自分は旅が好きです。

季節にあわせて地元の美味しいものを食べたり、お土産にしたりするのが面白い。

季節感を感じられるし、プレゼントにすれば感想なども聞けて色々話が盛り上がります。

今回は市場のススメってことで、市場で品物を購入するときのコツを書いてみたいと思います。

 

 

今回のコラムのきっかけになったのが先日購入した夕張メロン。

毎年6月後半から夕張メロンの時期になるので、ほぼ毎年足を運んでいました。

…が、今年は東京も札幌もコロナ騒動の中なので、初めてネット注文をしてみた次第です。

届いた品を食べてみるとやはり美味しい…けれど、いつものやりとりがないのが少し寂しくも感じます。

 

 

私が海産物や農産物を購入するのは、札幌からタクシーで15分ほどのところにある中央市場です。

ここに来るならただ品物を買うのではなくお店の人と話ながら買うのがオススメです。

海産物にしても農産物にしても、今年は何が豊作(豊漁)で何がダメなのか…なんて話を聞けて、色々なところを旅している気分になれます。

 

 

目当てのものがあったとしても、その年不作だと言われたら違うものに目を向けるのも良いです。

それも一期一会ってことで…不作のものはどうしても値段が高くなったり、物が悪くなったりするので物足りなく感じる可能性が高いですからね。

逆に、今年はこれがすごいんだよってものを買うと、今まで食べていたものがなんだったのかと思うような出会いもありますよ。

 

 

だから、市場で馴染のお店に行ったときの自分の第一声は「今年のメロンはどうですか?」って感じで、ご機嫌伺から入ります。

そこからとうもろこしは、アスパラは…と話していく感じ。

色々と話を聞いているうちに、その年は何が良くて何が悪いか分かるのだけど、これはお土産に限った話ではないんですよね。

 

 

旅をすれば、向こうで食事もしますから…何を食べたら美味しく頂けるのか、市場で情報収集すれば何となく分かります。

それは海産物も同じで、よく獲れているものは安くいいものが出回りますから、手軽にいいものが食べられるのです。

北海道は基本的にものが美味しいですが、旅行で食べてみて「こんなものか…」と思ったものがあったら、もしかしたらその年出来が悪いものだったのかもしれません。

そういう失敗をしないためにも、市場での情報収集は有力です。

 

 

注意点として、何を聞いても「良い」「品物がある」というお店は危ないです。

特に海産物は出来不出来が日によっても変わるので、いつも同じ水準のものが同じ値段だったら「冷凍ものなんじゃないの?」と思ってしまいます。

 

 

別に、冷凍ものが「悪」なのではないのですよ。

冷凍ものには冷凍ものの相場があるので、その値段で売っているなら良いんです。

しかし、浜茹でのカニのような値段で冷凍ものを売っていたらダメ。

脱皮直後のカニ…なんかも同じで、通常のものより身入りが悪いので、マイナス点をちゃんと教えてくれて、それなりの値段で売ってくれるような店を探しましょう(とはいえ、相場を把握するには経験が必要ですが)。

 

 

また、別の注意点としてお客さんの流れをみることです。

お店の人と長く話してしまうと他のお客さんの対応が出来なくなりますから…要点を押さえてパッパッと聞くか、暇そうなタイミングを見計らうか…お店の負担にならないようにしたいですね。

ちなみに、今はコロナの影響で中央市場はかなり暇だそうで…色々話を聞けるチャンスではあります。

 

 

…とは言え、いきなり行って初見でこれが出来るかというと難しいです。

何度か通って話しているうちに、ここは誠実に対応してくれているな…と感じられるお店ができるものなので。

しかし、一歩目を踏み出さないと始まりませんから、コロナのワクチンが出回って心置きなく外出できるようになったらこんなことを始めているもの面白いと思います。

 

 

ちなみに、夕張メロンの時期は意外に短くて6月の中旬から7月いっぱいまで。

また、7月の終わり位になるとどうしても物が少なくなって質が落ちてしまうので、今がラストチャンスになると思います。

7月の中旬からは「夕張レッド」という別の品種が出てきますが、個人的には夕張メロンがオススメ!!

 

 

ちなみに、私がいつも利用しているのはメロンなら中央市場の「藤本青果」さん、海産物なら「岩本林蔵商店」さんです。

まだ旅ができるようになるには時間がかかるので、この機会に利用してみてはいかがでしょうか?