(画像は自分も寄稿したパチンコ必勝ガイド CRデジパチ大図鑑より拝借しています)
今回振り返るCR撃墜王の登場は1995年。時は2回ループ連チャン機(確変に入ると2回の大当りが約束され、その間に確変絵柄で当れば、その後さらに2回の連チャンというシステム)の全盛期だった。
この2回ループ機の確変突入率は上限がたしか3分の1で、ホールにお目見えした頃はとにかく同じような確変突入率と継続率のキカイばかりだった覚えがある。

その中で西陣とメーカーは色々な趣向を盛り込んでいく姿勢があった。初期のCR機だった名機花満開には謎の保留連チャン機能があったようだし、この撃墜王の頃には確変終了後の時短機能つき機種も登場していて、なんと撃墜王は時短がなんと200回転!
それでいて初当り確率が設定1~3で1/275~1/350と他機種より軽めの仕様。
もちろん、その甘さは初当り時の確変突入率(他の機種より低い4/19)でバランスを取っていたのだが、連チャンの期待感と当りを見やすい安心感の両立を目指した工夫は評価したい。
ていうか、昔の西陣は開発力も台の造りも、「さすが伝統の西陣!」と思うくらいに素晴らしかったのですよ。確実にトップメーカーだったし。またいつか業界を牽引する存在になると、自分は期待しているのです。

自分が撃墜王を打ったのは西多摩でも外れの外れにあったホール。当時は辺鄙な場所の店でも普通に勝てる台があったよなあ。
最初はステージに玉が乗る度に打ち出しを止めていたのだけれど、知り合いに「この機種は2個乗せでぶつかった玉がヘソに入るんだよ」とアドバイスを貰い、実際そういう台が多かったのにびっくりしたっけ。

この傾向は翌年登場のCRヤッタルデー(しかし、ネーミングがベタだね)のステージも同じだった。自分は奇跡的に1個乗せでもヘソに決まる台ばかり打ったけど。

撃墜王での収支はハマリに怒った覚えも出過ぎにビビッた記憶もないから、ほどほどだったのだろう。スペックを考えると確変に見放されたらシンドイ仕様だし、それなりにラッキーだったのかもしれない。

そうそう、この機種の名を聞く度に思い出すのは、開店プロについて記した内緒話のコラムに書いたFさんのことだ。3カ月だったかな、ステージが良い台に一日も休まず早くから並び、何百万も勝ったという、ちょっとした伝説を作った人でね。
違う世界へハマってパチンコを辞めてしまったと仲間のSさんから聞いたけど、今も元気にしているだろうか。
Fさん、俺は結局、あなたのような逸話と縁がないパチプロ生活で終わりそうだけど、今も何とかやってますよ。