歳を重ねたせいなのか、それともこの10年ちょっとの間に天災やら病禍を経験したせいなのか。

理由は定かではありませんが、『できることなら、日々是平穏無事でありたい。』と思う事が増えています。

・・・と、何だか冒頭から『枯れたおじさん』のような雰囲気を醸してしまいましたが、どっこいまだまだ心と見た目は20代!(のつもり)K.S.Yukiです。

で、何ゆえに『平穏云々~』との思いが口を衝いたのかというと、今回のテーマコラムの為のエピソードを色々思い出したが故の反動でしょうね。

そんな流れからの今月のテーマ発表ですが、先日公開の佐々木師匠のコラムにて既に綴られておりますように・・・

遭遇したトラブル

となります。

まぁ、パチンコ・パチスロ自体が色々とグレーでダーティーな要素も強く、ヒトと金がひしめく空間であるが故に『トラブルの種が発生しやすい』ので、エピソードが色々とあるだろう。と言うところで、このテーマが選出された感じですかね。

言わずもがな、極力トラブルになんぞ巻き込まれたくないですし、そのためのリスクヘッジもしているつもりではあるのですが、それでもこの枠に記事を載せていると言う事は記憶の中に数多のトラブルが存在しているワケでして・・・(遠い目)。

正直なところ、胸糞悪い記憶ゆえにあまり思い出したくないのですが、【遊技に関するトラブル】に纏わるエピソードを幾つか書かせてもらいます。

理屈の通じない相手ほど厄介なものはない

ある冬の日の事。

寒がりかつ冷え性体質な私にとって、冬場の外出時には厚手のコート・手袋・マフラーが必需品となっています。

ただ、それはあくまで屋外での必需品であり、暖房フル稼働の屋内では邪魔なだけ。

それゆえ、冬場にホールに行く際はコインロッカーが在るか否か』が店選びの基準になり、ロッカーがあっても空きがなければ店を変えるくらいです。

で、その日向かったホールはリターン式のコインロッカーが比較的多く設置されているのですが、やはり同じような考えの方も多く、ロッカーの空きも見当たらず・・・

『目ぼしい空き台は幾つかあったけど、こりゃ上着がどうにもならんので店移動かな・・・』と諦めていたところ、よくよく見ると一箇所だけ鍵の刺さったボックスがある事を発見!

空きを見つけた事に胸を撫で下ろしつつ、防寒具一式をまとめていざ空きボックスに収納!と思うも、ロッカーの取っ手に手をかけた瞬間におぼえる猛烈な違和感

・・・何で鍵が刺さった状態なのに、荷物が入ってるんだ・・・?

ロッカーの扉を少し開いた状態で呆気に取られていると、低貸しエリアの海シリーズのシマから小汚い感じの爺様がすっ飛んでくるや否や『ワシの荷物を盗るつもりか!この泥棒が!!』とまくし立ててくる

たまたま近場を通りがかった顔見知りの店員氏が異様な雰囲気を察してこちらに来てくれたので、ギャンギャン吠えながら一人でヒートアップしている爺様をガン無視して、店員氏に『鍵が刺さっていたから空きだと思って手をかけてただけ。』と事情を説明。

で、店員氏が爺様に『ロッカーを利用するなら盗難防止の観点から施錠して欲しい、小銭が無いならば両替対応は可能』のような事を伝えてくれたようだが、何故か店員氏に対して更にヒートアップする爺様

遊技機が奏でる騒音の中でも聞こえる音量で『金が戻ってくるならば利用料は無い、だから鍵をかける必要もない、利用者の自由だ!!』と、論理性が完全に行方不明な自論を並べて店員に食って掛かっている時点で、もう話が通じる相手じゃないのは自明。

もう、アホ臭くて仕方ない上にこれ以上は時間の無駄でしかないので、店員氏に『今日は他の店で打つから、もう良いっすわ。』と告げて立ち去る事に。

が、その私の行動を見て、あろう事か『ワシの荷物盗ったから逃げるのか!鞄とポケットと財布の中を確認させろ!』との言いがかりと共に爺様の矛先が再度私に向くことに・・・

流石に店員氏も【調べるまでもなく私が潔白である】と判断してくれて『もうこちらで対応しますので、大丈夫ですよ』と言ってくれたので事なきを得ましたが、やや真顔『正直、こいつ出禁でも良いんじゃないっすかね?』と告げて、別のホールに移動できました。

とはいえ、【やり場のない怒り】を抱えたままの状態ゆえに打つ気も削がれてしまったワケで・・・。

勿論、エピソードを思い出しながら綴っている今も【思い出し怒り】のやり場が無くなっています(憤怒)。

 

理屈の通じない相手ほど厄介な(以下略)

これもまた昔の話で、今はクローズ済みとなっているマイホでの事。

そのホールは常時並び順入場であり、以前所属していたサイトに寄稿していた時に新台実戦記用のデータを採る際には基本的にこのホールのお世話になっていました。

導入さえあれば、朝少し頑張るだけで確実に座れますのでね。

で、ある新装初日の事。

いつものように朝早くからマイホの軒先に古新聞を敷き、座ってひたすら時が過ぎるのを待つ。

時折、出勤してきた顔見知りの店員氏と会釈を交わしたり、『今日も新台ですか?』なんて声をかけられたりしながら待っていると、徐々に人が増えてくる。

そして、開店30分ほど前に開店準備が始まり、店の前に灰皿が置かれる。

私は非喫煙者故に無用だが、並んでいた喫煙者は待ってましたとばかりに自身の足元に飲み物等を置き灰皿に向かい始める。ただでさえ待ちくたびれているところに副流煙を浴びせられるのも些か不快ではあるが、あと少しの辛抱。

