今回のテーマはあの台は今

パチンコ歴だけは無駄に(笑)長い私、色んな機種が思い浮かんできますが、もし現状のホールで復活可能であるなら、大一商会のエースナインを推したい!

ちなみに、この台が登場したのは昭和60年(1985年)くらい。
羽根モノが主流の時代からデジパチが出始めた頃でした。

私にとっては、とても印象的な台だったので、いつまでも心の中に残っていたのですが、当時は機種の名前を覚える習慣も意識もなく、その後なんと言う台だったのかを人に伝える事すら出来ずにいました。

時は流れ、デジパチが完全に主流となり、私もようやくパチンコで勝つ事が出来るようになって間もなくの頃。

2004年に牧野さんが上野にパチンコ博物館をオープンするに当たり、その関係者、牧野さんの知人や友人、パチンコメーカーの方々一同が集まる前夜祭に、DOKさんの計らいもあって、なぜか私も参加出来る事に(/^▽^)/

自己紹介はもんの凄く緊張しましたが、その後色々な方と談義をする中、緊張もほぐれ、しばらくすると牧野館長に質問出来る時間が設けられ、そこで悶々としていた、あの台の名前を聞いてみる事に・・・

しかし名前を知らない台を人に伝えるのは実に難しく(笑)、とにかく中央の役物が印象的だったので「昔の電話機のダイヤルのような役物があり、マーブルチョコにも似てたかなぁ・・・」と曖昧な説明をした矢先

牧野館長「それはエースナインじゃないですか?」

いやぁ~この即答には唖然としました!・・・っても、元々名前なんぞ知らない私には「そうそう!ソレです」というリアクションは取れるハズもなく、「あぁ~そういう名前だったんですね、ありがとうございました」としか答えられませんでした(笑)

ちなみに、これが当時のガイド誌に載った、全員の集合写真です(笑)

そして、そのエースナインがコレ

遊び方は、天の左右とセンター役モノの左右・肩の部分(スーパーコンビならクルーンへの入り口部分)から玉が入ると、この赤・緑・黄が3つずつ並んだ計9つの穴の何処かに入り、赤なら権利発生します・・・もちろんコレは1/3だったハズ!

余談ですが、スーパーコンビも見かけ上は1/3ですが、実際はネカセによる影響でV入賞確率は1/4とか1/5以上との事でした。当時は、一発入れば約1万円になったので、3千円で1個入れば勝てる台だな!と信じていた私がボロボロに負けたのは言うまでもありません(笑)

さて、その権利が発生すると、その下にあるGOチャッカーを通す・・・すると一番下にあるアタッカーが開き、玉がジャラジャラ出てくる仕組み。

回数制限は8回だったか、アタッカーが8回開くと完走となり、また新たに赤のマスに入れて権利を獲得しに行く。

・・・と、コレだけであれば、役物に玉がバンバン入れば優秀台となる訳だが、そう簡単ではない(笑)

このマシンの特徴はパンク!

権利発生後、再び赤いマスに玉が入ると権利が消滅してしまうのです(汗)

ココが面白いところで、役物を狙うには玉をやや強めのぶっこみ付近でいいのだが、権利が発生したら、パンクしたくないので弱め打ちにする。ただ、あまり弱いとGOチャッカーに玉が行かないので、中々アタッカーが開いてくれない(笑)

この心の中での葛藤が今にして思えばとても楽しかった・・・当時はもちろん必死で、役モノに入れないよう、それでいてGOに入る様、ストロークを極限まで調整し、パンクにビビりながら打つ♪

もちろん、その日の運みたいなモノにも左右されます。

最初は出来るだけ早く赤に入り、権利が発生したら、赤以外のマスに入れば好調(笑)
その逆、最初は中々赤に入らず、権利発生した途端、続けて赤に入る時は絶不調。

ハンドルを持つ手に力が入り、手に汗ぐっしょりかいた台はこの台くらいだったかなぁ?

羽根モノでも、Vに入ってラウンドが始まっても中々羽根に乗らないとハンドルを持つ手に力が入り・・・ってのはありますが、その比ではありません(笑)

権利が発生すると、パンクしないよう、身体をネジリながら顔を歪めながら打っていたような気がします←怖いよ(笑)

この釘調整も大変だったと思います。役物にポンポン入り過ぎると、スグにパンクとなり面白くないし、余りにも入らないと、パンクの危険度は減るが中々権利が発生しないのでつまらない。

また、弱め打ちすればGOチャッカーにポンポン入る台では、簡単に攻略されてしまうので、GOを狙うと役物にも入りやすくなるような絶妙な調整が必要でした。

今では規制でこの手の台は作れないのかと思うが、さらに当時活躍していた釘師が居ないと調整が難しいかも知れません?・・・あ、基本釘は動かせないのか(笑)

現在では液晶の演出に一喜一憂する・・・これもとても素晴らしい事で、アニメであれドラマであれ、その内容を知らずとも、名場面の一部が出てくると鳥肌がたってしまうほどの感動を与えてくれたりします。
ただまぁ精々2回くらい見ると慣れてしまうかな(笑)

しかし、パチンコ玉の動きや行方に心を躍らせる本来のパチンコは何度やっても楽しさが霞んでくることはありません♪