7月には参議院選挙が控えています。

3年前のことを覚えている人がどれくらいいるか、またパチンコ業界の一部も中立のままだったので知らない人もいるかもしれませんが…パチンコ業界はパチンコ族議員を送り出すべく『尾立』候補を応援しました。

 

そもそも、族議員とは何なのか?

解散のある衆議院とは違い、参議院は6年間の任期をやり遂げることができます。

また、「非拘束名簿式比例代表制」を採用しているため、政党が当選順を決めるのではなく個人の得票数によって当落が決まる形です。

よって、特定の業界が特定の候補を応援して自分達の声を政治に反映させようとする動きがあります。

この応援される特定の候補が「族議員」です。

 

こう聞くとずるいことのようですが、色々な業界が当たり前に行っています。

有名な族議員だと法務族、金融族、農林族、商工族、警察族…などがあります。

ある程度大きな業界だと族議員がいて、自分たちに都合の良い活動をしてもらう代わりに選挙では当選するように応援し、持ちつ持たれつの関係を維持しているわけです。

 

さて、そんなわけでパチンコ業界もパチンコ族議員を送り出すべく3年前の参議院選挙で「尾立」候補を応援しました。

そして、惨敗しました。

自民党から19人が比例で当選して、19番目の候補の得票数は約13万票。

尾立候補は約93000票でした。

 

これがどのくらいの得票だったのか分析すると、パチンコパチスロの関連事業従事者は20万人以上と言われています。

また、遊戯人口は約1300万人。

要はパチンコパチスロの関連従事者の半分も投票せず、また、ファンの100人に一人が投票したら当選するところを、落選となったわけです。

 

自分はスロットでずっと生きてきたし、この業界で生きている仲間が大勢いるので当然のことと尾立候補に投票しました。

しかし、実際は業界人の半分も投票せず、ファンの多くも現状の変更に興味がなかったわけです。

 

族議員を作る動きには、実は弊害があります。

企業の母体によっては日本全体で見た時に国益に反することがあるのです。

有名なところだと小泉総理の時代に「郵政民営化」が行われました。

国の単位では民営化されて税金を納めてくれることで、国庫が潤います。

しかし、郵政事業従事者からすると公務員の地位を失い、生活も不安定になる可能性がありました。

よって、郵政族議員は民営化に反対しました。

 

パチンコ関係で言うともっと根深いものになります。

ご存じの方も多いと思いますが、パチンコ店の経営者は90%以上が外国籍の方です。

最近では帰化されいる方も多いと聞きますが、それでもこれほどまでに外国からの流れが強い業界は珍しい。

 

その中で、パチンコ族議員を送り出すとどうなるのか…言ってしまえば、日本の国益に適わない活動をされる可能性もあるわけです。

これがパチンコ業界だけでなく色々な業界で起こってしまったら、日本という国の行く末が不安になりますね。

 

私は前回の参議院選挙で、そんなことも考えながらも仲間が多くいる業界が少しでも良くなればと尾立候補に投票しました。

しかし、業界やファンはあまり同じ考えの人がいませんでした。

自分と同じ気持ちの人は、多くなかったのです。

 

今回の参議院選挙では、パチンコ業界は尾立候補ではなく「木村」候補を応援して、選挙に挑むようです。

私は、前回の選挙で自分の考えを殺して投票し、上手くいかなかったので木村候補には投票しません。

 

皆さんはどう考えるでしょうか?

私は木村候補が当選して業界が少しでもよくなればという気持ちです。

だから、まずパチンコ業界にそんな動きがあること、尾立候補から木村候補に応援の対象が変わっていることなどを皆さんに知ってもらいたいと思いました。

知らないとそもそも投票対象にならないからです。

 

選挙に行っても何も変わらないかもしれないけれど、国を動かす上の人間が変わらなければ、自分たちの生きやすい世の中なんで訪れません。

ぜひ、考えた上で投票に行くことをオススメします!!