パチンコ開発はいつだって規制との戦いだ。メーカーは画期的な発明をしても、多くは規則(パチンコ台はものすごく多くの規制の中で作らなければならないのです)の前に涙を飲んでいると聞いたことがある。
それもそうだね。野放図に台を出せると、顧客であるホールの要望に応えることになり、過激さだけを追求することにもなりかねないし、お国が定義するパチンコの範疇をすぐに超えてしまうかもしれないんで。

そんなわけで、今も規制の隙を突くというか、規則内で台ができては現実に稼働してみると射幸心を煽り過ぎみたいな結果を繰り返し、その都度に規制がかかるという現実がある。

ちなみに、たいてい規制が入った後は閉塞感がホールに漂うことになる。このCR華観月Zが登場したのは1997年。連チャンに5回リミッターがかけられた時代だった。

大当り確率は337分の1で出玉は当時としては少なめの約2100個。それまでなかった概念、「5連チャン目は強制的に通常絵柄を表示して連チャンは終了」というのを知った時は、自分もガッカリしたものだ。
実際、一撃の連チャン性能ダウンにより(それ以前は2回ループ機もあり、どこまで続くかわからない期待感があった)、ホールの売上げは減少したらしい。必勝ガイドの中でも古参の人は「あれは冬の時代」と言ってたりするしね。

でも、長くパチンコ屋でゴロゴロし、盛衰を見てきた自分とすれば、この時点でホール側は意識を変えても良かったのか? とも思う。
一撃性を高めるほど、ついてくる遊技者は減りやすい。そこはやり方次第ではあるが、もう一方の道としてパチンコ初心者への敷居を低くする道もあったかも? と。
具体的には当りや連チャン(収支の刺激)以外の魅力に賭ける方法論だ。
もちろん、企業には企業の論理があり、偏った立場の自分(勝てなくなったら打たない)の意見は押し付けられない。自分の意見は結果論と言われたらそれまででもあるし。

いっけねえ、台の記述が少なすぎた(汗)。
くっきりした液晶画面(やっぱり花札とパチンコの相性ってサイコー)は良かったし、赤タンの予告もそれなりに堪能した。
モノホンの演歌歌手、田川寿美さんの歌はやっぱり上手かったしね。今も最後に伸ばす「はなみ~づ~き~」というフレーズは、ふとした時に頭をよぎったりするのです♪
もうちょっとデジタル消化が速かったら、必死に打ったかも。京楽は当時、通常回転を稼ぎにくかったねえ…。