先日、日本プロ麻雀連盟チャンネルで初めて麻雀番組の実況をさせてもらいました。

5月にあった実況オーディション番組で優勝した特典で、『B1リーグセレクト』というリーグ戦の実況をする権利をもらっていて、それが実現した形。

 

連盟ではAリーグのリーグ戦は一年を通して行う通期になっていて、B1以下のリーグ戦は半年を一区切りとする半期で行われます。

今回、B1リーグの半期分を任せてもらえたので放送回数は5回…その初回が9月11日にありました。

 

出来栄えは…と言うと、かなり準備をしたにも関わらず残念な内容になってしまいました。

スロットの番組は数千回と出ているのでなんてことないだろうと思われるかもしれませんが、そこには麻雀番組独特の難しさがありましたね。

要領を得ないので、具体的に悪かった点。

 

1,緊張であがってしまい、上手く話せなかった(特に1回戦)

2,声が思ったより通っていなくて聞きにくい

3,話のテンポが悪く、全体が重い

4,決まり文句が頭に入っていない

5,番組の流れの中で言わないといけない部分が話せていない

6,視聴者のサポートとなるような場の状況説明ができていない

7,出場選手に対するリスペクトが足りず、失礼な言い回しがあった

8,和了点がすぐに出てこない

9,後半集中力が切れてテンパイの見逃しや役の見落としがあった

 

…と、まあ、こんな感じでまだまだ出てきます。

どうして失敗したのか、それぞれ自分なりに分析してみました。

 

1と2はセットです。

まず、1はスロット番組と違って麻雀番組は生配信です。

撮影をして、編集されて放送される番組は撮り直しもあれば、まずい部分はカットしてもらえます。

その安全弁がないと思ったら…緊張したと。

 

ただ、これはすごく悪い緊張です。

緊張しても、何一つ良いことがない。

絶対に緊張しちゃダメなヤツ(程よくて良い緊張もある)。

これは自分の物理部分と精神部分の準備不足にも原因があるから、次回からは要調整ですね。

2は緊張と前日練習のし過ぎで喉の調子が悪く、押さえてしまっていた部分もあったので、もっと早く不安にならないくらい練習しなきゃダメダメ。

 

3と4と5もセット。

決まり文句が決まらないからテンポが悪くなるし、話の内容に集中できなくなる悪循環です。

また、麻雀独自の決まり事に初めて触れたのもあって、戸惑ってしまった…慣れ、あるのみ!!

 

6と7と8は雀力の問題(雀力とは麻雀の技術のこと)。

視聴者が気付きにくいことや対局者の意図を汲み取れるほど雀力がないので、どうしても至らない部分が出てしまいます。

8はその典型で自分が麻雀を打っているときは自分の手だけを考えれば良いけれど、それが実況で4方向になったときに頭がパンクしてしまう。

リラックスと程よい緊張も必要かもしれません。

 

9は単純に体力不足。

体の…と言うよりは頭の。

スロットの番組だと1時間番組と言われたら、自分の引いたボーナスの内容とかで尺が足りないと思えば多く話したり、逆に詰め込まなかったりと調整をしています。

収録時間自体はスロットだと10時間超えも当たり前なので長いけど、息を付ける時間もあるし…。

麻雀は自分のペースで休めないから、そこも慣れなのか…なかなか大変です。

 

まあとにかく、反省が多くて大変な初回になってしまいました。

解説に入ってくれたHIRO柴田プロが色々とフォローしてくれたし、普段から話をする気軽さもあってアドバンテージもあったのに…HIRO柴田プロじゃなかったらと思うと、ゾッとしますね。

ちなみに、初回の実況に点数を付けるなら35点です。

及第点に程遠い(60点で人並)。

 

初回にしては良かったと言ってくれる人もいるのだけれど、自分に与えられたチャンスは最大でも5回。

実況を繋げていくなら最初の2~3回で「出来る人」と思ってもらえなければ、来期の枠はもらえません(その頃には次の人選が決まるはず)。

初回が空振りだったから次こそは…と、あまり力みすぎないように次回(10月2日)の実況に臨みたいと思います。

 

どうしてそんなに一生懸命なのって思われるかもしれないけど、実況ってめっちゃ役得なんですよ。

だって、一流プロが勝負していて、その一打の意味をトッププロが解説してくれる…しかも、なんなら自分の気になったところを聞けちゃうってすごくないですか?

それが許されるのはほんの数人なので、その世界に残れるように頑張りたいと思います。

色々準備せねば!!