先日のこと

週のまんなか水曜日、おふざけ担当夾竹です。

先日のこと。あるグループLINEで「ひょんな事」から殺陣の話題が出て、『そういや殺陣の事書いて無いよな』って思い出した。

思い出したら書かなきゃ居られない癖を持つ竹なので、早速書こう♪

と、そう思ったけれども、流石に『太刀廻りの付け方』とか誰が興味あんねん!ってなっちゃって、思い留まる。

むしろ殺陣よりも馴染み深いであろう『キャラクターショー』の方が楽しんで貰えそうだし、沢山書きたい事あるし、「きっと面白いに違いない!」ってなりました。←イマココ

高校三年生でした

オイラのキャラショーデビューは結構遅く(?)て、高校3年生の秋。某カトリック教会のバザーのお手伝い的なボランティアのショーでした。

権利関係が怖いので具体的に何の衣装を用意したのか書けませんのでココはジャンプさせていただきますが、前日から現場に乗り込んで夜通し稽古して、ドップリその世界にハマったのはいうまでも無く。

そこからそれなりに長く、オイラの青い春の時代をパチンコと二分する『ぬいぐるまー』生活が始まったのです。

 

デビュー衣装は、な、なんと⁉

何も考えずに、時系列のまんまに演じた役柄の衣装(着ぐるみ)を書き連ねるのは記録がないので無理なのと、それだけで途轍もない文字数になるし、特撮ヒーローと怪人の名前で埋まるだけになりかねないので自粛させていただきますが、記念すべき東映さんデビュー戦で着た衣装だけは書かせていただきます。

ラララララララ…(※ドラムロール)

ジャンッ!

『超獣戦隊ライブマン』より『ガードノイド・ガッシュです。
編集注記:武装頭脳軍ボルトの首領である『大教授ビアス』が自身のボディーガードとして作成したアンドロイド

多数あるスーパー戦隊シリーズを過去に視聴してた方なら記憶に残っているかも知れませんが、『怪人が人間サイズでやられた後に巨大化する』のがお約束のパターンでしたよね?(未だに基本的に巨大化は行われていますが)

その『巨大化』もいろんな方法で行われていたのですが、件のライブマンで採用されていたのは、この当時流行っていた『敵の幹部クラスが巨大化させる』と言う例のアレであり、その技名(?)は『ギガファントム』。毎回ガッシュ君がロボっぽい声でそう言ってました。

ちなみに、オイラのデビューがいきなり幹部怪人だった事には裏事情がありまして。

実は、この『超獣戦隊ライブマン』。例に漏れずに5人編成の戦隊なのですが、放送開始当初は赤・黄・青の3人しか登場せず『横浜銀蝿さんの弟分・嶋大輔氏、おいでやす西村和彦・そして、【クイズ!脳ベルSHOW】で久々に見られた森恵』の3人の学生さんが戦う。と言うお話だったんですよねんですよね。
編集注記:レッドファルコン・イエローライオン・ブルードルフィンの3人、30話よりブラックバイソン・グリーンサイ登場にて5人編成になります。

そんな事情で、舞台未経験の新人に割り当てる役として最適であろう【5人のうちの『最後辺りに出ていって、みんなで怪人にトドメ刺す時に端の方に居るグリーンの奴』】を割り当てることか出来なかったんですよね。

そんな訳で、劇中でもさほど目立たず出番も少ない【幹部(実態としては『巨大化要員』】でもやらせておこう。的な感じだったんですかねぇ。

ええ、決して『期待を込めた抜擢』とかの『いい意味』では無かったと思われます…。

 

とにかく必死でした

そもそも、基本的には毎回現場に到着してからデッカイ『ブツ箱(衣装箱)』を開けるまで何の衣装が入っているのか判らないのが常。

それゆえ、最悪の場合になると【早朝もしくは夜中に事務所で集合→様々の地方まで移動→現地で細かい配役が決まる】と言う流れが暗黙のルールだったりもしました。

ヒーローショーの現場になるのは、多くの場合が大きなスーパーの屋上や軒先と言うこともあり、既に買い物に訪れている『お客様』の目に触れないような場所で、大急ぎでその日の進行や物語、SEのタイミングなんかをスタッフさんと打ち合わせします。

ここで複雑な段取りにしてしまうと100パーセント変なタイミングで間違った効果音が入ってしまい、舞台上に居る我々が思わずリアクションしてしまうと言うおそれもあり、基本的には『カセットテープを流しっぱなし』にすれば大丈夫な様に用意してありました。

当時から『すげえな!』って思ってましたし、今になって改めて思い返すと、もはや神業にも等しく思えてきます。

確か、後年では途中でテープを入れ替えるタイミングだけの指示になっていったような気がしますね。

と、そんなバタバタな舞台裏事情があったが故、現場に到着してからの一連の準備があまりにも慌ただしく、ヒーローショーそのものに慣れるまで肝心のショーの流れや段取りが全然頭に入って来なくて相当酷い事になってた気がします。

いや、正直に言うと『なってました』。(当時の観覧者の皆様並びにクライアントの皆様ごめんなさいです)

と、ここらで文字数も丁度良い感じになってしまったのですが、神様、 もう少しだけ。

先述のデビュー戦だった『超獣戦隊ライブマン』ショーですが、時期は真冬。しかもステージは吹きっさらしの屋上…と、過酷な寒さに見舞われる現場だったのです。

が、衣装を身にまとってアクションをしていると『真夏の如き暑さ』で有ることもこの時初めて実感しました。ということを書き足しておきます。

毛先程のエピソードを書いただけで終わってしまいましたが、今後、また折を見て続きを書きますね。【怒られない限り】の条件付きですけど(笑)