集客を目的とした各種告知広告宣伝の自粛」と「どうしても並んでしまう場合の店舗対応」の2点。

「集客を目的とした各種告知広告宣伝の自粛」では、特にSNS等による告知と、駅貼広告や店頭、ホームページ等での「新台入替」や「特定機種」に関する告知が未だ自粛されていないとの報告を受けているとし、該当するホールに対して至急の是正を求めた。

また「どうしても並んでしまう場合の店舗対応」としては、屋外の密室でないところであっても、濃厚接触のリスクを軽減するため、「大きく間隔を開けて誘導すること」「整理券など並ばせない工夫を考え、実施すること」を求めた。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に当たっては、一般の様々な業種で営業の自粛、あるいは営業時間の短縮が実施されている。このようななか、先週末(3月28日、29日)、テレビやネットニュース等で、パチンコホールの開店前に数百人が並んでいる光景が報道され、世間から疑問の声が上がった。~以下略。web-greenbeltより引用~ https://web-greenbelt.jp/post-37121/

 昔と違い、今のパチンコ店のほとんどは空調が整えられ、台間や通路に余裕があり、分煙ボードもあったりで、世間一般がイメージするほど密な空間ではないのだが、それでも稼働が上がればそれなりに密集度は上がる。特に繁盛しているような店では立ち見客もいたりして、置かれた現状を考慮すればあまりよろしくないのは否定できない。そういった状況に加え、開店前の並びは人と人の距離感が狭まるのは事実であり、店内よりもむしろ開店前の並びを一考すべきではないかというのが今回の決定事項だろう。

 震災の時もそうだったのだが、幾ら楽しみだの娯楽だの言ったところでギャンブルなのは否定できないわけで、皆が今後をどうすべきか真剣に考えている時こそ、節度ある対応がこの業界には求められる。この状況が一段落したら、終息したら、またゆっくり遊びに来てほしい、こういった対応が業界に求められているのではないかと思う。