いつまでも置いておくわけにはいかないと、ついに撤去の憂き目に遭うことに至ったわけだが、個人的にはどこまで引っ張るのかそれなりに注視していた。これ以上逆らうと組合からの脱退勧告も辞さないとのことで、まあ仕方ないことではある。

 東京都遊技業協同組合は9月29日の定例理事会で、組合員のパチンコホール《パールショップともえ609》から高射幸性パチスロ機が撤去されたことを報告した。これで都内から高射幸性パチスロ機は完全撤去された。

都遊協は8月12日の理事会で、高射幸性パチスロ機を設置稼働する同店に対し3回目の組合員資格停止処分を決定していた。しかし、資格停止処分以降も撤去されなかったことから、9月7日付で組合からの脱退勧告を視野に入れた、高射幸性パチスロ機の撤去に関する改善勧告を通達した。

改善勧告の内容は、9月22日までに同店に設置される高射幸性パチスロ機『ミリオンゴッド-神々の凱旋-BD』、『戦国コレクション2KS』、『スーパービンゴネオM1』の3機種11台を撤去することを求めたもので、あわせて9月22日までに改善がなされない場合は、組合からの脱退に関する規約に基づき、脱退勧告について検討することを付記していた。~以下略。web-greenbeltより抜粋。

 この類の問題は昔からあり、正式に認可された機械を検定期間を守って設置して何がいけないのかとの不満は当然起こる。認可した時と今とでは業界を取り巻く状況が異なり、このような機械=射幸性の高い機械は撤去することが望ましいと、どこからか声が聞こえてくるわけだ。そこで組合の方で方向性が定まり、傘下ホールに協力を要請となる。そして例外なく、認可した側の責任が追及されることはない。

 管轄する行政側の意向には従っておかないと、今後の規制緩和その他様々な陳情等において不利に扱わられるといった実情があるのだろうが、現状、ファンが求めているような機械が出てくる気配はない。少なくとも、パチスロにおいては更なる規制緩和が必要だとは業界側も一般ユーザーも同じ認識だろう。

 これで都内からは高射幸性パチスロ機が完全撤去となったわけで、ここまでやったのだから規制緩和の方をよろしくといきたいところだが、なかなかおいそれとはいかないだろう。有利区間緩和の次は上限枚数の撤廃だろうが、早くても来年以降、メダルレス機登場に合わせてという噂もある。パチンコがそこそこ頑張っている現状だからこそ、パチスロの方も射幸性だけにとらわれない、魅力的な新機種の登場に期待したいところだ。