長年パチンコ、パチスロを打ってきましたが、まさに驚愕としか言いようがないエピソードとか、そういった経験はほとんどないんですよね。ただ、こんなことならあったよと、そのくらいの話なら幾つかあるので、ちょっとあげてみようかと思います。

1. 誰も打っていない羽根モノの羽根が勝手に開く。

 これは他にも経験している人がいると思いますが、平和の機種で良く見られました。ビッグシューターが多かったように思います。誰も打っていないのに、あの独特の入賞音がするわけです。多い時で大体2、3分に数回は1チャッカーの入賞音が鳴り響くのです。もちろん、羽根は普通に開きます。誰も打っていないようなシマでは相当不気味です。こうなると、じゃあその台を打てばいいんだと思うでしょうが、誰かが気づいていざ打ち始めると、普通に玉が入賞しないと羽根は開かなかったりと、何だか良く分かりませんでしたね 。まあ、センサーの異常だったのでしょうけど、他メーカーの機種では特に聞くこともなかった不具合でした。

2. 始動口に入賞しなくとも、デジタルが回ってしまう台。

 これもなぜか平和の機種で見られました。これが前述のケースと違うのは、玉を打ち出さないとデジタルは回らない=センサーが感知しないという点です。先述のビッグシューターは誰も打っていないのに始動チャッカーの入賞が感知され、羽根が開きました。こちらの場合、とにかく玉を打ち出さないとダメでした。普通、ヘソの始動口は2本の命釘があって、その下にプラスチックの成形物が取り付けてあります。ここに玉が入って内部のセンサーに感知され、デジタルが回るという仕組みです。このブラスチックの成形物に勢い良く玉がぶつかると、なぜかメモリーが立て続けに点灯し、デジタルが回り始めるのでした。

 おそらく、センサーの誤反応だと思いますが、ここで重要な点は玉がぶつかるという物理的な力が必要ということです。ゆえ、先のビッグシューターとは違い、誰も打っていない台でいきなりデジタルが回り始めるということがなかったのです。いい思いをしただろうとお思いでしょうが、そんな台を打ち続ける勇気なんぞなく、店員に壊れてると伝えて終わりです。と言うか、おそらく当時でもホルコンで異常が出たでしょうから、すぐに発覚して私は出入禁止にでもなっていたでしょう。

3. 当サイトの動画でも万回転氏が打たれていましたが、高尾のバリエーション3号。

 役モノ最下部まで到達して後は定量まで打つべしとなったのですが、一向に玉が増えない。開いたチューリップにうまく玉が弾かれないんですね。増えないどころか減っていく有り様で、さすがに店員を呼んで事情を話したのですが、ちょっと釘を動かしてくれて (昔はこういうことがわりと普通にあった)、これでもう大丈夫かと思いきや、それでも玉が中央に寄らない。また店員を呼んで、「もう打つなってことかいっ」って文句を言ったら、「いゃ、さすがにそれはない」と笑いながら中央の電チューに大量の玉を入れてくれ、アッと言う間に定量まで出ました。以降、その店は一発台で当たったら店員のサービス玉で定量まで出すのが主流になったとかならなかったとか。

 ちょっと話が逸れますが、一発台の出玉に関わる部分の調整がうまくできない店は少なくなかったように思います。三星のセイヤとかSANKYOのターゲットⅠとか、なかなか玉が増えない調整にイライラさせられた記憶があります。逆に大きく釘を動かしていないのに、玉がキレイに当たり穴に流れる調整を施す店もありました。今はもう釘を芸術的に叩くような必要性は皆無なわけで、それはそれ、時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、その技術は大したものと今でも思います。

 他には賞球切れで店員を呼んで補給系を直してもらったら、おそらくは前の客の当たり玉まで出てきて、1,000個くらい得したとか (そのまま打っていいと言われた)、羽根モノの役モノ自体が壊れて新品に交換したら、それがやたらとクセのいい役モノで、速攻で打止になったとか、そんな経験があります。冒頭で述べたように、大きなトラブルに遭遇したとか、面倒に巻き込まれたとか、そういうことはないんですね。何か人に話せる面白いことが度々起きればいいんですが、現実のパチンコ店は地味なものです。