昨日より導入開始となりました、L吉宗。

過去、幾度となくシリーズ機が出てはコケ倒してきた吉宗ですが、今回は初代完全継承なんて言われてちょっと注目度が高いように感じます。

そして、昨日いつものスキマ稼動で17時ごろホール着。新装初日ということで当然座れはしませんでしたが、スランプグラフを見ている限りかなりヤバイ雰囲気がありますね。激しさって意味で。

その点はしっかり初代を踏襲されているようですが、今のところ「エナが喜ぶ未来」しか見えません。

ついでに麻雀物語も。

初代より圧倒的に低い天井。にも拘わらず初代並みの荒さを描くスランプグラフ。改めて言うまでもなく、初代のようにBIGさえ引けばあとは単純なヒキ勝負、なんて台には一切感じられなくて、表に見えないモード管理とスルー回数毎のTY差があるような気しかしません。

そして、あと数日もすれば大まかな傾向はスクレイピングを生業とするnote勢にめくられる。結局は知識差勝負。そして、情報を如何に早く仕入れるかの勝負。

良し悪しはさておき、好き嫌いで言えばこういう状況は決して好ましくないと感じるわけですが、はてさて稼働の方はどうなることやら。

リゼロ2の二の舞になるようなら、大都さんちょっとマズイんでは?

まぁ、メーカーさんのアレコレなんて知ったこっちゃありませんけどね。

初代が過去最高の勝ち額なんだけども

ボクの長いパチスロ歴の中で、唯一2万枚を超えたのが初代吉宗でした。スロニートだった当時、⑥をツモったとは言え出木杉君のたまたまです。

ただそれ以上に刻まれたのが、大勝したその晩、寝ようとしていた矢先にかかってきた電話が「祖母危篤・スグカエレ」。

急いで病院へ到着した時にはもう祖母の意識はなく、看取ることは出来たものの最後の言葉を交わすことは叶いませんでした。

両親が共働きだった家庭で育ち、未成年の時は常に祖母が傍らにいてくれたのに、入院している彼女の側にいられなかった自分をこれほど悔いたことはありません。

それは、吉宗とは直接関係ありませんが、死ぬまで忘れない出来事でした。

そして、北斗・吉宗の2強だったその時代、北斗ほどではないにせよ、吉宗もよう打ちました。でも、その日以外の記憶がほとんど無いんです。

勿論、撮影の為にゲーセンで打ったりもしましたし、出れば楽しい台。演出どうこう、基本仕様どうこうはすぐ思い出せます。

でも、当時の現場の楽しい思い出なんて一つもない。むしろ天井バケ単を食らった苦しい記憶しかない。

それは、爆裂AT機、大量獲得系ストック機などは結局「遊べる」を逸脱したギャンブルマシンであり、いくらゲーム性に良いところを見つけようとしても、お金と直結する(勝つ)からこその楽しさ・嬉しさであって、最大3時間弱(2000G天井)当たらない台にそれを見い出せるわけもなく。

初代吉宗がエンタメとして見た時に良台なわけがない。それが当時を生きた者の実感です。

ホールさんとしては、L吉宗の人気が出てくれるに越したことは無いんでしょうが、似たような荒さを持ちながらヴヴヴやら、からサーやら、演出面を作り込んだ機種たちがウケているこのご時世、吉宗の初代を踏襲したところで無理でしょ……。

北斗は優遇・冷遇ありつつも、まだ中段チェリー一発勝負って分かりやすさがありましたけど、吉宗は元からそうじゃないのが更に複雑そうなのに演出はそのままって……。

打ち手の皆様は、お財布の許す範囲で、そしてギャンブル依存症()にならない程度に適度なお付き合いをおすすめします。

悠遊道をご覧の皆様にはいらぬ心配と思いますけれども。

国営放送コレだけはちゃんとしろ

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025042011699

ぱちんこと言えばギャンブル依存症、ギャンブル依存症と言えばぱちんこみたいに直結されることが多いわけですが、吉宗やら、からくりサーカスやらの射幸性が甘ちゃんに見えるというか、間違いなくそれ以上にエグイのがオンラインカジノ。それをきちんと教えてくれる良ドキュメンタリー。

