前回はボーダーに対して、大きく越えている場合とちょっとしか越えていない場合とでは、収支のバラツキに大きな差が生じるというお話しをしました。

今回は遊タイム機種について、期待値に対する実収支のバラツキについて書いてみたいと思います。

やはり、遊タイム狙いの方が、平打ちより収支のブレが大きくなります。

それは運の要素が多いからです!

基本、遊タイム狙いというのは1サイクルだけ(1回こっきり)の実践となります。
遊タイム前に当たれば、それを消化した時点で終わり・・・遊タイムまで到達すれば、当たっても当たらなくてもそれを消化した時点で終わり。

コレを積み重ねていくと、ボーダー理論同様、全て確率通りに収束した時点で、おおよそ期待値の合算になるという事で間違いはないですが、運の要素がとてつもなく大きいので、中々収束しません。

エナ専の方は、実感していると思いますが、ある程度長いスパンで見ても、期待値と実収支が乖離しやすい。

どういう事か?

平打ちの場合、ボーダーを越えている台をゲットした時点で、あとは打ち込むのみ!
当然、大当たり確率や連チャン回数、振り分け等の運の要素で収支はバラツキますが、バラつく要因はそこだけです。

一方、遊タイム狙いも平打ち同様、大当たり確率や連チャン回数、振り分け等の要素もありますが、さらに廻るか廻らんか?で台を選んでいる訳ではないので、回転率の運、不運も発生します。
そして決定的な違いは、何処で当たるかで大きな差が生じる事です。

例えば、私が良く打つ大海スペシャルについて、例を挙げてみます。
大海スペシャルは、通常確率を950回転回すと遊タイムに突入し、以降350時短となります。

では、天井まで300と500の2台を打った場合

【パターンA】
天井まで300の台は遊タイムに突入し、時短300回転目で大当たり。
天井まで500の台は40回転目で大当たり。

【パターンB】
天井まで300の台は40回転目で大当たり。
天井まで500の台は遊タイムに突入し時短100回転目で大当たり。

どちらのケースも、時短込みでの初当たり確率は2/640(1/320)と確率通りになっていますが、パターンAでは通常時が340回転、パターンBでは通常時が540回転

通常回転が200回転も違えば、どちらが大当たりまで沢山お金を使ったか書くまでもありませんね。

もっと分かりやすい例を挙げると

天井まで950回転の台と150回転の台があったとします。
前者は期待値で仮に
-1000円、後者は+8000円としましょう。

もちろん天井まで150回転の台を打った方が大きな期待値が得られるというのは、誰でも分かると思いますが、仮に150回転以内に当たってしまった場合、見かけ上は天井まで950回転の台(期待値マイナスの台)を打ったのと全く同じ事になります。

もちろん、こういう不運なケース?も含め、何度も何度も繰り返しているうちに収束に向かう・・つまり天井まで150の台を何回も打てば、当然遊タイムに突入する回数の方が増えていくので、最終的には期待値に近づく事になります。

しかし、天井まで近い台を打つチャンスがそうそう何度も来るとは考え辛い。

極端な話、天井まで10回転とか、期待値が爆発する(笑)ようなお宝台をゲットしたとしましょう!恐らく一生に一度あるかないか?

コレを無事天井に突入させ、遊タイムの恩恵をフルに受ければ、2万円前後の期待値を得た事になりますが、運悪く10回転以内で当たってしまった場合、今後もこの手の台が何度も打てるなら、高額な期待値を得たと言ってもいいですが、ほぼ打てる可能性が無い場合は、収束させようがないので、大きな期待値を目の前に実際はゲット出来なかった、と考えても良いのかと。

平打ちに例えれば、調整ミスで@40の台に座ったのにも関わらず500円しか打たなかった・・・に近いかな?(笑)

要するに、遊タイム機種で期待値通り(或いはそれ以上)の結果を得る為には、如何に遊タイムに突入させ、その恩恵を受けるかがカギになります。

特に天井に近い台を打てるチャンスはそうそうありませんから、こういう時に限って遊タイム前に当たってしまう事が多くなると、仕事量は稼げませんし実収支も伸びづらいです。

毎回、遊タイムまでの回数や回転率が同じ台を打てるのであれば、収束も早いですが、実際はそうは行かない、天井までの回数はもちろん、回転率もマチマチ、機種も色々となれば、期待値通りの結果を得るのは非常に困難と言えます。

もちろん逆もまたしかりで、大きな余剰が出てしまうケースも同じ確率であります!

大海スペシャル@私のデータ紹介

私の場合、天井狙いのみではなく、そこで持ち玉になればそのまま平打ちする事が多いので、バラツキとしてはエナ専の方よりは小さくなるハズですが、中々収束せず、遊タイム機種の難しさを痛感してます。

2022年 大海4スペシャルの仕事量と実収支
仕事量 469200円
実収支 618000円
余剰 148800円

2023年 大海4スペシャルの仕事量と実収支
仕事量 801000円
実収支 395400円
欠損 -405600円

2024年 大海4スペシャル&大海5スペシャルの仕事量と実収支
仕事量 738000円
実収支 482500円
欠損 -255500円

2022年こそ、14万ほどの余剰が出ましたが、2023年は40万の欠損、2024年も25万の欠損(泣)

同じミドルでも、遊タイムがない機種であれば、ここまでバラつかないでしょう!

それでも、何処までハマるか分からない機種より、終点がある遊タイム付きの機種の方が精神的には何倍も楽なので、期待値に対して収支がバラつくのは覚悟で打っています。