ぱちんこ閑話休題

おもひで「世襲制ホールの現場あるある」

はい皆様!今月もやって参りました!「ぱちんこ閑話休題」のお時間!すでに暖房が必要な東北からCRAナカムラがお送り致します!
いやー厳しい冬の入口にもう片足どころか両足突っ込んでいる現状、上でも書いた通り朝晩は暖房が必要になっており、昨日は今季初で灯油を買いに行ってきたんですが…

( ゚Д゚)「やだやだ!冬きらーい!」

ほんとね、関西人にとって東北の冬に慣れるなんてことは一生無いと思う。それくらいキツイんですよ、マジでマジで。
さてさて、前置きはこれくらいにして、今月は「おもひで」でいかせてもらおうと思いますので、本題に入りましょうそうしましょう。

台の上皿にマジックで名前が書いてある

ホール企業は未だに世襲制が多く、その背景には国籍の問題などがあり、一括で悪い事じゃないんですが…現場の人間はその切り替わり時期に当たると、超高確率で苦労したよねって話。
関西で初めて店長になり、それまで自分もホールに出ていた社長も全面的に任せてくれて、ビリから地域一番店舗に駆け上がった自店。期間にして1年ほどだが、ここまで一気に地域を制圧できた要因として、土地柄を理解して「信頼」を勝ち取った事が一番大きい。ナカムラの着任当時、ホールの入口を開けると…

( ゚Д゚)「どこの組事務所ですか?」

ってくらい十数人のコワモテ客しか居なくて、一見の客が入ってこようものなら睨みを効かし、挙げ句の果てには台の上皿に油性マジックで名前が書いてあり、その名前の常連以外が座ると「これ読まれへんのかワレぇっ!」と絡まれるという超絶めんどくさい店だったのだ。

政権交代

そこから毎日毎日毎日毎日毎日、常連達を説得というか…ほぼケンカしながら改革(※内容は過去に書いた気がするので、気になる人は探してNe☆)していって、やっとこさ築きあげた地域一番店。一番大事にしてきたのはさっきも書いた通り【信頼】で、やるといったら本当にやるし、お客さんに対する裏切り行為は絶対にしてこなかった。
最初のガラが悪い常連達(他店全て出禁済み)に言い続けてた、

( ゚Д゚)「お客さんが増えたら釘も設定ももっと良くできる!アンタら他の店行けないんでしょ?じゃあ協力しろ!ボクが楽しいパチンコ屋にしたる!」

という約束も守ることができていた。
イベント全盛期も重なり、クソ田舎の田んぼに囲まれた自店に朝から100人並ぶのなんて珍しくもなくなった当時、社長もホクホクで全幅の信頼をボクに寄せてくれていた……が!突然降って湧いたような「社長とその息子との政権交代」を告げられる。

出合い頭で衝突

社長いわく「ワシももう歳やし、完全引退はしないけど、良くなった店を息子に継がせようと思う」だそうで、それに異論はない。むしろ畳む方向で考えてた店だったらしいが、バリバリ収益が上がって「継がせよう」と考えを変えてくれたのは栄誉なこと。そう考えて政権交代を受け入れ、息子を営業部長として受け入れる準備を進めていた。

そしてその息子との初顔合わせの日、いきなり事件が起こる。事務所に連れて来られた息子は24歳、大学を卒業後に社長の知り合いのホールで1年ほど「修行」してきたらしい。挨拶もそこそこに、これからどうしていくかの話の中、突然この営業部長が口撃してくる。内容は「こんな客の入りで満足する気はない!自分が来たからには、もっと売上あげるし、もっと粗利を取る!この店は弛んでる!」ってことなんだが、1年前の惨状を見てから言ってよ…とは言えないのが普通の人だが、ナカムラは言ってしまう。はい、いきなり衝突ww

──後編へ続く!

※このコラムは遊技日本・本誌からの転載です※

遊技日本さまのご厚意により実現したものです。ご協力ありがとうございます。