先週土曜日に、初代緑ドンを使った2回目のパチスロ実機生配信を悠遊道ムービーチャンネルで行いました。

緑ドンVIVA!!情熱南米編が登場したのは2010年のこと。個人的には、今でも十分通用するクオリティを持った名機だと思っているのですが、発売翌年に生まれた姪っ子がもう小学生になるほどの年月がたっていれば、細かい部分など忘れているもの。

ケンシロウくんと二人、アレはどうだったっけ?コレはどうだったっけ?とネット検索をしながらダラダラ打っている生配信です。

前回、そんな場末の生配信にひょこっと、とある方(Gさんとしましょう)がチャットにコメントを下さりました。

色々コミュニケーションをとっていると、何やら非常に緑ドンにお詳しい。ネット検索してもパっと出てこないような細かい数値までポンポン出てくるものだから、こちらとしては途中から色々と教えてもらいながら楽しく打っていました。

Gさんも実機を持っているようで、昼の部、夜の部と二部に分けて配信した後半戦では、Gさんも実機を打ちつつ、配信を見つつ、といった形で一緒に楽しんでもらえて、非常に楽しい時間を過ごせました。

24時を回ったあたりで猛烈な眠気に襲われて、軽く寝落ちしたのはナイショですがw

 

さて、そのGさん。初代緑ドンをそこまで知っているという事は、当然ホールに設置されていた現役当時を知る世代の方だと思うじゃないですか?

しかし、色々と話していくと

・ホールには全く行ったことがない

・初めて緑ドンを打ったのは2017年

・ゲーセンのメダルコーナーで打っていた

・好きが高じて実機持ちに

という非常にレアなルートを辿った方だと分かりました。

つまり、ホールでの勝ち負けとは関係なく、設定差のある部分も含めた各種数値を暗記するまで惚れ込んだわけで、「パチ・スロは始めのうちにホールで勝つ(大金を得る)からハマる」というボクの固定概念を良い意味で大きく壊してくれました。

思えば、ボクがゲームセンターに出入りしていた学生時代、そこにはまだパチンコ・パチスロの姿はありませんでした。

ボクの記憶が確かなら、エヴァの初代パチンコが出たあたりから、ゲームセンターでもチラホラ見かけるようになっていたと思いますが、そこが台を好きになる入り口になるとは思いもしませんでした。

そして今、ノスタルジアさんのようなスロゲーセンに行く人の中にも、きっとホールでの遊技は未経験という方がいるのでしょう。この話は「パチスロはお金を掛けなくても楽しむ人がいる」事の証明であり、エンターテインメントとして評価されていることの証だと思うのです。

その事は純粋に素晴らしいと思いますし、緑ドンの開発に関わった方に是非お伝えしたい話。

パチ・スロはギャンブルであることが全てじゃない、という希望が持てる経験でした。

 

一方、問題はGさんが「ホールには一度も行かない」という点。理由を聞いたところ「負けるのが分かってるから」という非常にクレバーな回答が返ってきました。

そして、ケンシロウくんもボクも、Gさんに「面白いからホールで打とうよ」とは言えませんでした。理由は今更言うまでもないですよね。

でも、それでいいんだと思います。

パチンコ・パチスロはギャンブルだからこそ成立している面があり、ギャンブルを離れた部分でも人を魅了する力がある。

そのどちらかに振れ過ぎてはいけないし、白・黒ハッキリさせたがりなこの世の中で、射幸性と遊技の狭間をノラリクラリと(コンプラは守りつつ)揺蕩っていくのが、パチンコ・パチスロというモノなんだろうなぁ、と思いました。

まる。


■万回転 プロフィール

  • 1978年生まれ ♂ 非業界人
  • 好物はアナログ機とリーチ目メインのスロ
  • パチプロ時代に当時タブーとされていたCR銭形平次の捻り打ち動画をアップしてしまいネットでプチ炎上。
  • それを機に安田プロと個人的な親交が生まれ、悠遊道へ寄稿する事に
  • 色々あって完全にパチプロを引退。現在は別業種のフリーライター・エディター他便利屋業
  • 色々あって×2

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