今回のテーマ「天候と遊技と」を拝見した時、ちょっと難しいなと思いました。というのは、最近雪国地方の特性を生かして「」について書いたばかりだったし、天候がテーマなら「名古屋大雨」に遭遇し新幹線車中泊を余儀なくされて、偶然の浜松駅前パチンコ実践の経験を書いたことが1番だったな、と思ったから。

それでもひねり出すとするなら、後は「晴れ」くらい。パチンコは室内遊戯なので天候に左右されにくい。せいぜい、湿気により玉がレールを転がりにくくなる経験はあり、これは回転率にも影響あるかな、と思ったことはありました。

そして晴れで思い出すのは、アラジンデスティニーを追いかけた日々のこと。初打ちは2007年4月23日。その後、世間を騒がせた攻略機としては意外と長く、その年の秋まで打てました。なので夏場の晴れて暑い時期に追いかけた記憶があります。

機種追いスタイルそれすなわち遠征の日々。私はお昼は取る派。夏場は保冷バッグ必須。入れるのは基本、賞味期限切れの実家の売れ残りパン。それを保冷バッグに入れ、保冷剤も入れました。しかし、時には家内に作ってもらったお弁当を入れていたこともありました。

会社のお昼は家内に作ってもらったお弁当。まあ、毎日作ってもらったわけではなく、途中からバッタリ途絶えたことはありましたが、感謝でございます。そしてその流れで「お昼もちゃんと食べんと」とパチへ行く日も作ってもらっていた、のがアラジンデスティニーの追いかけをしていたあの暑い日々と重なるわけです。

普段は行かない遠征先店。朝から日差し照り付ける中、川沿いの国道をひた走る。その日の目的店は3年前に閉店をした、片道1時間あまりの小型店。入店をし、誰もいないアラジンの島で1人打ち出す。回転体のVの位置を基準に右のスルーを通し、回転体の周期をカウント。カウント16の時に一瞬ですが開く可能性が高い羽根に拾わせる。上手く拾えば不思議と回転体V付近に転がる玉。これが上手くVに入ろうものなら、デジタルが大当たりした訳でもないのに大当たり1回分の出玉を獲得できました。

これが通常時のVレギュラー狙い打法。常に回転体の周期をカウントしていたため、時間は実に早く過ぎ去ったものでした。そしてお昼。駐車場に停めてある車に乗り、エンジンをかけてエアコンを入れる。そして保冷バッグからお弁当を出して、食する。日陰も無い駐車場。夏場のお昼休憩時はエアコンが必須。その日もかなりの炎天下で、車内温度は30度の後半はありました。

まあ、お昼休憩札を立てることはなく、早弁にて早々に食べ終わりました。そして車を出れば遠くの山並みから聞こえる蝉の声が降り注ぐ中、燦々と照り付ける炎天下を早歩き。冷房の効いた店内に逃げるように入店したものでした。

そしてまた、回転体周期のカウントが始まるわけです。首尾よくアラジンチャンスに突入すれば、開放する羽根にいかに沢山拾わせることができるかが勝負でした。長いレールを利用しフリ打ちをすることで沢山拾わせることができました。つまり、通常時、アラジンチャンス時共に攻略要素があったため、あたかも甘デジでミドル機の出玉が期待できるような台、であったわけです。

そのお店でも、店長さんが隣に座って声掛けをしてきたことがありました。「この前、見知らぬ3人連れがやってきて、変則打ちをするもんだから帰ってもらった」とか。こういった店長おでまし案件な台ではありましたが、幸運?にも出禁などになったことはありませんでした。通常時に開く羽根に玉が乗って、Vに入るのがお隣さんでも分からないような感じだったからかもしれません。

そして、福井県、兵庫県、京都府くらいな範囲で設置店を周りました。明日は福井市か三田市か、と必要に迫られ、ETCを取り付けたきっかけとなりました。

そうそう、お弁当で思い出したことがありました。映画鑑賞も趣味な私ですが、今年今までで15作品(働く細胞から、岸辺露伴は動かない~懺悔室、まで)を観た中で1番良かったのが「花まんま」。東野圭吾の名作「秘密」を彷彿とさせる内容にて、特に花でできたお弁当が出たシーンは涙でスクリーンが見えなくなったものでした。