そこは評価したい。何故今、オンカジが騒がれているのかもこの番組を見れば分かる内容になっています。

そして、NHKほど社会問題に対して質の高いドキュメンタリーを制作できる放送局は日本にありません。

テレ東の「家ついてっていいですか」とか「ガイアの夜明け」とか、フジTVの「ザ・ノンフィクション」とかも好きですが、それらはどうしても民法故にバラエティに寄りがち。社会問題に切り込むのは、民営企業では限界があります。そこにスポンサー頼みではなく受信料で運営するNHKの意義がある。

だからこそ、「ギャンブル依存症」という言葉を国営放送が使うのはあり得ません。

WHOでは「ギャンブル障害(ギャンブリング障害)」とされていて、ドラッグやニコチン、アルコールのような体内に直接的に取り入れた物質がもたらす依存とは異なるものと定義されているのに、日本ではいつまでたっても「ギャンブル依存症」という言葉が使われます。

この辺の話は

「誤解だらけのギャンブル依存症」
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00003/040400273/

こちらを読んで頂くのが一番早いと思うんですが、NHKが耳目を集める為のミスリードをしてはいかんでしょ、と。

ギャンブルにハマって身を持ち崩してしまう人々は、決して物質的に脳みそを焼かれて依存するのではなく、各々が生まれ育った家庭環境や現在の社会環境の中で、上手くいかない事への捌け口だったり、自身が理解できないものに対して一時的な快楽と逃げ場を求めてギャンブルにのめりこんでしまう。その結果、自身の行動を制御できなくなってしまう。

それがギャンブル障害です。

平たく言えば、吉宗があるから依存症になるわけではなく、社会福祉と教育が行き届いていない結果そういう人が生まれてしまう、ということで、これは物質依存との決定的な違いです。

そして、そこに徹底的に付け込もうとしているのがオンラインカジノであって、一定の基準を設けて自らを制御しているのがぱちんこ業界です。

勿論、ギャンブル業であるからには、”業(ごう)”を背負うべき生業に変わりはありませんが、引かれている線を理解できず、一緒くたにしてしまう人が多いのは、言葉のミスリードの問題も多分にあります。

だからこそ、NHKだけはちゃんとしろ、と思う今日この頃です。

 

同じくオンラインカジノの問題を扱うNHKの朝の番組をたまたま見た時に

―競馬や競輪、宝くじ等は「国営だから許されている賭博です」ー

という解説がありました。そして、ぱちんこには一切触れないまま放送が終わりました。

 

おいおい、とw

そこ(ぱちんこの建て付けからなにから)もちゃんと説明せーよ、とw

そら、朝の番組で触れるには複雑すぎる世界ではありますけども、腫れ物に触れるな感はちょっと違うよなぁ。だって、現実として一定数がギャンブルしてるんだから。ぱちんこ屋さんで。

玉虫色では生きられない、全ての事が先鋭化していく世の中なんだから、オンカジとの違いをぱちんこが示せる良いチャンスでもある。そう感じています。

一方、ぱちんこ村で生きてきたボクからすると、大都の吉宗懐古は間違ってる。北斗のように画期的なゲーム性や演出を生み出したわけでもなく、時代背景でたまたまハマった出世作にすがるのは悪手だよ。

そう感じながら、打ってもいないL吉宗を酷評して本日終了です。


■万回転 プロフィール

  • 1978年生まれ ♂ 
  • 累計15年間パチプロしちゃってごめんなさい
  • CR銭形平次の捻り打ち動画をアップしてしまいネットでプチ炎上した事を機に安田プロと個人的な親交が生まれ、悠遊道へ寄稿する事に
  • 色々あって完全にパチプロを引退。
  • 現在は悠遊道動画チャンネルの何でも屋

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