1990年の夏、地元の街の外れに中規模店がオープンしました。店長は、会社の(元)先輩です。

当時、勤務していた会社は小売業。外商部を担当していたO先輩は、地元のパチンコ店とは景品の卸しの繋がりがあり、いわばヘッドハンティングされたのでした。

オープンして間もなく、仕事帰りに初めて寄った時、強く印象に残ったのは大音量のBGM。店内ではTRUTH(F1のテーマソング)が繰り返し流されていました。特に開店時の気分を高揚させるこのBGMは、このD店が地域初でしたがその後多くの店舗で流されることになりました。

個人的にはオリジナルのパチンコテーマソング集のCDのトップに入れ、今でも道中で聴いたりしています。

また、O店長を見かけて簡単に挨拶をしましたが、その後はもう見かけることはなくなり、どうやら他県の別の店舗へ転勤をされた、とのことでした。

初めて寄った時に打ったのは、端の島の羽根物のコーナーにあった、4匹のさめの役物が楽しいおジョーズランド。少ない投資で遊ばせてくれました。

その後、会社から自宅へは逆方向ながら仕事帰りに寄る機会が増え、初めて目にしたメガトロンという一発台が気になっていました。初期の一発台、スーパーコンビや2連チューなどが並ぶ島には独特の雰囲気があり、マジカペやパチンコ大賞などの羽根物を打っていた私には別世界でした。

しかし、この盤面上部のFUJIの大きいロゴが目立つ「メガトロン」は、見た目は権利物的で、新店ゆえ殺伐感がなく、大当たりしている台も多い印象でしたので、打ってみる気になったのでした。

打ってみて思ったのは、やはり権利物に近いということ。大当たりまでの流れは、役物に飛び込んだ玉がプラスチックでできた林をくぐり抜け、真ん中へ入賞すれば下部のベロが高速で5回開放します。そのベロに拾われれば大当たり!となります。

役物に飛び込みやすく、さらにベロへの通り道によく落下する台が良い台となり、この辺りが権利物的な印象。今なら飛び込み数と落下数をカウントするのかもしれませんが、当時はアバウトでした。ベロは、シャッ  シャッ  シャッ  シャッ  シャッという感じで高速で開放するため、拾われた瞬間が錯覚に見えたりするので、大当たりを知らせるランプが点灯して「やったぁ!」という感じの時もありました。

地元にもう1店舗導入され、会社からは自宅方向であったため、そちらへ打ちに行く機会もできた藤商事の一発台メガトロン。この機種によって敬遠をしていた一発台の垣根も取っ払われて、その後の一発台ビッグポーターへの追っかけに繋がって行きました。