京楽のデジパチ演出でたぬ吉君と共に当り濃厚キャラとして良く登場する玉ちゃん。
もう当たり前の存在になったけど、その玉ちゃんが羽根モノのヤクモノが由来と知っている人はどのくらいいるんだろう。

玉ちゃんファイトが登場したのは1990年代前半か中頃。一度デジタルに15R継続確定のVが表示されるとあと3回Vが続き、打ち止めまで一直線のたぬ吉君2の登場が1992年だから、その何年か後のことになる。

玉ちゃんファイトもその流れを汲んでいて、15Rの露骨な連チャンこそなくなっていたが、大当りの継続回数は1R(ラッパ)、2R(ピストル)、15R(玉ちゃん)の3通り。
なお、15R当りの後はヤクモノがV入賞をアシストする動きが作動し、次回の当りが容易になる機能が搭載されていた。

羽根モノというのは流行があり、定期的にブームが訪れる代わりに、登場しない時はさっぱりホールにお目見えしないという状態が、ある時期から普通になっていた。
そのせいか、この玉ちゃんファイトも設置時期が長く、故障~修理で復活した台をよく見た。ちなみに、もう無くなった店では、前作のたぬ吉君2のヤクモノを、よく主任さんが営業中に手作業で直していたっけ。

正直、玉ちゃんファイトのヤクモノは単調だし、ゲーム性も1、2Rは自分にとって小当りにしか思えず、最初は敬遠していたものだ。
「ただゲーム性を荒くしやがって」とね。

とはいえ、パチンコ打ちたる者、好き嫌いは言ってられない。近所にできた店(3円に交換率を上げた後だったかな)に万年釘の勝てる台があり、一時期は毎日のように打った。
パチプロはゲンキンなもんで、毎日手堅く勝つ間に「あれ、打ち止め制でなく、無制限ならそこまで荒くないや」と気づいたり、最初は漫画家の日野日出志のキャラの如く感じていた玉ちゃんヤクモノも、何となく可愛く感じるようになったりね(笑)。

「何事もやってみないとわからん」パチンコ人生で何度もした反省と共に、この機種は自分の心に残っているのです。
しかし、玉ちゃんは可愛くなったよなあ。