その日は朝からいつものホールへと足早に向かっていた。

勿論、このホールで蓄積した経験値を加味してお目当ては決めている。言わずもがな、「宵越し遊タイム狙い」などという狡い感じではなく、ホールのクセを把握した上でアケられるであろうシマ狙い、ただ一点集中だ。

並び順での入場で客層もユルいホールゆえに、朝だけ頑張れば狙いのシマで悠々と良釘の台を吟味してありつける。そう考えると、楽なもんだ。

しかし、どうやら自身と同じような嗅覚を持っている者が居るらしい。

パッと見はだいぶいい歳にも見えるが、遊び打ちや適当な台選びをしている感じは一切無く、それどころか無駄球を抑えたりオーバー入賞を手堅く決めたり等、その技術は侮れない。

あの人はいったい何者なんだ。。。と、そんな事を思いつつ開店を待っている間に、行列は少しずつ伸びていく。

ふと、視線を列の方に向けると、やはり今日も来て居た。眼鏡に白髪交じりで長髪の…

「あの男」だ・・・。


・・・と、いつも異なる雰囲気の書きぶりで始まりましたが、完全にフィクションですw

という事で、本日の記事は日曜恒例のテーマコラム11月分第1本目ですので、毎度の当方が先頭打者を務めさせていただきます。

で、何ゆえに冒頭の導入部をフィクション仕立てにしたのか。というと、今月のテーマが・・・

ライバルは安田一彦!?

となっているワケで。

ちなみに、こちらは佐々木師匠の提案によるテーマとなっています。

呼んで字の如く、「もしも、自身が狙うホールや台が安田プロと被っていたら」という感じですね。

とまぁ、悠遊道ならではのテーマなのですが、困った事がひとつ。。。

言わずもがな、安田プロは『パチンコ専門のガチプロ』で、先頭打者である私は、どちらかと言えば『パチスロ打ち』。

故に、狙いが被る可能性が皆無なのですが・・・(汗)

現実にあるとすれば

大前提として、『安田プロの事を知っているけれども、知り合いではない』というレギュレーションで書いていきます。

で、まぁ併設店であれば『狙いのホールが被る』と言うシチュエーションは無きにしも非ずではあるものの、ヘタしたら店内で安プロの存在に気付かないままになるような気がします(苦笑)。

って、それじゃ話が続かないので、自身がパチンココーナーに移動する事を想定してみます。

そこで安田プロを見つけたとしたら、どうするか。

仮に両隣の台が空いていたとしたら、迷わず右隣の台に座ります

何故かと言うと、『ハンドル捌きをじっくりと見たい』&『ヤメて居なくなった後に釘の状態を見たい』という2点

動画等で打っているシーンは幾度も見ていますが、リアルタイムで台の状態と手捌きを同時に至近距離で見ることで得られる学びも有るでしょうし、プロが選ぶ台がどんな状態であるのかも気になりますからね。

勿論、自身も一応はパチンコも打ちますし、それなりに釘を見たり捻ってみたり。と言う事もしますが、それが正解か否かはよく判っていません(汗)。

なので、『ヒントや気付きを得る為に隣に座る』という行動をとると思います。

・・・って、これだと【ライバル】というより、ただの【リスペクト】でしかないですよね(苦笑)

 

そうは言っても

他人を【ライバル】として認定するとなる場合、根っこには【リスペクト】がある。というか、それが必須の要素だと思うんですよ。

相手の力量や考え方に対して一定以上の共感や尊敬があるからこそ、『勝てるか判らないけれども同じ土俵で競いたい相手』となるワケですからね。

そう言う定義が自分の中にあるからか、私が地元ホールで出くわすような『遊タイム狙いしかしていない徘徊連中』に関しては【リスペクト】の要素が皆無なので、眼中にない・・・と言うか邪魔な存在でしかない。という風に映っているんだろうなぁ・・・と。

とまぁ、唐突な自己分析はさて置き。

そんな風な自己の定義に基づくと、安田プロについては間違いなく【リスペクト】対象ではあります。

ただ、流石にレジェンドの域に居るプロを相手に【ライバル】と思うのはおこがましいとも認識しています。

しかしながら、それはあくまで【遊技】というカテゴリで括った場合の話。

というか、別なカテゴリかつ現実世界において紛れも無く【ライバル】と思っている部分があったりします。

 

世代やジャンルの垣根など無い

それが何かというと、悠遊道の中では唯一私だけが共通項を持っている…

『ギタリスト』としての側面。

悠遊道読者の皆様にはご存知のとおり、安田プロの趣味のひとつが『ギター演奏』となっています。

そして、過去に安田プロに執筆いただいた【悠遊道フレンズ通信簿】の私の分の記事だったり、私の個人SNSAmebaブログを知ってくださっていたりであれば、私もギター弾きである事は知ってもらえているかなぁ・・・と。ご存じなかったら、この機に覚えてくださいませw

話を戻して。

勿論、同じギター弾きであっても、安田プロと私とではギター歴も通ってきたジャンルも違いますし、もっと言えば…

  • 楽器、アンプ、エフェクター類の好み
  • 音楽的ジャンルやギタリストの好み
  • 自身の音作りの傾向やプレイスタイル
  • 使うピックの形状

等々・・・と、挙げれば枚挙に暇が無いくらいに、何もかもが異なります。

ですが、前述の【リスペクト】云々のところで書いた通りに、安田プロのギターに対して

力量や考え方に対して一定以上の共感や尊敬

があるワケでして。

それ故、私は安田プロを『ギター弾きとしてライバル視している。』という感じなのです。

ちなみに、ギター経験が無い人には意外に思われるかもしれませんが『如何に指が速く動くか』のようなテクニック的な部分だけが『巧いか否かの基準』ではなかったりします。勿論、必要最低限の演奏技術は要りますが、超絶技巧でなくとも高く評価されているギタリストは数えきれないほど居ますし。

では何が大事なのかと言うと、奏者としての『表現力=魂や熱が込められているか』の部分

『楽器を鳴らすのは指先だが、音を紡ぐのは指先ではなく心だ。』と言い換えれば判りやすいですかね?

そう言った意味で、安田プロの紡ぐ音に対して、ライバル心を抱いている。という感じです。


ちょっと視点がパチンコ・パチスロからズレましたが、テーマに沿った上で私にしか書けないであろう内容にしたかったので、ギターの話に着地させました。

ちなみに、『逆に安田さんが私の事をギタリストとしてライバル視してくれているのか』という点が不安だったりしています・・・(遠い目)

さて、今年の1月から始まったテーマコラムも、来月で12ヶ月=丸一年完走となります。

完走と言っても、おそらくこのまま来年も続けるような気はしていますが(苦笑)

果たして、今年最後のお題は何になるのか、そして私はこのまま『第一日曜枠』を守れるのかw

その辺も含めて、今後もテーマコラムの方を愉しんでもらえますと幸いです。

といったところで、当方の今月のテーマコラムを〆させていただきます。
(K.S.Yuki)