警察庁生活安全局保安課のお偉いさんの講話だが、いつものお説教である。今回は依存症、射幸性、不正改造、流通の健全化、営業のあり方に関してのご高説のようだが、業界側としては毎回毎回似たようなことばかり聞かされて、うんざりしないのかと思う今日この頃である。まあ、言われる方も色々と問題があるわけではあるが……。

 余暇環境整備推進協議会(笠井聰夫代表理事)は11月20日、都内で平成30年度秋季セミナーを開催。その中で警察庁生活安全局保安課の齊藤敬之課長補佐が講話を実施した。

 講話では、「ぱちんこへの依存防止対策」、「射幸性抑制に向けた取組み」、「遊技機の不正改造の絶無」、「遊技機の流通における業務の健全化」、「ぱちんこ営業の在り方」の5点について言及した。

                    ~中略~

 さらに齊藤課長補佐は営業所内におけるATMについても言及。営業所内におけるATMの設置については、従前から依存問題の観点から懸念が指摘されており、ATMの設置の禁止や撤去を求める指摘も出ているとしたうえで、「営業所内のATMは、利用額の上限等が規制されているほか、ローンやクレジットカードの利用ができないものであると承知しているが、設置を禁止すべき、撤去すべきという指摘にどう応えていくのか、業界としてよく検討されるべき」との考えを示した。

 一方、「射幸性抑制に向けた取組み」では、高射幸性回胴式遊技機の設置比率について「来年1月31日までに設置比率を15%以下とする削減目標を定めていたところ、先般、期限を延期することになったと承知している。このように業界が自主的に決定した目標を先延ばしにすることは、ぱちんこ業界に対する信頼を損ないかねない」と指摘し、業界全体の真摯な取組みを要請した。~以上、web-greenbeltより抜粋~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010911

 ホール内のATM設置に関しては賛否両論あり、まあほとんどが否定派だろう。こういうことは銀行協会あたりがきちんと対処すればいいのだが、ATM設置は個別の銀行の判断に任せてあるようで、協会は特に関与しない方針らしい。

 銀行が何もしないのなら警察庁が苦言を呈するということで、今後は何か動きがあるかもしれない。ただ、設置を禁止したとしても近くのコンビニに走れば事足りるわけで、筆者がよく行くホール近くのコンビニ内のATM周辺には捨てられた利用明細書が散乱している。

 先日決まったパチスロ15%規制の先送りに関しては一応好ましくないという態度を表明しているが、別段それ以上は言及しなかったようで、業界側としても胸をなで下ろしていることと思う。

 ただ、先送りが半年、1年先というのではさすがに警察庁も黙っていないだろう。春先あたりまでには何かしら動きがあると思うが、6号機の認可が今以上のペースで進まないと、また一悶着あるかもしれない。