2004年にビスティから当時の新基準機第1号として発表されたのが、このエヴァの初代機です。

パチンコ台は常に規制の対象となっていますが、これは偉い人やメーカー、ホール等の思惑が複雑に絡みあってのものです。
近年はとにかく「射幸心を抑えろ」になっていますが、この時の基準変更は逆。大当り確率の下限が360分の1から500分の1へ緩和され、それに応じた連チャンの爆発力を搭載した機種が次々登場したものです。

ここで採り上げたエヴァSFは確率が400分の1でしたが、500分の1タイプのZFという機種もありました。
自分としては2回ループ(源さんや黄門ちゃま等)でこの初当りに手こずらされたこともあり、あまり嬉しくはなかったですね。
まあ、文句だけ言っていると干上がってしまうから、渋々と手をつけて慣れていきましたけど。
ラウンド振り分けは(突確を除くと)無く、確変突入も2回ループの時のように厳しくはなかったので、今にして思えば、SFタイプなら一昨年姿を消したMAXタイプよりは打ち手に優しかったと思います。

この機種の特徴は、今では当たり前となった突然確変をメジャーにしたこと。若い打ち手の皆さんはご存じないでしょうが、それまでは(ごく一部を除き)突確ってほとんど無かったのです。
当時のパチンコ攻略マガジンの記事で(たしか書いたのはアラプロさん)、「突確は長いリーチと思えばいい」みたいな記述を読んで、なるほどと思ったのも記憶に残っています。
ただ、後年ある業界人から「玉あり確変と突確の振り分けがあることで、波を荒くしている」との話も聞き、「ふ~む、そういう面もあるのか」と感じたりもしましたが。

ほとんどエヴァシリーズを触らなくなった自分ですが、コンテンツは思い入れたっぷり。
パチンコの液晶があまりにも素晴らしいデキで、レンタルDVDを借りて全巻観たもん。そして、「ああ、ほとんどパチンコの画面で物語がわかるほど、映像のチョイスは的確だったんだな」とも思います。

この機種のヒットで、ビスティは一躍トップメーカー入りします。
それまでは割と地味な立ち位置だったのが(フィーバールーセントなど売れた機種はある)、一つの大ヒット機を出して成り上がる。メーカーは今も昔も戦国時代の如くなのです。