上だ! 上を狙え!

ピピピ ピッピッピ

CR蒼穹のファフナーで1番緊張する瞬間です。

世間を騒がせた最後の攻略機?は2009年3月にSANKYOから登場しました。大当たり中に流れた名曲Shangri-Laを聴けば当時を思い出す攻略者もおられるかも。パチ友パチドランカーKさんの車内にも流れていましたね。その後、第2弾やパチスロ版でも出されましたが、今回は初代のお話です。

ミーン ミンミンミー

蝉の声連続予告は否が応でも大当たり後に訪れるあの「上を狙え」緊張感を高めたものでした。

2009年と言えば、私が新しい会社に就職した年であり、慣れない仕事の事で頭が一杯でしばらくパチンコどころではありませんでした。

そんな折、必勝ガイド誌からの「勝者に学べ・安田プロとの対談」決定の通知にめちゃくちゃテンションが上がったことを憶えています。こんな頃に登場したCR蒼穹のファフナーは攻略されたことで短命に。結果的に2か月と持たずに地元店から撤去されてしまい、土日および仕事帰りしか打つ機会がなかった私にとって、難易度が高かった攻略打法はまだ練習段階という感じで終えてしまいました。

CR蒼穹のファフナーはデジパチと羽根物の複合機。1/68.3でデジタル当選の後、2回または5回チャンスを経て8つ穴回転体のV穴に入れば約1500発の出玉が獲得できました。

攻略打法は、1/2でV穴に入賞する上部にあるSPルートを狙うことで、1/8の通常ルートより連チャン性を高めること。SPルート狙いは、開放した羽根が閉じる瞬間にブッ込みを通した玉を羽根の先端に乗せることでした。また、ストッパー作動タイミングとV穴の位置関係により、ノーマルルートで決まるかどうかの判断もでき、打ちっ放しが○(乙姫カットインがあった際も)とかの打ち分けも行いました。

初回当たりはチャンス2回と5回の振り分けでしたが、そこで成功すれば突入するスーパー乙姫(つばき)チャンスは10回施行ができ、手練れの打ち手ならとんでもない出玉が期待できたわけです。

まだまだ初心者だった私でも、最高連26連だった日に計54回の大当たり6万5千発の出玉を得るなど、1か月間余りではありましたが足繁く仕事帰りに通い、平均時給は6千円余りで途中入社の安月給を補ってくれました。

ある日、仕事帰りに寄ったお店で見慣れない女性が連チャン中。目視はしませんでしたが聞こえてくる、その規則正しいストロークと決まりまくる様子に畏怖の念を抱いたりしました。彼女は連チャンの途中で×で塗りつぶされた盤面を写メしてましたね。翌日、カウンター最高表記99連を記録していたそのファフナーのコーナーに座った私に、初めて白シャツさんが来て「止め打ちは止めて下さい」と言われてしまいました。

5月9日には上京し、高田馬場で安田プロと勝者に学べの対談をさせていただきましたが、その後新宿へ移動しまだファフナーが設置されてたA店へ行ってみました。そこでは「監視中」なるゼッケンをぶら下げた店員さんが島内を行ったり来たり。もうファフナーに座る行為すらままならない感じになっていました。

最後は隣町まで遠征し、ネットでファフナーファンの方と知り合った中で、その隣町店でいつも打ってると伺っていて、恐らくこの方だと思ってお声を掛けさせていただいたら、ビンゴだったということもありました。

当時、釘師ゆきちさんがブログで「しばらく旅に出ます」、とだけ書かれていました。ピンと来ました。ファフナーを求めての旅打ちなのでは?

やはり、当たってましたね。「勝者に学べ」にも出られたヒヒーンさんからの誘いを受け、既に設置店が少なくなる中で4人での全国旅打ちをされ、とんでもない成果を上げられたとのことでした。また、殆ど全国に設置店が無くなった頃、ファフナー攻略OKを謳っての再導入をされたお店が広島に登場。このお店の釘調整の依頼を受け、ゆきちさんもオープンの際は助っ人に入られたとのこと。

そのお店こそ、この悠遊道でもコラムを書かれたCRAナカムラさんのお店だったことは私も後で知りました。いろんなところでご縁が繋がってる、ことをつくづく感じます。ゆきちさんのお店、大阪元町にあったえびす会館に古い羽根物や一発台と共に蒼穹のファフナーが陳列してあったことも、思い入れが伺える一コマでしたね。

アラジンデスティニー攻略の時、最後に残ったお店ではいかにも、といった輩が集合してたと伺いました。そしてCRAナカムラさんのお店に集まった輩もそんな感じだったようで、結局お店からの警戒が強くなっても最後まで追いかける輩って、存在を消して打つタイプではなく、所謂オラオラ系なのかもしれません。