2019年12月の時点では対岸の火事といえなくもないが、それでも不穏かつ不安なニュースであった。

そして、不安は的中し、日本においても【国際保険規則に基づく第一症例】としてWHOへと報告があったのが2020年1月26日のこと。

それから僅かな間に、約0.1μmの構造体が想像以上の猛威を振るうという未曾有の事態に陥り、以降数年にわたって国内だけでなく世界規模で大きな混乱や悲劇を引き起こし、混沌・混迷を極めることとなった…。
※μm(マイクロメートル):1μm=1mmの1,000分の1

と、やや重たい書き出しで幕を開けた今月のテーマコラムですが、それもそのはず。

当月のテーマは…

遊技とコロナ禍

となっております。

2023年5月8日より感染症法での扱いが2類相当から5類となっており、そこから丸1年以上が経過したタイミングで諸々を振り返ってみる。と言うのが今月の趣旨です。
※感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

なんせ、遊技機界においても色々な影響がありましたからね…。

かくいう私も、いち打ち手・いち個人として思うところが多々ありますので、忌憚無く綴らせてもらおうかな…と。

それゆえ、おそらくいつも以上に長尺のコラムとなる上に、本音ベースで書くからこそ語気の強い表現等も多々あるかもですが、ご容赦くださいますと幸いです。

2020年を思い出しつつ記憶を整理する

1月28日に新型コロナウイルス感染症を感染症法における指定感染症に指定※1することとなり、そこから特措法※2が改正されたのが2020年3月13日のこと。
※1 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令による
※2 新型インフルエンザ等対策特別措置法

そこに至る前の時点…1月から3月においても既に色々な動きや諸々がありました。

例えば【イベントの中止・延期の要請】、【学校への休校要請】、【入国制限】といった政府による動きもあれば、【カスみたいな思考の転売ヤーによるマスク買占めの横行及びそれに伴うマスク不足】だったりという身近なところでも起きている事案、【ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染】、【新型コロナウイルス感染による志村けん氏のご逝去】まで、挙げればキリがありません。

その後、4月7日に1都6府県に対し【緊急事態宣言】が発令され、その9日後に対象が国内全域に拡大となりました。

そして、緊急事態宣言の官報公示及び発効を受け、【不要不急の外出自粛】や【休業】の要請等、感染拡大防止に向けた動きが本格化したワケですが、その時点では新型コロナウイルスについては未知の要素が多く、判っていた事と言えば…

  • ヒト→ヒト感染で伝播する
  • 感染から発症まで潜伏期間がある
  • 治療薬、予防薬は無い
  • 重症化により生命の危機に瀕するおそれがある
  • 感染経路の特定が出来ない

と言ったところでしょうか。

で、遊技関連で言えば、強く覚えているのが同年3月10日午前分の官房長官(当時)定例会見でのひとコマ。

某記者から『新型コロナウイルスに関連したパチンコ業界の自粛云々~』のような質問があったことと、その質問の中で放り込まれた『報道等でよく「パチンコ店は自粛対象とならないのか」と話題になっている』との発言内容については、今でもはっきりと覚えています。

まぁ、その質問や発言の主意は知ったこっちゃ無いですが、傍から見たら【印象操作】の類と言うか、【スケープゴートに仕立てるための発言】にしか思えなかったワケで。

まず、『報道等で(略)話題になっている』については、当然の如く一切のエビデンスなしという、一見『当該記者の肌感覚的なモノ』にも見えますが、それが報道に乗る事で上述したような効果を生むというところまで見据えた発言であったと理解しています。ちなみに、この時期勿論あらゆるニュースは注視していましたが、どちらかと言えばライブハウスや飲食店等でのクラスタ騒ぎ等が多く、パチ屋の話題なんて殆ど無かったです。

で、遊技場の休業については一部の議員が『休業要請すべき』と発言していた記憶はありますが、それも「高齢者が集まり、また、共有・接触する箇所が多くてハイリスクである。」という薄っぺらい理由だけに基づいた嫌パチ・嫌スロ層を意識したひと言にしか捉えられませんでした。

その定義であれば、碁会所だったり老人福祉施設、鍼灸院なんかもハイリスクなワケですからね。

そして、【今】の目線で改めて当時の色々を俯瞰して見ると、未知のウイルス状態ゆえに仕方ない部分も多いとは言え、それでも手探り感が全開なのが否めないですし、水際対策にせよ押さえ込みにしろ『本気度』が殆ど見えない感じですね。。。

で、この2020年の4~5月頃ですかね。

『都道府県跨ぎでの移動の抑止による人流に伴う感染拡大防止』に関連して、遊技機界における【一部のカスの愚行】が報じられ始めた記憶があります。

 

