『花冷え』という風流な響きが齎した季節外れの寒さの中、新年度を迎えました。

私の会社でもフレッシュな新入社員を若干名ながら迎えており、人事異動によって顔ぶれも変わったり等、新年度らしいバタバタ感に溢れております。

で、新人研修講師なんかも担当したのですが、若者の前で説明をしつつ『自分にもあんな頃があったな…』と、否応無しに己の年齢を実感させられているというか…(苦笑)。

まぁ、そんな風に思っても【若かったあの日】には戻れませんので、あるがままを受け入れるしかないんですけどね。

ただ、あくまでもそれは現実でのお話

『もしも』の世界の中では、如何様にも【若かったあの日】に戻れるワケで。

という事で、今月のテーマですが

今、自分が『18歳』だったら

と、言うなれば『空想(妄想?)系』のモノとなっています。

まぁ、ライター陣も読者層も平均年齢がやや高めなのがウリでもある悠遊道ですので、こう言ったテーマもアリなのかな…とw

ちなみに、テーマの発案者は夾竹氏となっております。

で、何故に『18歳』なのかといえば、無論『ホールへの入店及び遊技が可能となる年齢』であるワケですので、そう言った観点での『if』を綴る。というのが趣旨なのかなと。

…とは言ったものの、レギュレーション的にはテーマの通り『18歳』だったら。と言う部分しか決まっていないので、色々悩ましい部分もあったりするんですよね…(遠い眼)。

さて、リード文に書いたとおりに、テーマは【今、自分が『18歳』だったら】なのですが、その詳細までは特に決まっていません。

なので、私は【どのように『18歳』であるのか】というパターンごとに書いてみようかなと。

Case1:異世界転生系18歳パターン

まずは、ライトノベルや漫画でも多数ある『異世界転生』に類するパターンとして【自身の知識や経験、記憶を有している状態で『18歳』として現在に転生した】という場合を想定してみます。

この場合ですと、状態としては

  • 転生前の遊技経験多数
  • 現行機種の知識もある

と言ったところでしょうか。

で、この状況下で『自身が遊技をするか?』と言う部分ですが、非常に微妙ですね…

可能性としては【約50%程度】と言ったところでしょうか。

経験値を有しているという点は、勿論ながら遊技をする上でアドバンテージを得ているワケですので、有利にはたらきます。

ただ、現行の遊技機を知っているからこそ、18歳であるがゆえの【資金力の無さ】がネックと言いますか…。

如何にスマスロ・LT機の経験値を有している状態であっても、それを打つ種銭が乏しいであろう中で勝負に打って出るのは、些か無謀ですのでね。

また、【転生パターン】であると言うことは、有している知識や経験、記憶については遊技に限定されるものではない。と言う部分もまた遊技から遠ざかる要因となり得るのかな…と。

まず間違いなく、当時の学力以上のレベルを目指す事が出来ると思いますので、本来の学歴よりも上のルートを目指して進むために、遊技に手を出さないという可能性もあるでしょう。

進学以外にも、ギタリスト・コンポーザーとしての経験値やスキル、バンドマンとしての活動経験も有しているという部分で、そっちの方面に注力する。と言う選択肢もあるでしょう。

実際に、『自身が遊技に割いた時間を別な事に充てていたら、どうなっていただろうか。』と考えた事もあったりしますので、転生パターンで18歳となった場合には、必ずしも遊技に向き合うとは言い切れないかな・・・と。

ただ、逆に年齢に見合わない遊技知識がある状態でもあるので、それを武器として活かせられれば、もしかしたらライター業に結び付けられるかもしれませんので、そう言った形で遊技に向き合う可能性ならあるかもしれませんね。

 

Case2:2006年度生まれパターン

さて、お次は転生等のファンタジー要素一切ナシ『この世に生を享けたのが2006年度だった』と言うパターン

要は、今リアルに18歳であり、かつ、4月以降はホールへの入店もお咎めなし。と言う状況ですね。

この場合に肝となるのは『遊技に興味を持っているか否か』と言う点に尽きるでしょう。

勿論、普通に生活していれば『パチンコ屋』と言うものの存在くらいは知ることになるでしょう。

ただ、そこにどのような印象を抱くかは、正直判らないです…。

まぁ、どうしても周辺環境と言うか、色々な要因によって正にも負にもバイアスがはたらくでしょうからね。

では、同一パターンの中での別な切り口として、『何かを契機に遊技というものに興味をもつか否か』という部分を考えてみます。

例えば、Youtubeを適当に観ている際にたまたま遊技系動画を目にした。という場合。

まぁ、世の中に現状でどれほどの遊技系Chが存在しているかなんぞ知ったこっちゃないですが、少なくとも自身が見聞きしたことがある動画チャンネルで考えてみた場合、そのチャンネルの視聴をきっかけに『打ってみたい』となるかと言うと、殆どのチャンネルで【否】となるかな…と。

