はい皆様、約1ヶ月ぶり!燃える男CRAナカムラ見参でございます!

いやー今回の悠遊道では、今日と来週の2枠を任されているので、続き物の「おもひで」で……

( ゚Д゚)いっくよぉーー!

今から30年くらい前、パチンコ台ってまだけっこう原始的な造りをしていて、今みたいにポケットに入った玉がセンサー感知→各ポケット別の払い出し個数を即座に1つの払い出し装置が賞球を払い出すという形ではなく、当時の機械はポケットに入った玉は一旦裏パックの方に流れて、最下部の永遠に動いている歯車のような場所に引っ掛かり、そこではじめて「おー玉出したろかー!」という信号が払い出し装置に行く仕組みだった。

ちなみに、当時の払い出し装置は2本のレールを持っていて、それぞれが物理的に決まった個数しか区切って払い出せなかったので…機種毎に2種類の賞球しか払い出す事ができなかった。だから「7&15」とか「5&10」という表記だったのだ。これ豆知識ね。

さてさて、そんな払い出し機構だった弊害は、1回の大当たりでノンストップ4000個以上を吐き出すような機種…有名なところで言うとフルーツパンチ(大一)とかは、入賞した玉を捌ききれずにドンドン裏パック内に玉が溜まり、最終的には電チューやアタッカーから玉が溢れてきて遊技不能になることが、けっこうな確率であったのだ。今ならリコール対象レベルの不具合なのだが、当時はおおらかだったねぇー。

そしてもう一つの弊害は、ゴト!

これがけっこう深刻でね、特に時代に先駆けて太陽エレックが出した全面プラスチック枠!あの薄い黄緑色と黄色の枠、覚えているオッサン達も多いかと思う。あの枠の代表作は「CRそれゆけハマちゃん」だろうが、上皿の横に「プラわ君」という名のキャラシールが貼ってあった事まで覚えているのは重症患者だ。

そんなプラわ君枠(勝手に命名)は、何がダメだったかと言うと…ゴトの前にまず下皿の奥に配置された「玉詰まりセンサー」がチャチい!

当時のパチンコ台は全台、下皿が玉でいっぱいになると玉が打ち出せなくなるのが常識。なので、店員が箱を持っていくのが遅れると、マジで出玉を損させる危険性があった。

このプラわ君枠は下皿奥の玉詰まりセンサー(物理的に下皿の玉が1センチ四方のボタンを押しこむ)が押されると、即座に打ち出しが止まるのだが、極稀にボタンが戻らなくて「その日は死亡」扱いになるのだ。玉詰まりセンサーが働くという事は、もちろん大当たり中である。しかも「それゆけハマちゃん」は大爆裂連チャン機である。客の100人中120人は「そこまでよー」と言われて素直に諦めるワケがない。

( ゚Д゚)このトラブルはマジ勘弁だった。

ででで、やっとここからプラわ君枠でのゴトの話だ!

実はこの枠、上皿奥の真下に入賞球が集まるタンクがあった。しかもプラスチック1枚でしか隔てられてなくて、構造を理解したゴト師からしたら「え?いいんですか?いただきまーーす!」ってなもんだろう…。

ナカムラ少年(当時大学一年生)は毎日毎日毎日毎日毎日、学校にも行かず朝から綱取物語とエキサイトのモーニング取りに没頭。その後夕方まで粘れたらイブニング(特定の機種を決まった時間に電源落として朝イチ状態にしてくれる)に参加するという、どこに出しても恥ずかしい重症ジャンキー生活を送っていた。

そんな中、夕方までの時間潰しに連チャンがハンパないと噂の「それゆけハマちゃん」に座ってみた。ほどなく当たってこれが生涯初の5万発まで一気に炸裂するのだが、横のスキンヘッド&腕に龍のお絵描きしたイカツイおじさまが、めっちゃ笑顔で話しかけてくるのよ!

( ゚Д゚)こ…こわひ…

話の内容はむしろ「ニイチャン凄いなぁー!」的な優しいものなのだが、逆にその笑顔が怖いんだってばさ!
5万発ともなると、もうナカムラ少年の後ろだけでは収まらず、4000個箱が横にも広がって配置される。ドラゴンおじさまなんて、もう席から出れないようにも見える。

( ゚Д゚)トラブルの元じゃん!

とも思うが、おじさまは陽気に打ち続けている。

この頃はパッキーとかパニーとか、自販機でカードを買わないとCR機は打てない時代。必然的にカードを買いに行くために席を立たなければいけないタイミングが、どうしても生まれてしまうのだ。その時にナカムラ少年の積まれた箱が非常に邪魔になってしまう。それでモメそうで「ヤダなー」と思っていたが……

おじさまはニコニコと打ち続けて、話しかけられて、打ち続けて、話しかけられて、、

( ゚Д゚)ん?おじさまの玉が全然減っていかない!?

と気付くまで、そこそこ時間がかかった。後ろに玉が積まれて、出入りの心配をしてなけりゃ、恐らく気付くこともなかったであろう。

( ゚Д゚)これ……ヤバイんじゃ?

つづく