腐った蜜柑の方程式

事の発端は、緊急事態宣言。

緊急事態宣言対象都府県においては、多くのホールが自主的/要請の差はあれ、休業に舵を切った。と言うのがこの頃の状況

で、前セクションの最後に綴った一部のカスの愚行】が何かと言うと、宣言対象地域のホールが休業であるため、営業しているホールを求めて都道府県跨ぎで移動をした。という身勝手で自己中な胸糞事案の事を指します。

【人流が感染拡大要因にも成り得るから不要不急な移動はしないように】と言われてるにもかかわらず、宣言地域のナンバーを付けたバイクや車で他県へ移動するとか、ワイドショーなんかに『どうぞ撮ってください!遠慮なく遊技機界叩きしてください!』と言ってるようなものです。

言わずもがな、遊技を嗜んでいる側からしても、この行為は恥であり迷惑でしかない。

前述したような生ゴミみたいなカス一人でも存在している事を確認した途端に【業界全体】を吊るし上げて悪者にしたがるのがこの国の行政・マスコミ・国民に共通する風潮ですのでね。

そもそも、本当に遊技が好きであるならば【こう言うときに何をするのが業界にとって最善であるか】ぐらい判るでしょう。

逆に言えば、【それすらも判らないくらいのカスは、遊技する資格などない。】と、声を大にして言いたいです。

その他、この時期の報道では、一部の都道府県知事による『(特措法に基づく)休業要請に応じないホールについて、店名を公表する(公表の意向がある旨含む)』との発言もよく耳にした記憶があります。

とは言え、あくまで【要請】なので強制力も無い上に、自治体からの支援金等の休業補償も十分とはいえない中での【店名公表】については違和感しかないですし、そもそもどんな意図の下で【店名公表】を匂わせていたのか、今でも謎です。

好意的な解釈をするとすれば、地方行政の長の責務として『この店は感染防止の観点で言うとハイリスクです』という情報共有の意図でしょうし、それであればまぁ無意味ではないと思います。
※当時は【クラスタ未発生】、【換気能力が一般の施設以上】等の情報は取り上げられず、逆に【ホール=いわゆる『三密』の回避が困難な場所】のように扱われていた

ただ、勿論ながらその可能性は激しく低いと思っています。

まぁ、あくまでも個人の想像ではありますが、【見せしめ】的に公表して飲食店や他業種を牽制する。と言う意図があるのでは?と、この当時から勘ぐっていましたし、当時を回想しながら綴っている今でもその疑念は全く拭えていません。

 

混沌の中で見え始めたモノ

やがて、初回の緊急事態宣言は解除となり、ホールについても1台おきの間引き運用によるパーソナルスペースの確保や飛沫防止の仕切り板の設置、消毒の徹底…等の感染防止策を行いながら、営業を再開していくようになります。

併せて、この時点でおそらく多くのホールが感染防止の観点から

  • 入店時の手指消毒
  • 店内でのマスク着用

をハウスルールに追加していたかと思われます。

で、この手のルールを設けたら、それを守れぬ愚者が出てくるのも常と言うもの。

私の地元のホールでも、平然と顎マスク状態で遊技している者を何度目撃したか、数え切れません。

言わずもがな、その手の者を見かけては店員氏に身振り手振りやスマホの画面経由で伝えて注意して貰っていましたが、それでも従わない者も少なくない上に、指摘に対して逆上する奴なんかも居ましたね…。

そして、この頃からハッキリと私の中でコロナ禍全般に係る【軽視派/慎重派】の境界線が敷かれていました。

で、かくいう私は【慎重派】

当時は未知の要素も多かったですし、それ以上に『家庭内感染リスク』を考えると、そりゃ慎重派にもなりますわ。

同居の母はコロナ禍の始まりの時点で前期高齢者、妻は呼吸器系の基礎疾患アリ…と、家族に2人もハイリスクの者が居れば、慎重になって然るべきというものです。

それゆえ、ホールが営業を再開して以降、足を向けるのは人の少ない過疎ホールばかりな上に、少しでもリスクを感じたら『打たない』と言う選択をする事を念頭に置き、更にはホールに行った場合は帰宅後に手洗い・うがいを経て風呂に直行し、服も即洗濯、家庭内でもマスク着用で会話を控える。と言うルールを自身に課すことで、リスク低減を図っていた次第です。

と、そんな風に慎重に慎重を重ねるような思考で過ごす私のような者が居る反面、その逆の思考である者も当然の如く居るワケで。

意見が割れるのは当たり前とは言え、正直なところ『軽視派』とその類の思考の者に対しては憤りや敵意しかないですし、それは今も微塵も変わっていません

なんせ、この当時割と冗談抜きで【軽視派】と【慎重派】で居住域を区切るレベルでの完全分断を望むほどの憎悪と嫌悪を抱いていたくらいですからね。

そして、『何かあった場合』に【軽視派】の当人だけが苦しむ話ならどうでも良い上に良い気味なのですが、どうしてもヒト-ヒト感染とその感染力を考えると【慎重派側】が迷惑を被る事態とも成り得るというのが、ホント腑に落ちないと言いますか。

