梅雨時から夏に掛けて、自分にしては撮影でホールに行くことが多かった。
印象に残っているのは、池袋のパーラー富士と幸手のチャレンジャーの2軒だ。
パーラー富士の方はツイッターで「善戦はできても勝てない店です」なんて自嘲の呟きが多いけど、なかなかどうして勝負になる。

なにより、機種の特性を活かすために定量性や1回交換のコーナーを作っているのが素晴らしい。
どんな良い機種も高価無制限ではなかなかその真価を発揮できないのがパチンコだからね。
これは店長さんの意識が商売の本道をいっているからだと思う(お会いしたことはないけれど)。「遊技してもらう限りは、楽しんで打ってほしい」とね。利益を取らねば店は存続できないから、その二つのバランスをきちんと考えているのだろう。

その意識は釘調整(今は調整不可の時代なので、富士に住み着く妖精さんのいたずらか)による玉筋にも表れている。
行けばわかるさ。千円辺りの回転数が同じでも、ヘソに寄る玉の割合でどれだけ体感が違うかは。
誰がヘソよりはるか手前で力尽きる玉ばかり見せられて、気持ちよく打てるもんですか。

自分の地元にあるゲームセンタータンポポの経営者の一人である、ひげ紳士がオーナーの幸手チャレンジャーもその面では同じ。
行く前はひげさんは「普通の店ですよ」と謙遜していたけど、釘、いや玉筋は富士と同じ気持ちが伝わる物だった。

ヘソがパックリで罠だらけな台に慣れてしまった自分は、「えっ、このヘソ幅でこれだけ回るのか!」と軽いカルチャーショックだったから。
こちらも営業との兼ね合いで再プレーはない。新台もなかなか買えないと苦労しているようだし、どの台も遊技として勝負になるラインなわけじゃあ、もちろんない。
でも、「遊びたいのに、全然回らないからパチンコやめる」そんな層には一度遊びに行ってみてほしい。
「やっと当たったのに出玉関係で削られて削られて、ストレスが溜まるばかり」なんてこともないし、今のパチンコに対する見方が変わると思いますよ!