先週の稼働日は3/3と決めていた。決めていた……のだが、とある知り合いが急性心筋梗塞で緊急手術となってしまい、それどころでは無かった。

その時、他の知人から言われた一言

『タバコは早いとこやめとけ』

うん、大丈夫。ニコチン・タール無し電子タバコで禁煙生活、丸3ヶ月続いている。最近はEMIL MINI+が無くても平気になってきた。

1日2箱のヘビースモーカーでも変われば変わるもんだなぁ、と実感しつつ、まずは何よりも知り合いの回復を心から祈りたい。

さて、そんなわけで今週は稼働ネタが無いので

この本について少し書かせて頂きたい。書評をするつもりもそんな立場でもないので、純粋にシビれた部分を抜粋させて頂く。

 戦術論では具体的な勝ち方の前に勝負事の基本原則についてのかなりのペースをさいたが、この部分を読み飛ばしてほしくない。巷では手っ取り早く勝てる攻略法ばかり持てはやされるが、その場しのぎの勝ち方では一時的な勝利を得られても、長い目で見た場合ホールのカモになるだけだ。トータルでパチンコで勝ち越す為には地味な総論に目を向け、パチンコという遊びがどういう仕組みになっているのか、勝つ為にはどこを突いていくのかを考えることが必要なのだ。

はじめに より

不変の金言。そして、以下の見出しも個人的にはグっときた。

・プライドを持て!「かけもち」はプロの恥(第8章 ダーティテクニックより)

今、そんなエナがいるのか分からないが、ハイエナが当然の攻略法のように謳われていた4号機末期や5号機中・後期に、これはつくづく思ったものだ。

それが、今では『クレジット抜き(数枚残る前任者が忘れたクレジットを抜いて回る行為)はノーリスク!』とか、窃盗というれっきとした犯罪を平気で掲示板に書き込むような人がいて、それを見た時には腰が抜けるかと思った。

これ、実際何度か現場で目撃した事あるんだよなぁ……。世も末だと思ったよ、ホントに。

その他にも同章から

・己の存在価値を問え!代打ち是非論
・踏み込んではいけない領域「店員とツルむ」

など、20年前に出た本なのにその頃から色々と変わってない……どころか悪化している事がよく分かる。

それだけ制御できないのが、ずっと変わる事の無い打ち手(と業界側)の“欲”なのだろうが、だからこそ言い続ける事に価値があるように思う。そして、こういう言葉に触れる機会が無い世代も多いのだろうと思うと、それはすごく残念な事だ。

 

最後に、とても印象に残ったあとがきの一節をご紹介したい。

 ただ現在のパチンコはあまりに金がかかり過ぎる。楽しむためのパチンコといっても何も考えずに台に向かっていては負けたとき大変なことになりかねない。パチプロを目指す人にはパチプロへの手引きとして、パチンコを趣味とする人にはパチンコで大怪我しないための指針としてこの本を活用していただきたい。

これは悠遊道の原点とも言える言葉だ。そんな思いを変わらず持ち続けている安田さんだからこそ、ボクも今ここにいる。

 

正直なところ、攻略関係の部分は読み飛ばした。時代が違うという話ではなく、読まずとも分かる話だったからが一番の理由だが、自分がそのレベルにいけたと思えるくらい過去に努力することができたのは、誰に何と言われようと自分の中の大切な“芯”だ。

そこまで育ててくれたのは間違いなく安田さん。そして、ボクの中での3大パチプロである田山さん、池上さんだ。そんな感謝の気持ちを再確認した読了だった。この本は、ずっと大切に保管したいと思う。

次は田山さんの本、アマゾンでポチろうかな。プレミアついて高いけどw

 

P.S 田中さん

お言葉、大変有難く思っています。お陰様でまた色々と考えさせられました。コメント公開は致しませんが、真摯に受け止めお眼鏡にかなう寄稿を続けていけるよう頑張りますm(__)m