てっきりボーナストリガー機だと思ってたら、BIG偏重型にした中身沖ドキな感じのバベルさん。
連チャンを体験できたので感じたことをツラツラ書いていこうと思います。まずはゲーム性について。
通常時は天国まで下がらないモードによるゾーンとレア役当選という2段構え。4号機ストック機を再現したと言っていい形になっています。
小役目押しやボーナス中のナビ増やしなど、技術介入ポイントはあるものの非常に簡単かつ、ボーナスを揃えるのも疑似遊技で目押しいらずという事で、誰でも触れる仕様になっています。
カギは何と言っても連チャン性。天国連は400枚超のBIGが主に50-60Gで連打する為、しっかり噛み合えば数千枚の出玉を一気に獲得することが出来ます。
という事は当然逆も然り。その割をどこで調整しているかと言えば、モード移行の部分になります。
そして、沖ドキ同様通常Aから色々挟んで天国到達までは上がる一方の移行方式という事で、非天国のスルー回数が連なるほど期待値が上がるという、非常にエナが喜ぶ仕様になっています。有利区間をどう扱っているのかは現時点では分かりませんが。
そして、オールドユーザーには刺さりそうなデザインや鉢巻リール風の液晶はユニバならではの物ですから、期待された方もいたでしょうし、とにかく煩い・派手な台が多い中、「こういうので良いんだよ」と感じるユーザーもいるのではないでしょうか。
ただ。
コレが令和7年のパチスロシーンで人気になると本気で思っている人がいるとしたら、それはちょっとボクとはモノの見方が違いすぎます。
初見では全く意味不明な液晶演出が一般層に刺さるはずもなく、案の定ボクのXのフォロワーさんからの情報によると新台3日目で終日0回転なんて台があったそうな。
まぁ……そりゃそうよね、としか言いようがありません。
個人の好き嫌いの話と市場で評価される・されないは全く別の話。そして、この業界の悪い所として良く言われる「機歴」前提の台として作られたんだろうな、としか思えませんでしたし、そこから色んな想像をしてしまいます。
コレがウケると思って買う店長さんもいないよなぁ…
ぱちんこはホールが買いたい台だけを買いたいように買える世界でもなく、時にこうした台もお付き合いしなければなりません。
しかし、店長クラス以下の現場の人間が、何を買うかを決める権限を持っているホールはそう多くないと聞きます。
それでも日々の運用の責任は現場の人々が担わなければいけないわけで、バベルのような台でも「しっかり稼動をつけて利益を出せ」なんてもしボクが言われたら「ふざけんなバカ!ならテメエがやってみろ!!」とガチギレしたいレベルです。
そんな構造自体がやってられないし、だからこそ、現場の人たちエライなぁ、と。社会人ってエライなぁって。
だから、打ち手の現場にいるボクから言えることがあるとすれば
「宵越しスルー台はしっかりリセットかけて消したり、エナに目を光らせておいた方がいいと思いますよ。有利区間差枚とかの関係知らんから一概に言えないけど。」
くらいでしょうか。
一方でメーカーの皆様に思う事
Xで知らない人から「ヒットしないと思って作る開発者なんていない!失礼だ!(意訳)」とのお言葉を頂戴しましたが、本気でヒットすると思ってバベルを作った開発の方がいるなら、打ち手としての経験が無さ過ぎるとしか言いようがありません。
そして、基本的には優秀な人の集まりであるメーカーの方たちがそんなことを分かってないとも微塵も思いません。
想像して下さい。
次の沖ドキやら、噂先行のゴッド他、パチンコも含めて社内で何本もの企画が走る中、もし自分がバベルの担当になったとしたら……。
「4号機のバベルを復刻?なんで今?売れるわけねぇじゃん!なんでもっと良い版権うちのチームに回してくれないの!?」
くらいに思ってしまうんじゃないでしょうか。
だからこそ感じたんですよ。振り切ったな、と。
やりたい事をやったのか、実験的な要素が入っているのか、内部の詳細なんて当然分かりませんが、それでもこの機械を世に出す意味をチームの皆様なりに消化した上で、あえてマニアック方向に振り切ったんだろうな、と。鉢巻リール風液晶が「意味分かんねーよ!」って去っていくライト層なんてハナから相手にしていないんだろうな、と。
東リベや新鬼3に勝てるわけがない。所詮は機歴用。だからこそ、中途半端にせずに誰か一人にでも刺されば良い。そんな気概を感じたからこそボクはXで「潔すぎるw」と言ったわけですが、そこで尚感じるのが開発者も開発者でホント大変だよなぁ、と。社会人ってエライなぁって。
だから、打ち手の現場にいるボクから言えることがあるとすれば
「4号機のバベルに微塵も思い入れの無いボクには全く刺さりませんでしたが、きっと刺さる人はいると思います。」
くらいでしょうか。
あ、あとREGがこんなに嬉しい台(次回天国濃厚)って他に無いかもしれません。コレは沖ドキシリーズには全く無かった要素だし、違いは感じ取りました。
この台が市場で受け入れられることはありません。また、運用次第で客を付けられるなんて思ってる人がいるなら、その方法とそこに割く予算をどう他でカバーするのか是非ご教授願いたい。そんな事、何の責任も持たない外野が言うべきではない。好き嫌いを発信するのは自由ですけどね。単に個人の趣味嗜好の話ですから。
そして、様々な業界の皆様の思いがありながらもひっそりと消えていく台たちは数多いわけですが、多分誰も悪くない。
バベル―プを消化しながら、そんな思いに駆られた万の字でした。
■万回転 プロフィール
- 1978年生まれの真面目系クズ
■レトロパチンコマップ
下記地図にないレトロパチンコを打てる場所をご存じの方、地図完成のために情報提供のご協力何卒宜しくお願い致します。
『沖ドキ』があれだけウケているなら、コッチもそれなりの反応があってもおかしくないと思うのだけれど、144Gというのがネックなんだろうか。128という数字に思い入れがある我々と違い、32が普通の世代にとってはトロいんだろうね。BIGの枚数を考えればむしろコチラが…と思うのだけど、今はスピードを求められる時代なんだな。
『吉宗』が“意外”なヒットをした事を考えれば、思ったより受け入れられるかも?と、DMMのページで詳しい仕様を見ながら思いました。
あとはネームバリューと導入台数の問題かな? ソコが一番のネックだろうと考えます。
今晩、カナリヤ相手にどこまで出来るんだか? ソコソコのメンバーで来てくれるみたいだから、力試しには丁度いいと思ってるんだ。
復刻系は北斗・吉宗などが受けたせいか、「できるだけ前のまま作る」を意識しすぎな気がします。
演出が前のままでいいかもしれないのは10万台以上売れて且つ長期稼働した「みんなよく打ったよね」って台くらいかと。
バベルはムーとのコラボネタがツボにハマったくらいの台で終わりそうです。