昇天打法って何?と思われた方もおられるかもしれません。

必勝ガイド誌が命名したと記憶していますが、おおよそ30秒間で1回、ミニデジタルの当たり(当たり確率1/2~1/3程度)に合わせ、約1.5秒間だけ開く電チューを狙う打法です。エキサイトレディ2(ニューギン)を手始めにこんな特性のある機種が1990年代当時、いくつかありました。

ミニデジタルの回転時間は一定であったため、腕時計の秒針を見てきっちり狙うと、時間効率は極端に落ちますが回転率は相当に上げることができます。デジタルが止まっている時間の方が長くなり、他人の目も気になったり根気がいる作業にもなりました。

特に、私が運営しています「じゃじゃもれ掲示板」でお世話になった、北海道のTプロは徹底していました。

「フィーバーねずみ小僧(SANKYO)」(大当たり確率1/101)が設置してある等価店へ午後から行きます。先客が回した台を打つことで、回転率異常値を緩和させるために、です。時速100回転未満ながら、回転率は40回/千円に迫るところまで見込めたようです。つまり、ハンドルは握っているものの、玉は発射されていない時間が長い、という1にも2にも根気がいる打法を実践されていました。そして、総回転数を抑え、早めに切り上げることもされてました。

私の地域では、このフィーバーねずみ小僧の設置店が無く、昇天打法が使える機種として「スーパーヤジキタ(奥村)」(大当たり確率1/247)をよく打ちました。

スーパーヤジキタは、大当たり後毎回40回転の時短が付きました。そして大当たり図柄8通りのうち、「七」で当たれば、以降「銭」「用心棒」「同心」の3通りの図柄で当たるまで時短が継続しました。時短中は大き目の電チューにより、玉が増えました。

もっとも、このTプロのような根気を持ち合わせていない私は、ミニデジタルが2回3回ハズれることも当たり前にて、デジタルが止まってしまうことに我慢ができず、間引き打ちをしましたので、極端に回転率が上がるところまでは行きませんでした。まあ、常に腕時計の秒針を確認しつつ、ミニデジタル当選時は必ず打ち出しているのが肝要なので、通常時はそこそこ忙しい打法ではありました。

スーパーヤジキタのスーパーリーチは、中図柄に水をかけていく「火消しリーチ」や、ヤジさんキタさんが上下に分かれて図柄をひっぱる「ひっぱりリーチ」などありました。また、時短中はリーチ成立=大当たり確定となりましたので、通常当たり後の時短中、「七」絡みのダブルリーチは激アツでした。

スーパーヤジキタ以外でも、エキサイトレディ2や、7ショックで、間引き打ちながら昇天打法をしたことがありました。

時間効率は落ちるものの、確実によく回る台を打つことができる安心感。回る台が無いとあぶれる心配がない安心感がありました。

回転率至上、という私の主義にて、この昇天打法もその一つ。直撃打法、ボキボキ打法、密壺打法、チョロ打ち、右打ち、ゴム打ちなど回転率アップのための一コマ、となりました。