一種のエンタメとしては成立しているとは思うのですが、遊技の入口となるような魅力や有引力があるとは思えない。と言う感じのコンテンツが氾濫しているのが現状ですのでね。

他には、例えばアニメやゲーム等のコンテンツが好きだった場合に、そこを間口として遊技に興味を持つ可能性もあります。

比較的最近のコンテンツであっても遊技機化されている場合がありますし、打ちたい気持ちに繋がるきっかけとなり得るかも知れません。

ただ、そうなると初めて触る遊技機がスマスロやLT機となるワケで、苦戦を強いられるどころか、現状の遊技機における負の側面に触れるであろう事がほぼ確実。

その状況下で、遊技に対して魅力を感じられるか?と言うと、なかなか難しいかな…と。

まして、昨今のリアル若者の思考を踏まえると、コストパフォーマンスだけでなくタイムパフォーマンスなんかも気にするような世代でもありますので、遊技に興味が向く為の決め手に欠けている。と言うのが正直な印象ですね…。

 

Case3:若返って18歳パターン

パターン3つ目は『自身が若返って18歳となった』と言う場合の話。

記憶や経験値を持ったまま。と言う意味では、異世界転生系に近い部分もありますが、このケースは若返りなので転生はせずの【自身のまま】と言う部分が肝です。

で、この場合ですと『今現在の私が若返る』と言う想定ゆえ、自身の蓄えなんかは継承できる事となりますので、前出の2パターンである転生・リアル18歳で懸念事項となっていた『資金力の乏しさ』については解決できます。

そして、若返りの際に記憶がどうなるかと言う部分については『有しているもの』として考えますので、遊技に関する知識・経験値とも豊富な状態

さて、そんな状況となった『18歳に若返った私』が遊技に触れるか否かですが、おそらく【否】です。

厳密に言えば、打つ/打たないなんて選択以前の問題と言うか、先ず『状況を受け入れられない』と言う感じになるんじゃないかな…と。

そりゃ、常日頃から『歳はとりたくないなぁ…』とは思っているものの、それは『若返りたい』と言う願望とイコールでは無いです。

更に言えば、仮に若返ったとなったら【今の生活】が非常に歪なモノになる。もしくは失いかねないワケで。

仮に若さを得られるとしても、その代償として職や家族を失うとなると、とてもじゃないですが天秤にかけられないです。

キチンと職に就いている上に年齢相応の役職でもあるワケですし、更には家族も居る状態という【今】に不満があるワケもなく、むしろ十分に満足していますので、若返りなんて迷惑でしかないと言うか。

と、荒唐無稽な『もしも』でしかない空想(妄想)であっても、流石にこのパターンには拒否感しかない。と言うのが正直なところです。

 

3つのパターンの18歳

と言う感じで、【転生/リアルティーン/若返り】という3つのパターン『自身が今18歳だったら』と言う想定の下であれやこれやと考えを巡らせてみましたが、いずれのパターンにしても遊技に向き合うという可能性は非常に低いかな…と。

それに、そもそもの話として、意外にも【18歳】というところに魅力やメリットを感じなかったんですよね。

勿論、『時間を得られる』という部分については、学び直しや技術の研鑚に繋げられるという利点こそあります。

ただ、それを実際にやりたいのかといわれると、そんな事は全く無いワケで。

おそらく、【今の自身】の立場や状況、周辺環境なんかに、特に不満を感じていない。と言う事なんでしょうね。

もしかしたら、学び直し等をきっかけに新たな何かを得られるかもしれない。

ですが、その『可能性』に縋るよりも、『今』を手放したくない。と言う事なのかな…と。


正直なところ、テーマが決まってから『自身のコラムをどう着地させるべきか』がまったく見えてなかったんですよね(苦笑)。

なので、とりあえず【3パターンの18歳】を掘り下げながら、その場の流れで着地させよう。と、そう思って執筆を始めたのですが、結果として【『18歳』と言う状況】に対して魅力やメリットを感じていない事に気付いてしまいましたw

まぁ、要は『若く在りたい』『若くなりたい』は、語の響きこそ似ているものの、その意味するところは対極に位置するくらいに異なる。という事なのでしょう。

そして、最後のセクションで

【今の自身】の立場や状況、周辺環境なんかに、特に不満を感じていない

と書きましたが、ここで言う『周辺環境』には『己と遊技の距離感』も含まれているんだろうな…と。

なので、18歳として遊技と向き合う事については『状況・環境の変化』と捉えられるので、拒否感が強い結果になったと解釈しています。

ということで、【今、自分が『18歳』だったら】と言うテーマに対する私のアンサーは【その状況を考えたくないくらいに『今』を失いたくない】と、現実主義全開かつ、自由な空想(妄想)に対してマジレスしているような感じになりました(苦笑)。

といったところで、今月の当方のコラムを〆たいと思います。

(K.S.Yuki)