要は、【軽視派】のカスどもは『感染』=【他→自】のベクトルでしか考えられない程度の知能しか無く、【自→他】と言う部分を何ひとつ考えられないようなお花畑思考全開で生きているんだろうな…。と、個人的に想像の上で結論付けています。

もっと辛辣に言えば、『危機意識・危機管理能力が低い者』であったり『想像力が希薄な者』、『自己中心的な者』と言うのは有事の場合に足枷になるというか、火の玉ストレートに言えば【邪魔】であり【害悪】な存在でしかない。と、個人的に思っています。

そして、幾度かの感染拡大/収束を繰り返し、ワクチン接種も複数回を数えたあたりから、遊技機系含めたSNSやWebで『コロナはただの風邪』という主張をする者なんかも出てくることになるのですが、これがもう輪をかけて不快と言うか。

そもそも、その『ただの風邪』という主張をする者に『感染暦あるのか?何処までの症状だったんだ?』と、問いたくて仕方ないんですよ。

個人的には『中等症Ⅱ※1』か『重症※2』の症例にまで至った上で回復された当人か、若しくは『近親者を新型コロナ感染症起因で亡くしている』と言う状況の者以外には『ただの風邪』と言う権利なんぞ無いと思っていますのでね。
※1 酸素投与が必要(酸素飽和度93%以下)
※2 集中治療室・人工呼吸器が必要

無症状や風邪様症状で治まった程度の者が『ただの風邪』と主張したところで、それは何の重みもない無責任な放言でしかないのですが、それすらも判らないのは正常性バイアスなのか。それとも真正の馬鹿が多いだけなのか。

まぁ、良くも悪くも【ヒト】というものの裏側が見えやすい世の中になった感じとでも言えば良いんですかね…(遠い目)

 

良かったのか悪かったのか

その他、コロナ禍と遊技という観点では『旧規則機の撤去期限延期』の話なんかもありましたね。

この辺の詳細も説明できるよう色々文献を漁っていたのですが、以前に佐々木師匠が寄稿された記事を読んでいただければ事足りるので、何がどうなったと言う部分は割愛します。

で、この措置に関しては、良かった事なのか悪かった事なのか、これもまた未だに謎のままです。

勿論、ホールに行く機会が減っていたプレイヤー層からすれば、『この措置のおかげで、お別れ実戦が出来た』という事もあるでしょう。

反面、計画的に新規則機移行を進めていたホールからすれば寝耳に水だったであろう事も容易に想像がつくワケで。

結局のところ、目に見える形での効果が一切プレイヤー側からは判らないので、良いとも悪いとも言えない。と言うのが表現として正解ですかね。


と、まだまだ書きたい事は多々あるのですが、文字数的な部分を勘案してこの辺で留めておくことにし、今後不定期で土曜枠なんかを使って続きを色々と書こうかな…と目論んでいます。

それにしても、本記事執筆にあたって自身のアメブロにおけるコロナ関連の日記やコロナ禍での実戦を綴った悠遊道における自身の記事、Web上で公表されている公的な各種資料・年譜を探しては目を通していたのですが、その結果『政府や自治体の諸々』に対して抱いた数多くの疑問や苛立ちも色々思い出してしまい、とにかく腹立たしいというか…という状態です。

その辺に関しては、テーマの趣旨である遊技と絡まない系列の話なんかも含めて多々あるので、流石にココには書きません。が、もし万が一にもご興味があります場合には、当方の個人のアメブロに色々書いてますのでご参照いただけますと幸いです。

そして、今現在の状況を踏まえての『いち個人の想い』ですが、ホール等に限った話ではなく、この国全体として【収束】と【終息】を履き違えている者が多くて、ストレスしかない。と言うのが本音です。

この弛みきった現状を鑑みると、リスクのある者やその周辺の者はまだまだ何ひとつ警戒を解けない状態ですし、その警戒の対象の中心は【無配慮の層】に他ならないですからね。

で、実際どれだけこちらが対策を講じたり気持ちを弛めずに居たとしても、数の暴力的なモノには勝てないのか、昨年9月に市中感染と思しき経路で当方もコロナに罹患する羽目となりました。

不幸中の幸いで、その時は事前に決めていた家庭内ルールや動線・生活領域の分割を徹底する事で家庭内感染は防いだものの、今年に入ってから妻も同様に市中感染であろう経路にて罹患するという結果になり、もうやり場のない怒りに駆られた上に、より一層【軽視派】への嫌悪感と不信感、恨みつらみがひたすら蓄積される事となったワケで…

と、既にがっつり長文になっているところにジャックナイフ&トマホーク感の強い主張が見え始めてしまったところでブレーキを踏んで、当方の今月のコラムはこれにて〆たいと思います。

(K.S.Yuki)