地元M店が、あらぬ噂を伴いつつ3か月間営業を停止した後、1991年2月3日、建物をリニューアルしてオープンしました。

それから間もない3月15日。M店40台設置の新台『ニュートランプカード2』(京楽 1/225のノーマルデジパチ)を打った時のお話です。

M店ではニュートランプカード2は、大当たり図柄15通りのうち7が無制限、3が4・9で交換のラッキーNO制を採用し、他の図柄での大当たりは1回交換となっていました。ラッキーNO制の場合、ラッキー図柄で大当たりしてラッキー札を付けてもらっても、持ち玉が無くなれば札が外されてしまうお店もありましたが、M店は大丈夫でした。

もし、持ち玉が無くなれば札が外されてしまうお店なら、持ち玉が無くなってしまう前にお金を入れて持ち玉を維持するというのもやり方でしたが、お金を入れた瞬間どこからか若い店員がダッシュで札を外しにやってくるお店もあったり(苦笑)。

さて、その日私が打ったニュートランプカード2の130番台は朝から絶好調でした。途中訳ありっぽいオヤジが「今日はこの台が1番や。そりゃ、まだ打つわな」と、基本1回交換ゆえ大当たり出玉を自分でジェットカウンターまで流しに行き、再度戻って打ち出すを繰り返していた時に言い寄ってきましたが、私は内心ドキドキしつつ無視を決め込みました。

やがて、待望の7を引き、無制限札を獲得して以降はもう近寄ってはきませんでした。

この130番台は早いうちから違和感を抱いていました。ニュートランプカード2はおまけチェッカーにより出玉が約3000個と多く獲得ができ、業界初のスーパーリーチを採用した機種でした。

3ケタデジタルが左、中と停止しゾロ目でリーチ。リーチ後右図柄が直ぐに停止せずにロングになると効果音が発生しスーパーリーチ(大当たりは全てスーパーリーチ経由)で信頼度50%。この時のドキドキ感はそれまで経験をしたことのないものでした。

普通はリーチ発生後、スーパー発展率は1/7,5程度でしたが、この130番台は約1/2,5と3倍も高く、これがずっと続いたのでした。お蔭で常に早い大当たりが続き、これがいわゆる開店基盤?というヤツか、と思ったり。

結局11時間打って大当たり28回、収支42個交換店にして+15万円の大勝ちとなりました。

それまでの最高収支は1990年11月9日、N店で「オールマイティ」(三星 1/230のノーマルデジパチ)を打った時の+52100円であり、この日がいかに大勝ちであったかが分かるかと思います。

この時が人生初のホームラン(10万円以上の勝ち、この日を第1号として現在は第129号までとなっています)であり、帰り道は車の運転で事故を起こさないように、いつも以上に慎重になったものでした。