そして、開店まで5分を切った頃から喫煙者も行列に戻り始め、私も重い腰を持ち上げて新聞をたたみつつ軽く首・肩を動かして、きたる実戦に備えることに。

その流れに反するかのように、行列とは無縁の位置からひょっこり現れた爺様二人組が灰皿のところで紫煙をくゆらせ始める。

まぁ、どうせ1円パチンコにまっしぐらな依存症予備軍だろうし、気にする事はない。

そう思っていると、自動ドアの向こうに腕時計を気にしている店員氏の姿が見える。もうすぐだ。

そして、人が一人通れるくらいの幅まで自動ドアを手動で開けたところで『お待たせいたしました!本日これよりオープンいたしますので、順番にご入場ください!』の声。

その刹那、行列を無視して我先にと店内に歩を進めようとする爺様二人組

ただ、店員氏は私が先頭だったのを把握しているし、清掃やら開店準備の中で行列の状態も適宜チェックしている状況。ゆえに、この爺様共が行列に居なかった事も把握しているワケで。

当然のように、その厚顔無恥な爺様共の先頭入場を制し、行列の後に入店するよう促してくれて一件落着

・・・とはならず、『わしらの目当ては1パチだから行列の奴らとは関係ない!早く座りたいから店に入れさせろ!!』とゴネ出す爺様共

勿論、そんな理屈は通じるワケもなく、入店処理を進めたい店員氏の邪魔でしかない状態。

幸いにも、誰も入店してこない事に違和感を覚えたであろう別の店員氏がすっ飛んできて、押し問答状態の店員氏と爺様共を引き受けてくれて、これにてようやく入店が開始。

で、『鬱陶しいし、朝から気分悪ぃなぁ…まぁ、新台は時差開放だから影響は無いし、キープ出来れば無問題w』と思いながら先頭で入店しようとした瞬間、背中に走る衝撃

ええ。

何故か片方の爺様から、背中を杖で殴打されました

勿論、私が暴行を受ける謂れも無いですし、目撃者も多数。

立派な暴行罪として警察沙汰にしてやろうと頭を過ぎるも、いくら新台が時差開放とはいえ警察を呼んだらどのくらい時間を持っていかれるか全く読めず・・・。

かと言って、相手が高齢者とあっては、こちらが自ら力で解決しようとしても逆に色々と問題になりかねないので鉄槌を下すワケにもいかず・・・。

新台のデータ取りもしたかったので、結局何もせずに新台の確保に向かったのでした・・・。

 

理屈(以下略)

まぁ、上述した2例以外にも色々とトラブルに巻き込まれた事はありますし、たまたまこの2例のトラブルの発端は高齢者でしたが、エナ専の若造やらイキった中年男性等々が発端であるケースも多々ありました。

そして、基本的にどのトラブルにも共通して言えるのは、相手方や当事者が【理屈が通じない者】であること。

遊技場という場所柄、少しネジの外れている人を呼び寄せるのか。それとも、たまたま私の居住地域・稼動地域に変な人が多いのか・・・

いずれにせよ、こっちは【いち常識人として越えてはいけない領域】は弁えていますし、その境界を越えぬように肝に銘じていますので、トラブルに関しては基本的に【巻き込まれる側・被害者側】になってしまうワケで。

私かて、日ごろ温厚とは言われがちではありますが、別段温室育ちと言うワケでもなく。なんなら一部の界隈では【トマホーク】なる異名も付けられていたりもするくらいなのではありますが、だからこそ『何かあった場合に悲しむのは誰だ?』と思うようにして、それをブレーキにして踏み止まるように心がけている次第です。

それ故、こちらがトラブルの発端となる事はまず無いのですが、結果として非常識な振る舞いに対して常識があるこちら側が我慢を強いられるばかりで、まぁ腑に落ちないったらありゃしませんけどね(遠い目)。


という事で、いくつもあるエピソードから具体的に2点ほど綴ってみましたが、言うまでもなく、思い出し怒りによるストレス起因と思しき軽い胃痛に苛まれております(苦笑)。

まぁ、多種多様な人が居合わせて交錯するがゆえに、ちょっとしたいざこざは起きても仕方ないのは頭では判っていますが、巻き込まれるのは御免被りたいところですね。

それにしても、こうして色々と過去のトラブルを思い返したせいか、平穏な日々の中で好きな機種を打って運勝ちする程度の『何でもないような事』が幸せだったと思うワケで。

・・・と、勘の良いヒトはピンと来ているかもしれませんが、しれっと【今回のオチ】としてトラブルに関するコラムの最後に『THE・虎舞竜』的な一節を持ってくる。というパワープレイをかましたところで、今月の当方のコラムを〆させていただきます。

(K.S.Yuki)