病気だと公表してから、ほとんどの方には温かい励ましのお気持ちをいただいています。ありがとうございます。が、残念ながら中には匿名で誹謗中傷を書かれる方もいらっしゃいます。続くようでしたら警察に相談なり法的措置を前提に話を進めさせていただきます。

私の人生の残り時間は限られているので、そのほうが早いと判断したらその手段を選ばせていただこうと思っています。

それでは今月のテーマ、スタートです。

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6月のテーマは「あるある」。いや〜困りました。何も思いつきません(笑)。

というのも、かなり特殊な立場で打っているのが長かったからです。絶対に指定された機種を打たなければならないとか、5000G回すまでヤメられないとか。ええ、雑誌の実戦記ですね。好きな機種を勝てるように打つ……と対極です。

しかも、最初は台まで決められていました(ガイドなどと差別化を図るため)。2000年のことです。当時は設定1でも出玉率100%超えの機種も多くあり「粘ってプラスにする」という勝ち方の傾向がありました。7枚交換が主流で設定もありましたし、大負けでもしようものなら翌日以降の設定にも期待が持てるという算段でした。

しかし、2001年の『獣王』以降、等価交換が増えて設定が下がり、立ち回りできなければどうしようもない時代に。その雑誌の企画も、狙い台作りに台移動できるなど、普通のものへと変化していきました。

でも、その日に決められた機種を打たなければならないですし、ちょっとしたルールは決められました(表に出るもの出ないもの含め)。担当機種でもなければ、それが初打ちでもっとも長い実戦の記録となることも珍しくなかったのです。まだ誌面にもなっていない解析値とかも頭に入れて駆使しますが、詳しいわけではありません。経験値不足です。

 

まずこの時点で違うじゃないですか。普通の勝負の場合はダメそうなら違う機種に座りますし、機種間の台移動もするでしょう。いや、それならばプライベートの実戦で「あるある」あるでしょう? と言われそうですが、本当に思いつかないと言うか。

違うことを探すんです。雑誌に小ネタとして書けるようなトピックスないかなと思って。なのでね、同じ「あるある」となるようなことがないんです。というか、全部違うじゃない。残りの時間とか、ライバルの数とか、お店の状況も。それが面白いんでないの。二度と同じシチュエーションとならないところが。と、思っていたりします。だからないんです(笑)。

 

○実戦企画あるある

ただ「実戦企画あるある」はあります。

台の挙動などで、低設定を確信した時に限って、高設定の可能性が上がる特殊フラグを引いてヤメるにヤメられなくなったり。

今でも覚えているのは『ビーストサップ』の実戦記かしら。BIG中のJACハズレが高設定ほど出やすいというのがありまして。それを2回も引いてしまってヤメられなくなるという。それさえなければ、推定設定1でした。そのJACハズレ。設定1でも1/16384で引くこともあるんですけど。

マジ、プライベートなら帰っていました。でも、仕事なので5000Gまでは打たねばなりません。台移動するにも、それよりも根拠の強い台がありません。結果、爆死です。爆死。

あと、空いていて欲しくない時に限って空いていることも「あるある」でしたね。『シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか』を打った時。入場整理券はほぼラス。空いていなければ「座れませんでした」と、空き台が出るのを待てるわけです。しかし、行ってみると1台だけ空いています。それを打つ以外の選択肢はありません。前日、猛爆したっぽい台です。

そのホールは、高設定を据え置くことがなかったんです。でも、座るしかありません。結果、爆死です。爆死。ストック機だけに移りたい台が空いても、こちらが天井間際とかだったりしましたし。

というわけで、雑誌の「実戦企画あるある」は、爆死することです。立ち回りで一番大事なのは、どのホールに行くかということ。それが封じられ、打つ機種も指定され、それで常勝しろというのが無理な話。なので、みなさんも「ダッセー」とか仰らずに温かい目で見てあげてくださいませ(笑)。