http://pachinkopachisro.com/archives/51513957.html(パチンコ・パチスロ.com様)

関西メインの全国チェーンDの営業する兵庫県のホールにて、営業中に警察が来て、検定切れ(認定を取っていないと思われる)のバジリスク絆等の旧基準高射幸性機の電源が落とされたというニュースです。

 

改めて書いておきますが、ホール内に設置して営業を許可されているのは3年間の「検定」を受けてその期間内の台。及び、「検定」期間内に新たに「認定」を取り、追加3年間の設置許可を取った台です。

これまでの業界の慣例として、検定・認定が切れた台を「みなし機」(法律用語ではない)と呼んでいますが、検定が切れ、認定を取らなかった台も当然「みなし機」となります。

今回電源を落としたというバジリスク絆、ハーデス、モンスターハンター月下雷鳴は、すでに検定は切れている台。認定を取るか取らないかは個々のホールサイドの問題なので、現在それらの機種が他ホールで営業している事自体は、認定を取っていればなんら問題がある事案ではありません。

 

みなし機の設置・営業についての法的な見解というのは、これまで判例があるわけでもなく、厳密に言えばここもグレーゾーンとしてこれまで設置・営業が行われているホールは多々ありました。

しかし、2/1に施行された新規則移行に伴い、風営法が改定され「みなし機」に関する見解として行政サイドは設置を認めない旨をこれまで散々通達してきました。

2/1以降も認められるのは「ノーマルタイプ」のパチスロ及び「甘デジ」のパチンコのみ、が基本。それも警察庁としての公式見解ではなく、各都道府県警によって対応は異なる為、ホ-ルサイドとしては2/1に向けて自ホールの設置機種の認定状況については、最も配慮しなければならない事案だったはずです。

全国にチェーン展開をしているような法人がそれを知らないわけもなく、明らかに故意的なもの。厳重なペナルティが課されてしかるべきでしょう。

 

先日、当サイトに寄稿されている猫店長さんからメールでこんな文面が届きました。

「みなし機の問題については、県によって対応がバラバラで神奈川県は黙認。長野や群馬などはかなり厳しいみたいです。このままではまた“やったもん勝ち”になってしまいそう……」

今回の件より前に、群馬県でも摘発事例があり、また広島県、京都府でも同様の話があります。

兵庫県警も決してなぁなぁにしないという姿勢を見せたわけですが、懸念されるのはその他のホールへの影響。そしてこれがまた業界全体へマイナス効果が波及する事です。

一部のコンプライアンスを守れないホールが足を引っ張る。いつまでこんな図式を続けるのでしょうか。