本題に入る前に、まずは前回コラムの追記から。

Sルパン三世の次元大介役について、私は希望的観測を込みでCVは小林清志さんじゃないかと書いたんですが、実際にホールで打ってチェックした結果、どうやら大塚明夫さんが担当しているっぽいという結論に至りました。シーンによっては小林清志さんの声に聞こえるセリフもあるんですが、まさか液晶演出で声優さんの継ぎ接ぎはしないだろうし、それなら素直に大塚明夫さんの声だと考えるのが妥当だと思います。まぁ、いずれ公式から発表されることもあるでしょうし、答え合わせはその時まで待つことにします。

 

 

というわけで、ここからが本題。去る3月11日をもって、あの忌まわしい東日本大震災から丸11年が経過しました。別に世間の記憶が風化したわけじゃないのでしょうが、今はリアルタイムでウクライナが大変なことになっているため、マスコミでの扱いは前年に比べて少し小さめだったような気もします。

だけど、時が流れて震災の傷が癒えようとも、あの悲劇は決して忘れてはならないと思うんです。

午後2時46分…私は静かに黙祷しつつ、当時のことを回想しました。

 

あの日、私は地元のS店で新鬼武者を打っていました。ぐらりときたその刹那、おやと思ってレバーを叩く手を止めると、次の瞬間にこれまで経験したことのない激しい横揺れが襲来し、ホール中が大変なことになったんです。頭上のドル箱に木の葉を築いていた人たちはコインをぶちまけるし、パチンコのシマでは別積みのドル箱が崩れてわけがわからなくなるし…。

通常、何らかのアクシデントで出玉をぶちまけた場合、店員さんが一緒に拾ってくれるのが基本ですが、店中がそんな状況になっていると、どうしようもありません。しかも、断続的に発生する余震のせいで、下手に動くと怪我をする恐れもあり、みんな為す術もなく通路の端に避難することを余儀なくされたのです。まぁ、中には根性で打ち続ける強者も居ましたけどね。

地震の印象を何かに例えるなら「船酔い」。激しい揺れが続くと足が地に着いていないような錯覚に陥り、まるで荒れた海で船に乗っている気分になります。

 

この時、私は蒼剣RUSHの消化中だったのですが、揺れが少しおさまるのを待ってケータイで妻に電話すると、これが何度かけてもつながらない。まぁ、誰もが家族の安否を気遣って電話するので、つながりにくくなるのは当然ですけどね。

仕方がない。この店は海から離れているので津波の心配はないし、とりあえず地震の状況がわかるまで動かずにいた方が賢明かな?

そう思ってシマに戻ると、ART中の台や高設定ぽい台を打っている客を除き、次から次へとヤメていきます。結果、最初の揺れから1時間も経った頃には、稼働率が3割くらいに落ち込んでいました。もちろん、普段は客付きが抜群の秘宝伝や、週初めの新装で導入されたばかりのアクエリオンも例外ではありません。

 

この状況では店側も商売にならず、後になって聞いた話によると、千葉では多くのホールが夕方5時で閉店したようです。私の通う店は根性があるのかどうか…そんな状況でも平常通りの営業を続け、お陰で店から追い出されることもなく、夕方6時過ぎには妻のケータイに電話が繋がって、娘の安否も確認できました。そして、あちこちの道路が封鎖されていたので家に帰るのが一苦労でしたが、どうにか帰宅して玄関のドアを開けると家の中がもの凄いことになっていて…。

 

 

2011.03.11

2011.03.11

 

この日は結局、こんな感じで大勝ちしたんですけど、被災地の皆さんの困難を思うと心が痛み、翌日から私は1ヶ月近くパチスロを打つ気にはなりませんでした。

 

東日本大震災から丸11年が経過して、あの悲劇を絶対に忘れないよう、今回あらためて文字に起こしてみた次第です。

それではまた次回!